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『歩けない僕らは』
オフィシャル・インタビュー

2019-10-26 更新

宇野愛海


歩けない僕らはarukenaibokuraha
© 映画『歩けない僕らは』
配給:SPEAK OF THE DEVIL PICTURES

宇野愛海

 1998年3月19日生まれ。
 スターダストプロモーション制作3部所属。
 12歳で女優活動を開始し、岩井俊二プロデュースの連続ドラマ「なぞの転校生」(演出:長澤雅彦)、映画『罪の余白』出演を経て、『デスフォレスト恐怖の森3』(15)で映画初主演。
 最近の出演作には「斉木楠生のψ難」、「先に生まれただけの僕」がある。



 7月にSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019で国内コンペティション短編部門の観客賞を受賞した映画『歩けない僕らは』が、11月23日(土)~新宿K's cinemaほかにて公開される。新人理学療法士役で主演を務めた、宇野愛海のオフィシャルインタビューが届いた。


プロデューサーが宇野さんが15歳の時に出演した舞台を観てから演技力に感銘を受けていて、まだ脚本のない時点で、「宇野さんの主演作が作りたい」というオファーでしたが、オファーを受けてどう思いましたか?

 びっくりしましたし、なにより嬉しかったです。でもそれと同時に佐藤(快磨)監督に演技を見てもらう前だったので、不安も大きかったです


監督が脚本を執筆する前に、回復期リハビリテーション病院に取材に行った際に同行されましたが、病院に行き、どのような印象を持ちましたか?

 人対人の仕事なんだなと改めて感じました。理学療法士さんたちに大変だったことなどをいろいろと聞かせていただいたんですが、取材させていただいた栃木の「リハビリテーション花の舎病院」は、あったかい、ポジティブな方が多い病院だなと感じました。


撮影では、どのようなことを心がけて演じましたか?

 理学療法士さんたちは、1年目の時はいろいろ習っていても、働くとなると一杯一杯になってしまうことも多いとお聞きしたので、(落合モトキ演じる患者・)柘植さんとの向き合い方や動きをあまり整理しすぎないようにしました。


落合モトキさんとの共演はいかがでしたか?

 柘植と遥の距離感じゃないですけれど、普段から、必要以上に話さず関わらないようにしていました。そのお蔭で、役としても適度な、近過ぎない距離感を保てたと思います。特にそういう面で助けられました。


同じく患者役で、今年お亡くなりになった佐々木すみ江さんとの共演はいかがでしたか?

 こんな私にも話しかけて下さるすごく優しい方でした。遥が精神的に落ちているシーンがあったんですが、カメラが回っていない時も明るくいて下さったので、遥としても私自身としても、「私も頑張らなきゃ」と思えました。


佐藤快磨監督はいかがでしたか?

 すごく穏やかな方です。そんなに演出を受けた記憶はないんですが、何十回質問をしても、見捨てないで一緒に考えて下さって、ありがたかったです。


本作で一番難しかったところはどこですか?

 脚本をいただいた時、彼氏の翔との関係がシーンとしてはあまり描かれていなかったので、翔とのシーンが難しいと思ったんですが、撮影に入る前に(翔役の細川)岳さんが(二人はバッティングセンターによく行くという設定なので)一緒にバッティングセンターに行って下さったり、(病院の消灯の関係で21時には撮影が終わったので)2時間位お散歩に付き合って下さったり、そういった撮影以外のところで距離を縮めて下さったので、結果としていい距離感になれて乗り越えられました。
 それから、撮影時に泊まったホテルの一人部屋が急に電気が付いたりして怖かったのですが、岳さんがフロントで私の部屋を変える手続きをしてくれました。遥は翔に支えられている、という設定と同じように日頃から頼っていました。


arukenaibokuraha

特に注目してもらいたい部分はありますか?

 全部注目して欲しいのですが、本物の施設で本当の患者さんがリハビリされている中での撮影だったので、その時の緊張感は本当のものが出ていると、私自身も完成した作品を観て感じました。そういった細かいところにも注目していただきたいです。


柘植が「歩けなかったら?」と聞き、遥が「歩くんです!」と返す、ポスターにも使われているシーンは、リハビリが終わった夜の病院で、入院患者の方々が見学している中撮影したんですよね?

 (患者さんたちにも当てはまる台詞だったので)ものすごい緊張感の中での撮影でした。


完成した映画を観た感想はいかがでしたか?

 派手なお話ではありませんし、正解やオチがあるわけではないからこそ、いろいろな受け取り方ができる作品だなと思いました。


読者の方にメッセージをお願いします。

 理学療法士や医療系は難しいイメージを持たれると思いますが、すっと入ってくる映画だと思います。いろいろな受け取り方ができますし、いい意味でそこまで重くないので、幅広い年代の方に受け入れていただける作品なのではないかと思います。ぜひ劇場でご覧下さい。


arukenaibokuraha


(オフィシャル素材提供)




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