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日本舞踊未来座「カルメン2018」
本公演の場内アナウンスを松本幸四郎が担当!

2018-06-01 更新

nihonbuyou

 この度、第二回日本舞踊 未来座 =裁SAI=「カルメン2018」が2018年6月22日(金)~24日(日)、国立劇場小劇場にて上演される。

 SAIとは Succession And Innovation。すなわち継承と革新。日本舞踊の伝統をつなぎながら、“いま”こそ輝き、そして“未来”へと光を放つ公演でありたい、そんな願いがこめられている。

 今回の題材は、世界的オペラ「カルメン」。第2回のSAIが象徴するワードは“裁”。様々な運命に裁かれながら生きる女と男を描く。

 「カルメン」を題材に日本舞踊作品を上演するのは、1987年に上演した第四回創作舞踊劇場公演「カルメン」、2003年に上演した第20回創作舞踊劇場公演「薔沙薇の女 カルメン 2003」に続き、三度目となる。前回「薔沙薇の女カルメン 2003」の振付を担当した花柳輔太朗が、今回は演出を務め、再びファムファタルの妖艶な世界にいざなう。

 本作で使用する曲は、邦楽ではない。誰もが一度は聴いたことのある、ビゼーのオペラ「カルメン」の楽曲を使用して日本舞踊を舞う。台詞も唄もなく、踊りだけで登場人物の心情、ストーリーを表現していくという日本舞踊の作品の中ではとても斬新な形式となっている。出演には、ソル組に市川ぼたん、四代目中村橋之助らといった未来を担う若手陣、ルナ組に水木佑歌、花柳寿楽といった実力派とダブルキャストで演じる。中村橋之助は、創作舞踊公演に出演するのは、今回が初となる。オペラともバレエとも違う、新たな「カルメン」の世界に、期待が高まる。


makaitensho そして、当日の上演開始前の場内アナウンスを、松本幸四郎が務めることが決定した。

 松本幸四郎は、日本舞踊協会の理事でもあり、この未来座を発足させたメンバーの一人。また、昨年の第一回日本舞踊未来座「賽 SAI」では、「水ものがたり」では出演を、「擽-くすぐり-」では演出、振付、出演を務めた。

 今年の公演には出演はないが、会場での場内アナウンスでの出演(!?)が決定!! 今回、場内アナウンスは本作のために録り下ろした会場限定の内容となっている。


≪未来座とは≫

 「日本舞踊」と聞いてもあまりピンと来ない方もいるだろうし、興味はあっても難しそうと敬遠されがちかもしれない。しかし生前、日本舞踊協会のメンバーであった十世 坂東三津五郎は次のように言っていた。


 最近、芝居は分かるけれども踊りはよく分からない、という若い人の言葉を耳にします。きっと目の前の踊りを一生懸命理解しようとしているのだと思います。
 ところが、踊りはもともと理解するようにできてはいません。いい音楽に乗って、体がじつにスムーズに動き、「ああ楽しかった、すてきなものを見た、とても豊かな時間だった」と感じていただければいいのです。目の前に広げられる豊かな空間を感じ取ってくださればそれでいいのです。
 とにかくまず日本舞踊に触れてみてください。そして日本人が大切にしてきた感性、美意識、自然に対する愛情などを、そのなかから感じ取ってください。きっと今までにない、日本に対する新しい発見が生まれると思います。

 (坂東流 HP より抜粋:「先代、十世 坂東三津五郎からのメッセージ」 http://www.bando-ryu.jp/iemoto


 そして、2020年には東京オリンピック開催も決定し、日本の伝統芸能に世界から注目が集められている中、日本舞踊は歌舞伎や能・狂言に比べ、まだまだ限られた世界の中で行われている。生前の坂東三津五郎も日本舞踊の行く末を心配していたが、志半ばで2015年、この世を去った。

 昨年、日本舞踊への固定概念を打破すべく、松本幸四郎(当時七代目市川染五郎)をはじめとする日本舞踊協会のメンバーが十世 坂東三津五郎の遺志を継ぎ、新たなシリーズ「未来座」と銘打ち、“水”をテーマとした4つの演目を上演した。斬新で、楽しく、解りやすい、しかしながら伝統をしっかりと継承し、未来座という名にふさわしい革新的な作品をつくりあげ、好評を博した。


第二回 日本舞踊 未来座 =裁 SAI=「カルメン 2018」


 【公演概要】

◆日程: 6月22日(金)~24日(日) ※開場は開演の30分前
◆会場: 国立劇場 小劇場(東京都千代田区隼町 4-1) TEL 03-3265-7411
◆出演: ソル組:市川ぼたん、中村橋之助ほか
     ルナ組:水木佑歌、花柳寿楽ほか

◆スーパーバイザー: 花柳壽應
◆演出: 花柳輔太朗
◆振付: 猿若清三郎、花柳輔瑞佳 振付助手: 西川大樹
◆衣裳デザイン: 岸井克己
◆照明デザイン: 品治尚貴
◆音響デザイン: 市来邦比古
◆ヘアメイク: 國武 剛
◆舞台監督: 川上大二郎、舞台監督助手: 酒井聡澄
◆制作: 吾妻徳穂、中村梅彌、花柳輔太朗、松本幸四郎、吾妻寛穂、中村 梅、藤間藤椛、若菜孝史、吾妻寛彌(補)

◆電話:03-3533-6455(平日 10:00~17:00)メールアドレス:info@nihonbuyou.or.jp

ホームページwww.nihonbuyou.or.jp (外部サイト)


日本舞踊協会の Youtube チャンネル にて松本幸四郎、中村橋之助のコメント公開中!



(オフィシャル素材提供)




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