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舞台挨拶・イベント

トップページ > 舞台挨拶・イベント > 『さよならの朝に約束の花をかざろう』完成披露試写会

『さよならの朝に約束の花をかざろう』
完成披露試写会

2018-02-19 更新

岡田麿里監督、石見舞菜香、堀川憲司(プロデューサー)

さよならの朝に約束の花をかざろうsayoasa

配給:ショウゲート
2月24日(土) 全国ロードショー
© PROJECT MAQUIA

 この度、岡田麿里初監督作品『さよならの朝に約束の花をかざろう』の完成披露試写が2月13日、新宿バルト9で開催された。本作の一般試写会を11都道府県12劇場(※今回の新宿バルト9を含む)で敢行! そこで、“感想の花を咲かせよう!”と題し、本作を鑑賞した観客にお花型の付箋が配られ、そこに本作の思いを書き、ボードに貼るキャンペーンが各会場で行われた。

 そのコメントの中には“涙が止まらなかった”“早くも今年の1本に出会った”“切ない愛の物語”など多くの感想が寄せられた。そんな、全国縦断試写を行ってきた本作の最終ゴールとして、新宿バルト9で完成披露イベントを実施した。ゲストに本作の監督を務め、さらに、全国各地で様々な励ましのコメントをもらった岡田麿里、そして一緒にキャンペーンを回ったプロデューサー堀川憲司、本作で映画初主演となった石見舞菜香が登壇した。イベントでは、全国の試写会場の様子や、今回、初めて主演に選ばれた石見がここでしか話せない本作への思いを語った。


 全国を縦断し行ってきた試写会も本日の新宿バルト9での試写会を持ってフィナーレを迎え、それに伴い、マキア役の石見舞菜香、本作の監督、岡田麿里、P.A WORKSの堀川プロデューサーの舞台挨拶が行われた。

 まずは今作の企画のスタートについて聞かれると、岡田監督は「堀川さんのほうから『岡田さんの100パーセントを出した作品を観てみたい』と言っていただいて、100パーセントってなんだろうと考えた時に、100パーセント自分の観たいものなら近づけられるかも、と散々考えた結果、監督をやらせてください!とお願いしてしまいまいした(笑)」と振り返った。監督への起用について、堀川プロデューサーは「オリジナル作品を作るときは監督を中心に、いろいろな人がアイデアを出し合って1本の作品を作っていくので、だれか一人の作家性を深く掘り下げることはなかなか難しいんですが、個人的に、岡田さんは掘り下げたところに沸々と面白いものを持っていそうな気がしていたんです。最初は、岡田さん小説原作のものをつくりたい、と思っていたんです。でも、飲み屋で、緊張した姿でその覚悟を伝えられて、ぐっと来ましたね。そんな姿を見たことがなかったので、よっぽど覚悟を決めているんだな、と思いました」と、裏話を語った。

 今回は今までの岡田作品とは一味違った、完全オリジナルのファンタジー作品になっている。その理由について岡田は、「自分が昔観ていてワクワクした劇場アニメは、ファンタジーが多かったのと、今回は、監督がやらせていただけるということで、いままでと違った表現をしたかったんです。監督として自分のイメージを直接スタッフに伝えることで、表情や、風景の光や空の色などの繊細な映像表現でキャラクターの感情を表現できる、その分セリフはシンプルにしてもいいんじゃないかと思ったんです。ファンタジーの世界に普段の世界の地続きの感情をのせたら、少し新しいものが作れるのかもしれないと思いました」と監督だからこそ実現できた、設定へのこだわりを語った。キャラクターの設定の着想については、「『凪のあすから』だったり、時間の経過の進み方がちがうことで起こる物語が、すごく好きだったので、オリジナル作品でこのテーマをさらに掘ってみたかった」とコメント。

 そんな中で生まれた、永い命を持つ少女・マキアを演じた石見。この役はオーディションで勝ち取ったということで、「いつもはキャラクターの絵や設定を頂いてオーディションに挑むことが多いのですが、この作品のオーディションは独特だったんです。キャラクターの絵が分からない状態で、設定とセリフがあって、それをみて自分が感じたまま演じてください、と言われたんです。当時はまだあまりオーディションにも慣れていなかったのですが、一生懸命向き合おう!と思って受けました」。

 そんな石見をオーディションで起用した理由について、岡田は「その時の資料に『見つけた』って書いたんです」とまさに奇跡のような出会いだったようで、それに対し石見も「泣きそうです(笑)。オーディションを受けさせていただいた日のメモに『このままじゃだめだ』というような反省点がたくさん書いてあって。だから、マネージャーから決まったと教えてもらったときには本当にびっくりしました」と感無量の様子。

 演じる上で受けたディレクションについて、石見は「最初はイメージのマキアちゃんよりも大げさに声を作ってしまっていたんですが、監督に“舞菜香ちゃんのままの声がマキアなんだよ”と言われ、背伸びせず、そのままで演じるようにしました」と自然体での演技を求められていたことについて語った。出来上がった作品については、「どんな言葉も当てはまらない気がしました。映像と声を音楽と、すべて合わさると、マキアは私だけ演じたんではなく、本当にスタッフの皆さんの全部がつまってるんだな、とすごく感じました」とコメント。岡田監督は「作品って生き物なんだな、と思って。追い上げ期間のスタッフの熱量がすごくて、最後の1、2ヵ月でものすごく変わったんです。私はいつもは脚本という役割なので、一番最初に入って一番最初に抜けてしまうんですけど、監督になって、最後の瞬間までみんなと一緒に立ち会えたというのが本当にうれしかったです」と初監督で味わった感動について語った。

 最後に、堀川は「スタッフの、作品づくりにかけてきた3年間が報われるような作品をつくってほしい、と思っていたんですけれど、出来上がったものをみてスタッフが喜んでいる顔をみて、僕も監督に感謝しました。スタッフを満足させる作品をつくってくれてありがとう、という気持ちになりました」と監督への感謝のコメントで締めくくった。



映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』

(2018年、日本、上映時間:115分)

 ■イントロダクション
 『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(13公開)、『心が叫びたがってるんだ。』(15公開)の脚本を務め、さらに昨年には『暗黒女子』(17/4月公開)、『先生!、、、好きになってもいいですか?』(17/10月公開)とアニメにとどまらず実写映画の脚本も手掛ける、岡田麿里が監督・脚本を務める最新作、『さよならの朝に約束の花をかざろう』が2月24日全国ロードショーとなる。
 『あの花』『ここさけ』とヒットを生み出してきた岡田麿里。今までは脚本という形で少年少女たちのもどかしい青春を細やかな心理描写で描き観るものを虜にしてきた彼女が、「true tears」「花咲くいろは」など彼女が何度もタッグを組んできたP.A.WORKS制作で遂に監督デビューする。
 キャラクターデザイン・総作画監督には、『花咲くいろは』でも岡田とタッグを組んでいた、石井百合子。音楽には、サントラ界の重鎮、川井憲次など、強力なスタッフが名を連ねる。

 ■ストーリー
 縦糸は流れ行く月日。横糸は人のなりわい。
 人里離れた土地に住み、ヒビオルと呼ばれる布に日々の出来事を織り込みながら静かに暮らすイオルフの民。10代半ばで外見の成長が止まり数百年の寿命を持つ彼らは、“別れの一族”と呼ばれ、生ける伝説とされていた。
 両親のいないイオルフの少女マキアは、仲間に囲まれた穏やかな日々を過ごしながらも、どこかで“ひとりぼっち”を感じていた。そんな彼らの日々は、一瞬で崩れ去る。イオルフの長寿の血を求め、レナトと呼ばれる古の獣に跨りメザーテ軍が攻め込んできたのだ。
 絶望と混乱の中、イオルフ一番の美女レイリアはメザーテに連れさられ、マキアが密かに想いを寄せる少年クリムは行方不明に。マキアはなんとか逃げ出したが、仲間も帰る場所も失ってしまう……。

 ■監督・脚本:岡田麿里
 ■副監督:篠原俊哉
 ■キャラクター原案:吉田明彦
 ■キャラクターデザイン:石井百合子
 ■声の出演:石見舞菜香、入野自由、茅野愛衣、梶 裕貴、沢城みゆきほか

 ■公開表記:配給:ショウゲート
 2月24日(土) 全国ロードショー


公式サイト: sayoasa.jp (外部サイト)




(オフィシャル素材提供)



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