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トップページ > 最新ニュース > 「第27回レインボー・リール東京 ~東京国際レズビアン&ゲイ映画祭~」

「第27回レインボー・リール東京
~東京国際レズビアン&ゲイ映画祭~」
上映プログラム

2018-06-30 更新

レインボー・リール東京rainbowreeltokyo © 2018 Rainbow Reel Tokyo. All Rights Reserved.


 セクシュアル・マイノリティをテーマにした世界各国の最新映画を上映する「第27回レインボー・リール東京 ~東京国際レズビアン&ゲイ映画祭~」の上映プログラムが決定した。東京ウィメンズプラザホールにて2018年7月7日(土)から8日(日)まで、スパイラルホールにて7月13日(金)から16日(月・祝)まで、2会場・計6日間にわたり、全13プログラムが上映される。

 上映される作品のうち15作品が日本初上映でとなり、2017年に世界各国の映画祭で数多くの賞を受賞した『ゴッズ・オウン・カントリー』(原題:God's Own Country)や、本国で物議をかもし上映中止に追い込まれた『傷』(原題:The Wound)といった、貴重な作品が上映される。

 また、日本映画では、ろう者のレズビアンカップルの成長を描く『虹色の朝が来るまで』や、家族に突然起きた出来事がトランスジェンダーの人生を一変させる『イッショウガイ』など、見逃すことのできない作品ばかりとなっている。

 今年の上映プログラムの特徴は、複合的なテーマの作品が多いということだ。家族との関係、伝統文化との軋轢、女性たちの葛藤など、現在の社会の中で生きるセクシュアル・マイノリティの姿が反映された作品は、現在の世相を反映していると言える。

 本映画祭でぜひ、セクシュアル・マイノリティを取り巻く「今」を感じてほしい。


上映プログラム(全 13 プログラム)

『ゴッズ・オウン・カントリー』

 英題:God's Own Country
 監督:フランシス・リー
 (2017年、イギリス、104分、英語・ルーマニア語)★日本初上映

 ジョニーは老いた祖母と病気の父に代わり、ヨークシャーにある家族の牧場を営んでいる。日々の孤独な労働を酒と行きずりのセックスで癒やすジョニーのもとに、ルーマニア人移民のゲオルゲが羊の出産シーズンを手伝いにやってくる。初めはゲオルゲを受け入れないジョニーだったが、隔絶された荒野で共に働くうちに次第に心を開いていく。
 英国インディペンデント映画賞、テディ賞のほか、世界中の映画祭で受賞した2017年のベスト・ゲイ映画がついに日本上陸!


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『移ろう季節の中で』

 英題:In Between Seasons、原題:환절기
 監督:イ・ドンウン
 (2016年、韓国、115分、韓国語)★日本初上映

 夫と別居し、女手一つで高校生の息子スヒョンを育てるミギョン。数年後、兵役を終えたスヒョンは親友ヨンジュンとの旅行中に交通事故に遭い、植物状態になってしまう。罪の意識を抱えながら献身的にスヒョンの看病をするヨンジュン。やがてミギョンは二人の秘められた関係に気づく。
 韓国のベテラン女優ペ・ジョンオクと端正なルックスで人気を集める若手俳優イ・ウォングンの繊細な演技が光る。2016年釜山国際映画祭出品作。


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『アフター・ルイ』

 英題:After Louie
 監督:ヴィンセント・カグリオストロ
 (2017年、アメリカ、100分、英語)★日本初上映

 ACT UPメンバーとして精力的に活動し、エイズ禍の時代を生き抜いたアーティストのサム。生き残りとしての罪悪感を抱えた彼は、新作の制作に目もくれず、親友の死をモチーフにしたビデオ制作に没頭している。自由奔放に生きる現代のゲイを苦々しく感じているサムだが、ある夜、魅力的な青年とバーで出会い、彼との関係にのめり込んでいく。
 『チョコレートドーナツ』の名優アラン・カミングが中年の危機に見舞われたゲイを熱演。


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『傷』

 英題:The Wound、原題:Inxeba
 監督:ジョン・トレンゴーヴ
 (2017年、南アフリカ=ドイツ=オランダ=フランス、88分、コサ語)★日本初上映

 南アフリカのコサ人に成人儀礼として伝わる「割礼」。毎年、10代の少年たちが山奥のキャンプにこもって割礼を受け、先輩の若者たちから大人の男としての規律を学ぶ。工場労働者のコサニはヨハネスブルクから来た少年クワンダの教育係になるが、隠していた秘密をクワンダに知られてしまい……。
 第90回アカデミー賞®外国語映画部門・南アフリカ代表作品。過激な内容から同国のメインストリームの映画館で上映中止に追い込まれた問題作。


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『テルアビブの女たち』

 英題:In Between、原題:Bar Bahar
 監督:マイサルーン・ハムード
 (2016年、イスラエル=フランス、103分、ヘブライ語・アラビア語)★日本初上映

 弁護士のレイラとレストランで働くレズビアンのサルマは、テルアビブのアパートで同居中。二人のもとに保守的な男性と婚約中の学生ヌールが引っ越してくる。それぞれ違う生き方を求める彼女たちだが、男性権威的な社会に抵抗するため団結を強めていく。
 イスラエルに住む3人のパレスチナ女性が両国の狭間で奮闘する姿を描いた女性讃歌映画の傑作。2016年サンセバスチャン国際映画祭最優秀新人監督賞ほか多数受賞。


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『プリンセス・シド』

 英題:Princess Cydr
 監督:スティーヴン・コーン
 (2017年、アメリカ、96分、英語)★日本初上映

 父親との関係がうまくいっていない高校生のシドは、著名な作家の叔母ミランダの家で夏休みを過ごすためにサウスカロライナからシカゴへやってくる。正反対の性格の二人が親睦を深めていくなか、シドはジョギング中に出会ったカフェの店員ケイティを意識し始める。
 悲しい過去を抱えた少女が思春期に体験する心の揺れを繊細に描いた青春映画。アメリカ各紙の2017年LGBT映画ベスト10にランクインした。


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『フリーランサーズ・アノニマス』

 英題:Freelancer's Anonymous
 監督:ソニア・セバスティアン
 (2017年、アメリカ、81分、英語)★日本初上映

 何の変化も刺激もないオフィスワークに耐えられなくなったビリーは、突発的に仕事を辞めてしまう。しかし数週間後に結婚する予定の婚約者に、失職したなんてとても言えない。ピンチに陥ったビリーは、結婚式を挙げる教会で出会った求職中の女性たちと手を組み、個人事業主向けのアプリ「フリーランサーズ・アノニマス」の開発に乗り出す。結婚式と出資者向けパーティの同時進行というトンデモ計画をたくらむビリーと仲間たちだが……。


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『ヴィーナス』

 英題:Venus
 監督:エイシャ・マージャラ
 (2017年、カナダ、95分、英語)★日本初上映

 保守的なインド系の家庭で育ったシドは、ついに自分が女性であることを家族にカムアウトする。そんな折、シドのアパートに14歳の少年ラルフが訪ねてきて、自分の父親はシドであると告白する。伝統的な家族観を持つ両親と多様性を求めるシドとの対立は、純粋なラルフの出現によってどのように変化していくのか。
 皮肉屋のシドと自由奔放なラルフの掛け合いが笑いを誘う心温まるコメディ。


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『アリフ・ザ・プリン(セ)ス』

 英題:Alifu, the Prince/ss、原題:阿莉芙
 監督:ワン・ユーリン
 (2017年、台湾、91分、北京語・台湾語・パイワン語)

 都会で働く美容師のアリフは女性になることを望むトランスジェンダー。しかし田舎の父からは原住民族の族長として後を継ぐように言われている。アリフの親友でレズビアンのペイチェンは友情とは異なる感情をアリフに抱き始めるが、アリフは妻のいる公務員クリスに惹かれていく。
 『父の初七日』のワン・ユーリン監督が描く、さまざまなジェンダー・セクシュアリティ・世代の間の人間模様。2017年の東京国際映画祭でワールドプレミア上映され、話題を集めた。


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『虹色の朝が来るまで』

 英題:Until Rainbow Dawn
 監督:今井ミカ
 (2018年、日本、63分、日本手話・日本語)
 ※上映後にトークイベントを予定。

 手話サークルで知り合ったろう者の高橋 華と星野あゆみ。華は初めて同性に惹かれ戸惑うも、あゆみと交際することになる。後日、華は実家へ帰り、両親にあゆみとの交際について話すと、いつも味方だった母親から拒絶されてしまう。母親の拒絶に華はショックを受けるが、あゆみとの関係を断ち切ることがどうしてもできない。
 苦しんでいる華を見かねたあゆみは、東京で開かれる“ろうLGBTイベント”に華を誘う。そこには、それぞれ悩みを抱えつつも前向きに生きているろうのLGBTの人たちが集っていた。初めは緊張していたふたりも、次第に心を開いていく。


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『イッショウガイ』

 英題:LiFe TiMe
 監督:谷 碧仁
 (2017年、日本、108分、日本語)
 ※舞台挨拶を予定。

 家族にも言えない大きな悩みを抱え込む大阪の高校生のマユと、東京の“俺”――。
 ~舞台は大阪~ある日、母が倒れた。高校生のマユに降りかかった大きな不幸だった。障害……母親が、母親でなくなっていく。あの日から、幸せだったはずの家族は確実に変わった。
 ~舞台は東京~ある日、幸せを感じた。横には好きな人がいて、俺には友人がいる。そして、夢の職業にも就いた。圧倒的な幸せがそこにあった。あの日から、自分が、自分になっていく。


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QUEER × APAC ~APQFFA 傑作選 2018~

 アジア・太平洋地域のLGBT映画の支援・振興のために活動するAsia Pacific Queer Film Festival Alliance (APQFFA)。このアライアンスに加盟する映画祭から推薦された短編映画を3作品ピックアップして上映。さらに今年は中編ドキュメンタリー『ルッキング・フォー?』が特別上映される。

『新入生』

 英題:First Day
 監督:ジュリー・カルセフ
 (2018年、オーストラリア、18分、英語)★日本初上映

 中学生になるハンナは、新しい学校では男の子の名前を捨て、女の子の学生服を着ると決めていた。しかし登校日が近づくにつれ、自分の生まれ持った性別がバレるのではないかと不安になる。


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『言葉にできない』

 英題:Sisak
 監督:ファラーズ・アリフ・アンサリ
 (2017年、インド、15分、セリフなし)★日本初上映

 ムンバイを走る電車の中で出会った二人の男。お互いに惹かれ合うも、同性愛の禁じられた社会では声を掛けることすらできない。セリフなしで語られる密かな恋の行方は?


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『繭』

 英題:Cocoon
 監督:メイ・リーイン(梅儷瀠)
 (2017年、中国、26分、北京語)★日本初上映

 香港の主権がイギリスから中国へ返還された1997年、少女は母親が女性と親密な関係を持っていることに気づく。古い体制が壊れていく中で変容する家族の形を描いたドラマ。


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『ルッキング・フォー?』

 原題:你找什麼
 監督:チョウ・トンイェン(周東彥)
 (2017年、台湾、61分、北京語・英語)★日本初上映

 ゲイの出会い系アプリで人は何を求めているのか? 日本を含む世界中を駆け回り約60人にインタビューした本作は、出会い系サイトの利用から現代のゲイのあり方を問いかける。


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レインボー・リール・コンペティション ※日本短編集

 当映画祭恒例の一般公募による日本の短編作品を集めたプログラム。来場した観客の一票一票が、グランプリ(観客賞)を決定する!

『老ナルキソス』

 監督:東海林 毅
 (2017年、日本、21分、日本語)

 ゲイでナルシストの老絵本作家・山崎は、老いて醜く衰えゆく自分の姿に耐えられない。ある夜、若く美しい男性レオに出会った山崎は、老いの苦しみを打ち明けるが、年若いレオの心には響かない……。


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『KISS』

 監督:大村 諒
 (2018年、日本、8分、日本語)★世界初上映

 一組のゲイカップル。ふたりはひたすらキスを交わし、愛を深め続ける。主演のふたりはプライベートでもカップル。監督は「キスという行為自体の持つ面白さや不思議さを表現した」と語っている。


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『HIV x LOVE』

 監督:山後勝英
 (2017年、日本、10分、日本語)

 彼氏も出来ず、日々その場限りのセックスを楽しむ勇斗。ある日、セフレの慈雨からLINEが入る。「勇斗も検査受けて。俺、陽性だった」その時、勇斗が取った行動とは? 14もの海外映画祭で上映された『Sex × Friend ?』のパート2。


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『フリーダム』

 監督:古川彩圭
 (2018年、日本、3分、日本語)★日本初上映

 とある宗教村で育った少女は、思いがけず出逢った女性との一夜を忘れられずにいた。自身にとっての自由とは何かを葛藤し続ける少女は、ついにある決断をする。主演女優は、イギリスで活躍するハナ・シャープ。


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『京』

 監督:中田侑杏
 (2017年、日本、16分、日本語)★世界初上映

 老舗の和菓子屋の息子に生まれ、進路に悩む中学3年の智弘。後継ぎになることを父親に期待され、店を手伝う日々。ある日、和菓子を届けに置屋へ配達をした智弘は、舞妓の厳しい世界を目の当たりにしてしまい……。


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『ギャルソンヌ −2つの性をもつ女−』

 監督:穐山茉由
 (2017年、日本、31分、日本語)

 インターセクシュアルであるはづきは、女優を目指していた。ある日ドラマ出演の話が舞い込むが、相手役として現れたのは元カノの明日香だった。性自認が揺らぐ中で、女優としての道を模索していくはづきだが……。


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上映スケジュール&チケットインフォメーション

 上映スケジュール並びにチケットインフォメーションについては、公式HPをご覧ください。


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