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作品紹介

2019-07-26 更新


楽園rakuen
© 2019「楽園」製作委員会

イントロダクション

 国内外で多数の映画賞を受賞した『悪人』(10年公開)、『怒り』(16年公開)と、映像化が続くベストセラー作家・吉田修一。自身、「こんなにも物語をコントロールできず、彼らの感情に呑み込まれそうになったのは初めて」と語る、新たな最高傑作「犯罪小説集」が、2部作の超大作『64-ロクヨン-』(16年公開)を大ヒットさせた名匠・瀬々敬久の監督・脚本により映画化。

 青田に囲まれたY字路で起こった少女失踪事件。12年後──、事件は未解決のまま、再び惨劇が起こった。事件の容疑者として、住民の疑念から追い詰められていく青年・中村豪士(たけし)に人気、実力を兼ね備える俳優・綾野 剛。『怒り』『64-ロクヨン-』でも好演を魅せた綾野が、本作では主演として、孤独を抱えながら生きる青年を熱演する。被害少女と事件直前まで一緒だった親友・湯川 紡(つむぎ)に、急成長を遂げる若手注目女優・杉咲 花。心に深い傷を負うも、豪士と互いの不遇に共感しあっていく。Y字路に続く集落で、村八分になり孤立を深め壊れていく男・田中善次郎(ぜんじろう)に、『64-ロクヨン-』で圧巻の演技力を見せつけた佐藤浩市。次第に正気は失われ、想像を絶する事件へと発展する。更には、被害少女の祖父・藤木五郎に柄本 明、紡に想いを寄せる幼馴染・野上広呂に村上虹郎と、豪華かつ個性溢れる面々が揃い、作品世界を完成させた。

 Y字路から起こった2つの事件、そして容疑者の青年、傷ついた少女、追い込まれる男……3人の運命が繋がるとき、物語は衝撃のラストへと導かれる。彼らが下した決断とは──。楽園を求める私たちに、突き付けられる驚愕の真実とは──。


rakuen

ストーリー

 ある地方都市で起きた少女失踪事件。

 家族と周辺住民に深い影を落とした出来事をきっかけに知り合った孤独な青年・豪士と、失踪した少女の親友だった紡。不幸な生い立ち、過去に受けた心の傷、それぞれの不遇に共感しあうふたり。だが、事件から12年後に再び同じY字の分かれ道で少女が姿を消して事態は急変する。

 一方、その場所にほど近い集落で暮らす善次郎は、亡くした妻の忘れ形見である愛犬と穏やかな日々を過ごしていた。だが、ある行き違いから周辺住民といさかいとなり、孤独を深める次第に正気は失われ、誰もが想像つかなかった事件に発展する。

 2つの事件、3つの運命、粗衣の陰に隠される真実とは――。“楽園”を求め、戻ることができない道を進んだものの運命とは――。


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(2019年、日本、上映時間:129分)

キャスト&スタッフ

原作:吉田修一「犯罪小説集」(角川文庫刊)
監督・脚本:瀬々敬久
出演:綾野 剛、杉咲 花、村上虹郎、片岡礼子、黒沢あすか、石橋静河、根岸季衣、柄本 明ほか

配給
KADOKAWA
10月18日(金) 全国公開

■ オフィシャル・サイトrakuen-movie.jp (外部サイト)


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