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作品紹介

トップページ > 作品紹介 ドント・ルック・バック

2009-10-20 更新

原題:Don't Look Back

ドント・ルック・バック
(C)Pennebaker Hegedus Films

作品紹介
 1965年4月26日、ボブ・ディラン一行はコンサート・ツアーのためロンドンに上陸する。この映画はその空港到着からイギリス・ツアー最終日5月10日までの数日間のボブ・ディランを追ったドキュメンタリー映画である。監督はゴダールとの共同作品『One A.M.』やデビッド・ボウイ、ジミ・ヘンドリックスをはじめとした音楽ドキュメンタリーも数多く作っているアメリカの記録映画作家D・A・ペネベーカー。
 映画の冒頭で1曲まるごと流れる「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」はその後のPVに多大な影響を与えた超時代的な映像として有名だが、この映画ではディランがフォーク・ギター1本で「時代は変わる」、「ハッティ・キャロルの寂しい死」など数々の強力なオリジナル・ソングを披露している姿を映している。また、監督が捉えようとしているのがディランのコンサート映像だけではないことが、この映画を通常の音楽ドキュメンタリー以上のものにしている。ジョーン・バエズ、ドノヴァン、アレン・ギンズバーグといったディランの交友関係、「ジ・アニマルズ」を抜けたばかりのアラン・プライスのどことなく冴えない表情、自分の音楽に無理解なイギリスのマスコミやタイム誌のインタビューで交わされる赤裸々なやりとり、そしてマネージャー、アルバート・グロスマンによるTV出演のギャラ交渉の場面まで。監督D・A・ペネベーカーはこのイギリス・ツアーを通して見えてくる時代の中の何かを映し出そうとしている。
 このときディランは23歳。3月にアルバム「ブリング・イット・オール・バック・ホーム」を発表、このイギリス・ツアーを終えたあとの7月にはニューポート・フォーク・フェスティバルにエレクトリック・ギターを持ってバンドとともに出演し旧来のファンから激しい非難を浴びたことはあまりに有名。ディランの音楽がフォークからロックへ大きく旋回した年、またイギリスのロック・グループが音楽的にも作詞的にもディランに多大な影響を受けた年でもある1965年。
 その時、そこに確かに流れていた何かを捉えている貴重なドキュメンタリー作品だ。


(1967年、アメリカ、上映時間:96分)

キャスト&スタッフ
監督:D・A・ペネベーカー
出演:ボブ・ディラン、ジョーン・バエズ、ドノヴァン、アラン・プライスほか

配給
アダンソニア
配給協力
コミュニティシネマセンター
10月31日(土)~11月3日(火) 20:30~ 新宿武蔵野館にてレイトショー

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