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舞台挨拶・イベント

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『まく子』完成披露上映会

2019-02-22 更新

山崎 光、新音、草なぎ剛、須藤理彩、鶴岡慧子監督

まく子makuko 配給:日活
3月15日よりテアトル新宿 ほか全国公開
© 2019「まく子」製作委員会/西加奈子(福音館書店)

 映画『まく子』の完成披露上映会が都内で行われ、主演の山崎 光、共演の新音、草なぎ剛、須藤理彩、鶴岡慧子監督が登壇した。


 本作は、西 加奈子が第152回直木賞(「サラバ!」)受賞後、一作目として書き下ろした同名小説を映画化。小さな温泉街を舞台に、小学5年生の主人公・慧(さとし)が不思議な魅力を持つ転入生・コズエとの出会いをきっかけに成長していく姿が描かれる。現代(いま)を生きる大人たちに贈る再生のストーリー。

 1年ほど前に、群馬県の温泉地でオールロケが行われた本作。久しぶりの再会に草なぎは山崎と新音に向かって、「やっと皆さんに届けられる日が来たね。2人ともよく頑張ったね!」と優しい言葉をかけた。


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 映画初主演の山崎は撮影から1年が過ぎ、身長が155センチから163センチに成長。山崎(サトシ)の父親で旅館の料理長・光一役を務めた草なぎは、山崎に「ホントに大きくなったねぇ~」としみじみ。山崎が8センチも身長が伸びたことを報告すると、草なぎは、「かっこいいスーツも似合うようになって、もう立派な俳優だよ」と目を細め、父親のまなざしを向けた。さらに、草なぎは「俺も最近身長が2センチ伸びたんだよ。40過ぎたというのに……」とコメントして周りに笑いを誘った。「初めての舞台挨拶なんで、しっかりしなきゃ」と挨拶した新音には「大人っぽくなったね」と言葉をかけていた。


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 また、草なきは、自身の女好きなダメな父親という役どころに「新境地を切り開くことができたんじゃないかな」と話す。妻役の須藤は「本当に初めて見る草なぎさんだと思いました。とても感動して尊敬しました」とコメントした。


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 山崎は、草なぎの印象について「草なぎさんはオーラがあって、現場では頼りになりました。初めての主演でしたが、とても心強かったです」と尊敬のまなざし。その言葉に、照れた草なぎだが、「土手でおにぎりを食べるシーンがあったけど、(山崎くんは)しゃべりながら食べるのがうまいよね。俺にはできないよ。演技がうまい。才能があるので、そのままで頑張ってください!」と熱いエールを送った。


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 劇中のサトシとコズエと同じ小学5年生だった頃を振り返って、草なぎは「僕は虫とかが好きだったんですが、今ではカマキリさえ触れなくなって、僕の心の中には少年の心がなくなってしまったのかもしれません」と話す。

 そして本作について草なぎは、「すごくピュアな心が詰まった映画。今朝の自分と今の自分は違うという当たり前のことを考えさせてくれるので、僕はこの作品が好きなんですよ。俺はダメおやじ役を演じているけど、ただ朽ち果てていくだけでなく、この作品のように再生していきたい……」と感慨深そうに語った。


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 山崎や新音が原作を読みこんでから撮影に入ったというのに、草なぎは昨日、沖縄がえりの飛行機のなかで原作を読破したことを明かす。須藤は「今なの?」とびっくり。草なぎは「逆から行くみたいな……。でもやっぱり鶴岡監督はすごい。原作をこんな素晴らしい形で映像化するなんて」と映画の仕上がりを絶賛した。

 鶴岡監督は「この場に立っているのが不思議な感じがします。色とりどりの役者さん、そしてスタッフさんが最高のパフォーマンスをもたらしてくれました」と映画の完成を喜び、笑顔を見せていた。


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(取材・文・写真:Sachiko Fukuzumi)




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