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トップページ > インタビュー > 『マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年』オフィシャル・インタビュー

『マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年』
オフィシャル・インタビュー

2017-12-13 更新

マノロ・ブラニク


マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年manolo-tokage
© HEELS ON FIRE LTD 2017
配給:コムストック・グループ

マノロ・ブラニク

 1942年11月27日、スペイン人の母とオーストリア・ハンガリー人の父の間に、スペインのカナリア諸島ラ・パルマ島サンタクルスで生まれる。
 スイスのジュネーブで教育を受けた後、65年渡仏。ニューヨークを訪れた68年に、当時、米版「ヴォーグ」の編集長だったダイアナ・ヴリーランドから、靴にフォーカスを当てるようアドバイスされ、その助言に従い独学で靴作りを学ぶ。
 71年ロンドンへ移り、同年初コレクションを披露。72年にはロンドンのチェルシーに最初のお店をオープンする。彼の美しい靴は華やかな交友関係も手伝い、セレブたちの間で人気を集め、80年代には本格的にアメリカへ進出。ビジネスでの成功をおさめ、ブランドは世界へと拡大。
manolo-tokage 98年に放送開始したTVドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』で人気を決定づけ、世界中に〈マノロ〉ブームを巻き起こす。
 16年、ロンドンに2店舗目をオープン。17年にはリアーナとコラボレーションを行うなど、常に話題に事欠かない存在となっている。



この映画の撮影はどのような経験でしたか。

manolo-tokage カメラが周りにあると完全にリラックスして居心地よいというわけにはいかなかったですが、何とか慣れました。このドキュメンタリーには満足しています。私の人生の様々な側面をリアルに捉えています。靴のデザイン、工房(アトリエ)での長い作業、イギリスの庭園での静かな生活を楽しむシーンなどです。


あなたと監督マイケル・ロバーツとはどのような関係ですか。そしてあなたがこの企画をマイケルと共に進めることに決めた理由はなんですか。

manolo-tokage 彼とは30年以上前からの友人です。しかし、それでも映画の出演に関してはずいぶん考えました。そうは言ってもマイケルは、ほかの誰でもない“マイケル”だからね。他の監督に同意して映画を作ったとして、この私の物語を彼以上にうまく語れる人物はいないという結論に達しました。監督を彼に任せれば、私の仕事は美しく撮られるだろうし、私の物語は真実らしく、この映画を通して私は自分自身のままでいられるだろうと思いました。これらすべてのことを考えたうえで、私は「イエス」と返事しました。


この映画のタイトルについて説明していただけますか。

 本当にそのままだよ。小さいころ、実際にお菓子の包み紙で、トカゲと、それから犬にも靴を作ってあげてました。


観客に本作から何を受け取ってもらいたいですか

 この映画を観た人が楽しんでくれることを望みます。私のイマジネーションの世界と同時に、それに関わってくれた人々との絆を感じ取ってもらえればと思います。観客は、私の人生を垣間見、マイケル・ロバーツの創造的ヴィジョンと、誰にも真似できないウィットを楽しむことになるでしょう。


全世界的な「マノロ」への熱狂をどう思いますか。

manolo-tokage 何も感じない。見てもない。ミラノやサンクト・ペテルブルクのエルミタージュ美術館で行われている私の靴の展覧会に多くの人々が来ていると聞いて、これには本当に驚いています。


芸術的表現の手段として、あなたが靴を選んだのはなぜですか。

 創造的な仕事をしたいと思い、セットやコスチューム・デザイナーとして出発しました。だが、ダイアナ・ヴリーランドの忠告に従って、靴のデザインに絞ることにした。彼女の助言と援助にはずっと感謝しています。


あなたにインスピレーションを与えるのは何ですか。

manolo-tokage 私の周りにあるものすべてがインスピレーションの源です。最初はそれと分からなくても、後でそれが想像の中に表れ、私はそれを最終的に靴のスケッチに移す。それは本でもありうるし、映画、展覧会、建物でも。私は視覚的人間なので、気に入ったものは忘れないし、いつか私のコレクションの中に表れることになります。


ビジネス界に何十年もとどまっていて、あなたの事業が不況知らずで、会社が独立を保ち、オーナーであるあなたの意向を中心に運営を続けられているのはなぜでしょう。

質のいい靴を作る、それ以外に秘密なんかないよ!


あなたはこれまでに膨大な量の遺産を残してくれました。はじめからずっと協力している人はいるのですか。もしそうなら、彼らとの関係はどのようなものなのでしょう。

 そう、はじめから一緒に仕事をしている人たち、彼らと今でもまだ仕事しています。私は変化を好みません。一緒にいて楽しい人と仕事したい。それが一番大事だ。楽しむことがね!


この映画は何十年にもわたる長く実り豊かなキャリアを辿っています。引退する意向はありますか。もしそうなったら、「マノロブラニク」のブランドの将来はどうなるのでしょう。

manolo-tokage いや決して引退はしない。いつまでも、いつまでも続けるのみです。ずっと美しい靴を作り続けていたいからね!



(オフィシャル素材提供)


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