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「連続ドラマW いりびと-異邦人-」
完成報告会見

2021-11-07 更新

高畑充希、風間俊介、SUMIRE、松重 豊

連続ドラマW いりびと-異邦人-iribito 制作・提供:WOWOW
11月28日(日) 放送・配信スタート

 11月28日(日)より放送・配信(毎週日曜 後10:00全5話※第1話無料放送)となる『連続ドラマW いりびと-異邦人-』の完成報告会見が、11月5日(金)に行われ、主演:高畑充希をはじめ、風間俊介、SUMIRE、松重 豊が登壇。ドラマの魅力や撮影の裏話などを明かし、高畑とSUMIREは艶やかな着物姿も披露した。


 本作は大人気作家・原田マハの美術小説「異邦人(いりびと)」(PHP文芸文庫)を映像化。美術蒐集家の女性が、ある作品との出合いをきっかけに、美の住人たちの欲望が交錯する世界へと誘われてゆき、運命を変えるようなある真実に辿り着く。

 まずは女性陣の着物姿について、風間は「凛としていらっしゃってホントにキレイ」と笑顔でコメント。だが、その美しさが劇中での高畑の姿とも重なり「僕の背筋が凍っていく、別の意味でどきどきしている(笑)」と冗談交じりに心境を伝えた。一方、着物をまとった女性陣は「テンションが上がります」(高畑)、「気持ちが凛とする」(SUMIRE)と感想を語った。

 高畑は自身が演じた、類まれな審美眼をもつ美術蒐集家で、祖父から受け継いだ私設美術館の副館長を務める篁 菜穂を「不思議な人だった」と回顧。物語が進むにつれて変化をするキャラクターでもあり、演じるに当たっては「脳みそがてんやわんや(笑)」になることもあったという。そのたびに、萩原健太郎監督と話し合いながら菜穂を作り上げていったことを明かした。


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 風間が演じた菜穂の夫で銀座にある画廊の3代目の一輝は、菜穂を愛しながらも自分にはない菜穂の審美眼に嫉妬もする人物。風間は「この人には勝てないな、という瞬間は多々ある」と自身の経験も踏まえ、一輝を「(登場人物の中で)一番共感してもらえる役なのかもと思って演じさせてもらいました」と語る。また、多くの才能が溢れる芸能界において自身は「普通力で戦ってきた(笑)」と自負。そんな経験が「一輝の中に入っていたら」と希望を伝えた。

 これまで何度か共演経験はあるものの、夫婦役は初という高畑と風間。しかし、仲睦まじいシーンは少なく、風間は「こんなに冷たい目を」と高畑から向けられた視線に怯えていたことを告白。高畑も「怖いって言われてました(笑)」と苦笑い。


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 だが、撮影を離れた場面では、撮影が立て込む高畑を風間がフォローしていたとのこと。高畑は撮影地の京都にやってくる他の出演者たちを風間が「わたしの代わりにおもてなしをしてくださった」と感謝を。風間自身は「そんなつもりがなかった」と照れつつも、役柄的に孤立することも多く「すがる思いで(他の出演者たちに)お話相手になってもらっていた(笑)」と冗談めかしながらも、積極的にコミュニケーションを取っていたことを明かした。

 菜穂の目に留まる絵を描いた無名の天才画家・白根 樹(たつる)を演じたSUMIREは、しゃべることができないという役柄のため「話すこと以外で表現をするのがぶつかった点」と振り返り、その分、目や表情、指先などで感情を表現したと話した。

 そんな樹を養女として囲う京都画壇で大きな影響力を持つ日本画家・志村照山役を演じた松重は、SUMIREの演技に触発される場面が多々あったという。「SUMIREさんの演じ方によってこっちがすべて変わっていくところがあって、SUMIREさんにすごく助けられた」と感謝を伝えつつ、SUMIREとの芝居を「新鮮で面白かった」と語った。


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 本作は全編を京都で撮影。高畑は印象に残る場所として「光明院」を挙げ、「お庭がとてつもなく美しくて、あの場所に行けたのは幸せ」と笑顔を見せた。またSUMIREも「石庭を見たのが初めてだった」と物語の後半に出てくるという光明院の美しさをアピール。

 一方、風間は1話のラストにある予告編にも登場している菜穂と樹が出会う橋のシーンを「街の景色としてもキレイだけど、自分の目の中に写っている映像がドラマチック」と紹介。SUMIREも「絵の空間の中に自分がいるかのような素敵な場所でした」とドラマへの期待も煽った。

 終盤には、作中で自身の信念を貫く菜穂にちなんで、それぞれのブレない信念を教えてほしい、という質問も。高畑は周囲からは信念があるように思われるが「わりと優柔不断で、(他人に何か言われると)そっちかもって思っちゃうタイプ」とのこと。しばらく悩んだ末、父親からの「一食、一食を大事にしろ」という教えから「ご飯を妥協しない」と笑顔で明かした。

 松重は「ブレないぞ、という信念を絶対に持たないという信念を持っています」と、役者という職業柄、柔軟でいることを信念としていると明かしつつも、高畑の食べ物トークにちなんだ話も。京都滞在中、飲食店が8時で閉店してしまうため「食事に困った」ことから、「王将のテイクアウトが非常に美味しいことに気付いた」と告白。京都が発祥の地ということで「餃子がちょっと違う」と豆知識も披露していた。

 最後に高畑は「説明が難しいドラマができたんじゃないかと思います」とさまざまな人たちの想いが交錯する本作について説明。監督も「分かりやすくないドラマにしたい」と話していたことも明かし「毎話、不思議な感覚を持たれるかな」と視聴者の心情を想像。「内容はどろどろしていますが(笑)、楽しくみていただけたら幸いです」とメッセージを送った。




 ■番組名:「連続ドラマW いりびと-異邦人-」

 ■放送情報:11月28日(日) 放送・配信スタート 全5話[第1話無料放送]
 【放送】毎週日曜夜10時[第一話無料放送]【WOWOWプライム】
 【配信】第1話放送終了後配信スタート[無料トライアル実施中]【WOWOWオンデマンド】
  ※第2話放送終了後に全話一挙配信
 ■原作:原田マハ「異邦人(いりびと)」(PHP文芸文庫刊)
 ■監督:萩原健太郎
 ■脚本:関 久代
 ■音楽:audioforce
 ■出演:高畑充希ほか
 ■企画プロデュース:武田吉孝、植田春菜
 ■プロデューサー:木幡久美、中山ケイ子、森井 敦
 ■制作プロダクション:FCC/スールキートス
 ■制作協力:東映京都撮影所
 ■製作:WOWOW


■ストーリー
 篁 菜穂(高畑充希)は熱心な美術蒐集家で私設美術館まで設立した祖父から受け継いだ美術館の副館長を務めていた。夫・一輝(風間俊介)もまた銀座にある画廊の3代目だったが、どんなに努力しても敵わない慧眼を菜穂は持っており、美術の世界に没頭する妻を愛しながらも時にその才能に嫉妬する。
 身重の菜穂は、東京の喧騒を避け京都に長期滞在する中、ある一枚の絵に遭遇する。“青葉”を描いたその作品の作者は、言葉を発することのできない白根樹(SUMIRE)という無名の画家だった。
 その絵に吸い込まれるように強烈に惹かれた菜穂は、樹が京都画壇で影響力を持つ日本画家・志村照山(松重 豊)によって自由を奪われていることを知り、声なき訴えを確信する。照山もまた、養女であり弟子の樹の才能を脅威に感じていた。樹の絵を追ううちに菜穂は、美の住人たちの欲望が交錯する世界へと誘われてゆき、運命を変えるようなある真実に辿り着く……。


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 ■番組サイトhttps://www.wowow.co.jp/drama/original/iribito/ (外部サイト)




(オフィシャル素材提供)



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