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舞台挨拶・イベント

トップページ > 舞台挨拶・イベント > 『太王四神記』キム・ジョンハク監督 トークショー

キム・ジョンハク監督 トークショー

2008-04-04 更新

キム・ジョンハク監督

太王四神記

配給:㈱SSD
興行:㈱ティ・ジョイ
全国10館で24話24週連続上映中
(C)TSG Production Company LLC

 昨年12月より上映中のぺ・ヨンジュン主演の歴史ファンタジー「太王四神記」で監督を務めたキム・ジョンハク(金鐘学)が来日し、上映が行われている新宿の映画館でトークショーが行われた。その後の囲み取材の両方をレポートした。 映画の上映後、観客はそのまま残ってマスコミが入り、監督のトークショーが開かれた。

-----まずは、ご挨拶をお願いします。

 また日本に来て皆さんにお会いできて、緊張していて何て言っていいか分からないくらいです(笑)。

-----大きなスクリーンで上映されたのをご覧になって、どんな感想をもたれましたか?

 大型スクリーンで皆さんと同じ時間を共有できて、大変うれしく思います。私だけでなく、ファンの皆さんが作った作品だと思っています。寒い中、暑い中も絶え間なく応援に駆けつけて下さったおかげで、辛いときも乗り越えて来れたと思っています。皆さんの変わらぬ応援があったのでこの作品が出来たのです。

-----特に印象に残っているシーンは?

 どのシーンも強く記憶に残っていますが、特に後半でペ・ヨンジュンさんが足を負傷して、立つも座るのも辛いときに、力を振り絞って演じている姿は感動的でした。 皆さんの応援のおかげで撮り終えることが出来ました。本当にありがとうございます。

-----ドラマの中でペ・ヨンジュンさんはいろいろな表情を見せて演じていらっしゃいますが、実際はどんな方なのでしょう?

 最初に会ったとき「どんな崩れたことでもやるので、自分の中にあるユーモアとか笑わせるような部分を引き出して欲しい」と言われました。俳優は忙しすぎると役に感情移入することが難しい時もあるのですが、彼にはそんなことが一切なくて、自分が納得するまで一切の妥協を許さずに役に入り込んで徹底的に演じる俳優です。その正直な表現力にはビックリしました。
 こんなことがありました。すでに撮り終えたシーンにもかかわらず、放映の1週間前にペ・ヨンジュンさんに「監督、私はこのシーンで、どうしてもフルに感情移入が出来なかったように思われるので、撮り直したい」と言われ、再度撮取り直したことがあります。それに、すべてのシーンに徹底的に自分の演技を追及する人なので、私がOKというシーンでも自分が納得できるまで「もう一度!」と何度も言うので、最後には「お願いだから、もう勘弁して!」という場面もありました(笑)。負傷し、体が動かない状態になり、台本を変えるしかないと思われたときも「どんなことをしても最後まで自分は演じ切るので、力を貸して欲しい。台本は変えないで欲しい。足が動かなくなっても、死ぬことになっても続けたい」と言われたときには感動で涙が出ました。

-----現場でのエピソードを教えてください。

 ぺ・ヨンジュンさんは、元々は演出家を目指していて、下積みから仕事を始めた方なのでスタッフの苦労がとても分かる人でした。現場にいる多くのスタッフの名前をすべて覚えていて、スタッフをきちんと名前で呼んでいました。重い機材を運ぶのを手伝ったり、過酷な撮影が続いて、みんなが辛そうにしているときには、何とか皆を笑わそうと冗談を言おうとしましたが、残念ながらあまり受けませんでした(笑)。

-----長い撮影で、皆が家族のような関係になられたと聞きました。撮影が終わってしまい、お寂しいのでは?

 撮影しながらぺ・ヨンジュンさんとはよく二人で話をしました。「撮影が終わったらきっと、みんな泣きますね」と話していました。実際に終わったときにはやはり皆、涙を流しました。ぺ・ヨンジュンさんは僕のことも家族の一員のように思って“お父さん”と呼んでくれていましたが、「この人はいつの間に私の娘と結婚したのかな?」と思ったので、「人前で呼ぶのは止めてくれ」とお願いしました(笑)。

-----ドラマにぺ・ヨンジュンさんの意向はどのくらい反映しているのでしょうか?

 王になる前に王宮を出て賭博場に行き、皆と酒を酌み交わし、人気者になってしまうという場面などは本人の意向にかなったものといえますね。彼は柔らかいカリスマ性を発揮して演じました。

-----続編の可能性はあるのでしょうか?

 ぺ・ヨンジュンさんには怪我をしたせいもあって、「もっともっとやりたかった」という想いが強くあるようです。彼の怪我が完治したら具体的に相談してみようと思っています。

 昨年韓国で行われた2007年MBC演技大賞で、ぺ・ヨンジュンが演技大賞、人気男優賞を受賞した。撮影中に負傷したぺ・ヨンジュンは松葉杖をついて会場に現れた。

ファクトリー・ティータイム

金監督はぺ・ヨンジュンの人となりについて大いに語り、会場からは拍手と声援が堪えなかった。ペ・ヨンジュンの徹底的に演技を追及し何度も撮り直しを求める姿に感動しながらも監督は、「自分の顔がもう少しハンサムなら、ペ・ヨンジュンさんに監督をしてもらって自分が俳優として演じたいと思った」と語り、会場を大いに笑わせた。
4月には地上波(NHK)での放映も決定している(1話60分、全24話)。
ペ・ヨンジュンのファンでなくても作品の持つストーリーの面白さやスケールが大きさ、美しい映像など、様々なことに感動できる注目の作品だ。
(文・写真:Sachiko Fukuzumi)


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