
2009-09-11 更新

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第66回ヴェネチア国際映画祭で9月8日(火)、平和活動に貢献する超能力者集団の秘密部隊を密着取材するうちにトラブルに巻き込まれているジャーナリストが主人公の、風刺に満ちた反戦コメディ『The Men Who Stare at Goats』の記者会見が行われ、ジョージ・クルーニー、ユアン・マクレガー、グラント・ヘスロヴ監督らが登壇した。
『M☆A☆S☆H』を彷彿とさせる、戦争に対する強烈な風刺が込められつつも、コメディとしても十分に楽しめる傑作とはいえ、質問は映画そのものよりもジョージ・クルーニーの私生活、特に結婚について婉曲に問うものが大半。そんな低レベルな質問にもイラ立つことなく、「何を言いたいのか分からないけど、君の考えを読むことはできるよ」と、超能力者という自身の役柄に絡めてにこやかに答える大人なジョージ。パパラッチ的な質問ばかりでなく、スペインの記者に愛を告白されたり、前日のマット・デイモン発言を受け、「僕はゲイです。お願いです。どうか僕を選んでください!」と服を脱ぎ出した記者まで登場(会場から追い出されなかったことから、明らかにヤラせ)。一瞬あっけに取られながらも、「そこで待っていてくれ。後で君の所に行く。……救急車がまもなく到着するからね」と終始冷静に対応。
ジャーナリストが主人公の本作。国家のトップがメディアの大半を掌握しているというイタリアの現状をどう思うか問われると、「イタリアのマスコミの現状についてはそれほど理解しているわけではないけど、語らなければならない大切なことがあるのなら、ぜひ映画の脚本にしてほしい。それから一緒に考えたいと思う。僕はジャーナリストの息子だ。この仕事とジャーナリズムにおける自由の必要性には多大なる敬意を抱いている」と、隣に座っているメデューサ・フィルム(ベルルスコーニ所有の配給会社)代表に配慮を見せてか婉曲な表現ながらも、ジャーナリストにエールを送った。
恋人を伴ってベネチア入りしたジョージに注目が集まっていることもあって、発言の機会があまりなかった主役のユアンだが、スクリーンでは、秘密部隊が“ジェダイ”と呼ばれていると聞いてポカンとするシーンで大きな笑いをとった。「ジェダイが何かを知らない人たちがいるけど、僕のキャラクターがまさにそうだった(笑)」。そして、「僕は軍隊で平和活動をするのは無理だけど、この映画で平和と自由の大切さをあらためて訴えたい」と真剣な面持ちで語った。
最後に、この映画で何を伝えたいかと聞かれたジョージは、「“ダンスは楽しい”ってことかな。それと、“ヤクをやれ”ってこと(笑)」といつものジョークを炸裂。「“空高く(ハイになって)飛んでみろ!”」とユアンが落ちをつけた。
(取材・文:Maori Matsuura、写真:オフィシャル素材)
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