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『ベスト・キッド』来日記者会見

2010-08-14 更新

ジェイデン・スミス、ジャッキー・チェン、ウィル・スミス、ジェイダ・ピンケット・スミス

ベスト・キッド

配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
8月14日(土)、新宿ピカデリーほか全国ロードショー!
http://www.bestkid.jp/

 自らの道を切り開こうとする少年と、それを導く師匠――あの伝説の世界的大ヒット映画『ベスト・キッド』が甦る!
 全米公開(6/11)では週末3日間で興行収入5600万ドルをあげ、見事に初登場第1位を獲得。日本での8月14日(土)公開を目前に控え、主演のジェイデン・スミス、ジャッキー・チェン、プロデューサーのウィル・スミス、ジェイダ・ピンケット・スミスが来日し、記者会見を行った。
 父ウィル・スミスと共演した『幸せのちから』から4年。そのときに果たせなかった親子そろっての来日会見、愛くるしさに精悍さを増したジェイデン・スミスの成長ぶり、スクリーンを超えたジャッキーとジェイデンの師弟の絆、さらにはウィル・スミスとジャッキー・チェンという東西二大スターのツーショットと、見所満載!! 親バカぶりも満載!?の来日記者会見となった。

まずはご挨拶からお願いします。

ウィル・スミス: アリガトウ、コンニチハ! この場に来られてエキサイトしている。温かい歓迎をありがとう。この作品をこうやってお届けできることを嬉しく思うよ。僕たちはこの映画を楽しんで作ったんだ。皆さんも映画を観て楽しんでくれると嬉しいね。
ジェイダ・ピンケット・スミス: また日本に来られて嬉しいわ。東京は私のお気に入りの街、いつも楽しくて仕方ないの。今回は特にジャッキーとジェイデンと一緒に来ることができた。ふたりのガンバリのお陰でこの作品は完成したの。とっても誇りに思っているわ。皆さんにも楽しんでもらえると思うの。
ジェイデン・スミス: (盛り上げようと叫ぶウィルをなだめながら)お父さん、ありがとう。そしてみなさん、今日はありがとう。日本にまた来られて嬉しいよ。一生懸命つくった作品なので、ぜひ楽しんでね。
ジャッキー・チェン: 毎回だけど、日本に来られて嬉しいよ。大好きな国だから。日本でもたくさんのファンが30年間も僕を支えてくれている。古い友達、新しい友達もいっぱいいるよ。今回はスミス一家と一緒に来られて嬉しく思うね。

ジャッキーさん、「カンフーはいかに戦わないか」というメッセージは最初から脚本にあったのですか?

ジャッキー・チェン: 武術というのは、闘うだけでなく相手をリスペクトすることが大事なんだ。そのテーマは最初から脚本にあった。「ジャケットを脱げ、ジャケットを着ろ」というシーンは僕が考え、「(顔を見て)集中しろ」というシーンはウィルが付け加えた。全員が力を合わせて特別なものに仕上がったと思うよ。
ウィル・スミス: ジャッキーは本当にすばらしいアイデアの宝庫。すべてのシーンについてしっかりとしたコンセプトがある。スタントは極力、ジェイデン自身がやるべきだという意見をくれた。ジャッキーがいたことによって作品がリアルなものに仕上がったと思う。

今回の企画はどこから生まれたのですか?

ジェイダ・ピンケット・スミス: ジェイデンは3歳の頃から武術を勉強していたので、その磨いた技術を見せられる作品はないかとマネージャーと探していたの。そんなときウィルが『ベスト・キッド』という題材をもちだして、それを現代版にリメイクしてやらないかという話になったのよ。
ウィル・スミス: 『ベスト・キッド』は僕が子供の頃大好きだった作品なんだ。そして映画をつくりたい、演じたいと強く思わせてくれた作品でもある。真に素晴らしい物語というのは時代を超えて継がれるべきで、『ベスト・キッド』は今ぜひ伝えられるべきだと思う。ジェイデンの世代はオリジナルを知らないからこそ、この作品に込められたテーマをぜひ知ってほしかった。

ジャッキーさん、師匠役をオファーされたときの感想は?

ジャッキー・チェン: 最初ウィルから電話があったとき、僕としてはしっくりこない感じだった。でも脚本を読んだらとても良かったので、「誰が師匠役をやるの?」と聞いたら、「君だよ」と言われて(笑)。僕も随分と歳をとったもんだな、と。ジェイデンが何度もテイクを重ねている間、自分はそれをただ見ているだけで、師匠って楽だなと思ったよ(笑)。ジェイデンがジャケットを着たり脱いだりするのを見ていたら、すぐにランチ!ってね。ジェイデンの姿は、若い頃の自分を見ているようだった。だからきっと、ジェイデンもいずれは師匠になれるだろう。今回は皆さんにいつもと違うジャッキーを見せられて本当に本当に嬉しいよ。これまではアクションやコメディで“演技ができるファイター”だったけれど、この映画では違う。僕はずっと“闘える役者”になりたいと思っていた。演技者として嬉しい経験だったよ。
ジェイダ・ピンケット・スミス: マスターであるジャッキーの仕事ぶりをこの目で見られたこと、さらにはそのジャッキーと息子が一緒に仕事をしているのを目の当たりにしたことは、本当に光栄で素晴らしい経験だったわ。

ジェイデンさん、ジャケットを脱いだり着たりする修行シーンは苦労したのでは?

ジェイデン・スミス: 確かに難しかった。あのシーンはジャッキーと初めて一緒にやったシーンだったから。最初はもしかしたら厳しく痛めつけられるかも……とちょっと怖かったけど、今となっては一番好きなシーンのひとつだよ。

ジェイデンさん、ジャッキーを「中国のお父さん」と呼んでいるとのこと。ウィルとジャッキー、二人のお父さんの違いは? 少し緊張していますか?

ジェイデン・スミス: ジャッキーは僕にカンフーを教えてくれた。僕の本当のお父さんは黒人で、ジャッキーは違う。それが一番の違いです(笑)。インタビューであまり緊張しないよ。日本に来られて嬉しいし、今は楽しんでいるんだ。

ウィルさん、ジェイダさん、ジェイデンのキス・シーンはどんな気持で見ていましたか?

ウィル・スミス: その日現場にいたのはジェイダだったから、責任をもって見届けるのは彼女の役目だったんだ。何かアドバイスをあげたんだっけ?
ジェイデン・スミス: ひとつだけ、「口を開けちゃダメ」というアドバイスはあったよ。
ウィル・スミス: ああ、そのアドバイスは『7つの贈り物』でも僕とロザリオ・ドーソンとのキス・シーン前に、ジェイダから同じことを言われたよ。
ジェイデン・スミス: お父さん本当に口をつぐんだ方がいいよ(笑)。
ウィル・スミス: 確かに口は閉じたほうがいいね。なんでかって言うと、実際やってみるけど……(ジェイダにキスをせがむウィルに会場は爆笑)。
ジャッキー・チェン: 僕はその場にいたんだけど、とにかくそこでじっとしてろと伝えました。最後には「いいよ、僕がやってあげるよ」と言ったけどね(笑)。

スミス家はかかあ天下? 亭主関白?

ジャッキー・チェン: 僕は言えないよ(笑)。一見ウィルがリードしてるように見えるけど、実はジェイダが引っ張っているんだ。今回はとにかくスミス家と一緒に仕事ができて嬉しいよ。たくさんのハリウッド作品に出演してきたけど、プロデューサーがこんなに現場に来てくれるのは初めての経験だった。他のプロデューサーもこんな感じだったらいいなと思う。この作品は世界中で大ヒットしている。それはジェイデンと僕ががんばったというのもあるけど、プロデューサーの力が大きいと思うよ。(ウィルに向かって)パート2もよろしく。

ジェイデンさん、プロデューサーとしての父親はどうでしたか? ウィルとジャッキー、どちらのほうが一緒に演じやすいですか?

ジェイデン・スミス: プロデューサーとして家族が現場にいるのはやっぱりクールだよね。でもときどき「宿題やった?」とか言われるのはイヤだったな。演技がしやすかったのは……ジャッキーはアクションをとてもハードに教えるし、お父さんはお父さんでたくさんのことをやれと言うし、両方とも演技しづらかった(笑)。
ウィル・スミス: 今ご覧になっているみたいに、ジャッキーと僕との間でまさにサンドイッチ状態だったから、本人にはプレッシャーだったかな。ジェイデンはがんばり屋だし、ものすごいポテンシャルを秘めている。だから最高の彼を引き出したいと、ついつい僕ら3人で彼をがんばらせてしまったんだ。
ジェイダ・ピンケット・スミス: ジェイダ・ピンケット・スミス: 私は外してよ(笑)。
ウィル・スミス: 実際にジャッキーと話していたんだけど、僕らはジェイデンのことを子供扱いしていない。小さな大人として扱っていたんだ。彼は自分の人生に責任を持っているし、ゆくゆくは僕らの人生も支えなければならない。まるで狩りを教えているような感じだね。俳優であるということがどういうことかだけでなく、世界で価値ある存在にいかになるか、そのためには血と汗がにじむ努力をしなければならないってことを常に考えてもらいたいと思っている。
ジャッキー・チェン: ジェイデンとは最初から最後まで1年間一緒にやったけど、彼のような才能ある人に会ったことがないね。撮影が終わってから彼に伝えたのは、ぜひトレーニングを続けてほしいということ。アメリカでもいいし、中国でもいい。もし中国で続けるなら僕が養子にするよ、と。もしくは僕がスミス家の養子になろうかって(笑)。この映画のプロモーションでヨーロッパも回ってきたけれど、もう僕はジャッキー・スミスです(笑)。

ジェイデンさん、小さい頃から空手を学んでいたとのことですが、今回カンフーをやってみた感想は?

ジェイデン・スミス: カンフーは僕が想像してたよりずっと難しかった。空手を習ってきたけれど、全く違う。最初は正直大変だったけれど、ジャッキーのスタント・チームと楽しんでトレーニングできたよ。
ジェイダ・ピンケット・スミス: ジャッキーのスタント・チームのマスター・ウーさんが教えてくださったの。短期間にも関わらず、5年分成長したんじゃないかと思うくらいの上達ぶりだった。それはジャッキーと彼のチームがいかに優秀かということを証明しているんだと思うわ。
ウィル・スミス: ハイキックのシーンをみたときに「この映画のイメージはこれだ!」と思ったよ。
ジェイデン・スミス: ハイキックのために、最初は股割りから始めて、1ヵ月でできるようになったよ。そして、マスター・ウーの指導でハイキックもマスターしたんだ。
ウィル・スミス: 自分の部屋で涙をぽろぽろと流しながら練習しているジェイデンを見たんだ。そのときの彼の「絶対にやりたいんだ!」という熱意に感動したよ。
ジャッキー・チェン: 僕が若い頃はトレーニングをしたくなくて、棒を持ったマスターに無理やりやらされていた。でもジェイデンにはやりたいという気持がある。だからジェイデンは、ウィルとジャッキーを合わせたようなスターになると思うよ。

続編はありますか? あるとしたら舞台はどこに?

ウィル・スミス: 実際に続編の話はしているんだ。ここまで成功していると、次はオリジナルとどう違うものをつくるかというのが難しいし、怖くもある。でも、オリジナルにリスペクトを払いつつ、新しいものをとりこんでアグレッシブにトライしたい。だから、日本も含め世界のどこも舞台になる可能性はあると思うよ。アーティストとして子供に教えているのは、ただ映画をつくるのではなく、世界が少しでも良くなっていくものをつくるべきだということ。何かそういった価値のある宝物を早く見つけたいんだ。

(オフィシャル素材提供)


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