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トップページ > 最新ニュース > 第66回ヴェネチア国際映画祭『THE INFORMANT!』記者会見

第66回ヴェネチア国際映画祭
『THE INFORMANT!』記者会見

2009-09-09 更新


 第66回ヴェネチア国際映画祭で9月7日(月)、スティーヴン・ソダーバーグ監督の最新作『THE INFORMANT!』の記者会見が行われ、監督と主演のマット・デイモンらが登壇した。


 『THE INFORMANT!』は、大手穀物商社の勤める社員が、自社を含めた国際業界の不正取引を知り内部密告、一躍社会の寵児となるが、次第に彼自身の嘘が発覚していくという、事実を基にした物語。

 ソダーバーグ監督は「このマーク・ウィテカーという男は、FBIも含め全員を騙すわけだが、自分自身も騙しているんだ。これはまさに、今日のアメリカ社会の限界を暴くようなものだ。つまり、真実と嘘、見かけと中身の判別がつきにくくなっているのがアメリカだ。嘘というのは、それを言う者だけでなく、それを信じる者にも役に立つものだと思う。嘘をつき、それを人に信じさせるにはすごいパワーがいるから、トップに立つ者や政治家に嘘をつく人が多いとしても、僕は驚かないね。嘘をつくにはエネルギーが必要だから、僕は今も痩せてるんだな(笑)。ただ、嘘をつくことは時には必要だと思う。全てが真実しかない世界だけだったら、人々はお互いに殺し合うことになるんじゃないかな」と語った。

 一方、アメリカの善意とオプティミズムを体現するような佇まいで、無邪気に嘘をついていく青年を軽やかに演じて、観客をも騙すことに成功したマットは、役作りのために15キロも体重を増やしたという。「もう、今回みたいに楽なこともなかったよ。ここ数年では最高に楽しい経験だった。だって、自分の周りにあるものは何でも食べてOKだったわけだし、撮影後にジムに通わなくても良かったからね」と笑った。

 また、エグゼクティブ・プロデューサーとして本作に関わっており、翌日『The Men Who Stare at Goats』の上映のため、(現恋人のエリザベッタ・カナリスと)ヴェネチア入りが予定されている悪友(?)ジョージ・クルーニーについて話をふられると、「今回、ジョージはボーイフレンドを連れてきて、この恋愛を公にしたほうがいいと思うね。二人が結婚することを願っているよ。だって、僕は彼の結婚式が見たいし、ブラッドとアンジェリーナも期待しているからね」とジョークを飛ばし、会場を大いに沸かせた。

 なお、本作はワーナーブラザース映画配給により12月に日本公開が予定されている。

(取材・文:Maori Matsuura、写真:オフィシャル素材)


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