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キネマ旬報ベストテン表彰式

2015-02-14 更新

kinejun

 キネマ旬報が主催する映画賞『2014年 第88回キネマ旬報ベスト・テン』表彰式が都内で行われ、綾野 剛、安藤さくら、小林聡美、池松壮亮、東出昌大、門脇 麦、細野晴臣らが登壇した。重さ5キロのトロフィーを抱え、それぞれ受賞の喜びを語った。

kinejun 「キネマ旬報ベスト・テン」は、映画雑誌『キネマ旬報』が主催。今年で88回目となる。1919年の創刊以来、現在まで続いている映画雑誌として世界一の歴史を誇る同誌。その年を代表する日本映画、外国映画をそれぞれ10本を挙げるほか、主演男優賞や主演女優賞、新人男優賞、新人女優賞などを、映画評論家や映画記者らが選出している。

 『そこのみにて光輝く』『白ゆき姫殺人事件』で主演男優賞を獲得した綾野は、作品と出合った感想を聞かれ、「非常にうれしいですが、このままだと『そこのみにて』のほうが良かったと言われ作品に敗北する気がする。次回作に意欲を燃やすきっかけになった。底辺にいる時に光を当ててくれた“ドS”な作品でもあります」と気持ちを新たにしていた。

kinejun 『0.5ミリ』、『百円の恋』で主演女優賞を受賞した安藤は、「この2作品で、生命体として大きなことに気づくことができました。新しい体験を経験させてもらった大事な作品で受賞したのはすごく嬉しい」と喜びを爆発させた。また、『0.5ミリ』は、実姉の安藤桃子が監督を務め、スタッフや出演者も安藤の家 族が多く、「姉とは同じ感覚でモノを作れる。二世というのがコンプレックスだったんですが、今回の撮影で家族を超えられた関係になったと思う」と感無量な様子で語った。

kinejun 『紙の月』助演女優賞を受賞した小林は、「これからも心を揺さぶる作品に携われるよう、頑張っていきたい」と意欲。同作と『ぼくたちの家族』などで助演男優賞を受賞した池松も「導いてくれた作品との出合い、出会った人が財産です」と喜びをかみしめていた。

 『寄生獣』『クローズEXPRODE』『アオハライド』などに出演した東出は元旦に女優の杏と結婚したばかり。MCからの「おめでとうございます」と祝福の言葉に「ありがとうございます」と笑顔で応えた。受賞にあたっての杏の感想について「『良かったね……』と言われました」と明かし、「今は、お互い自分の仕事にまい進しているところなので、後々いろんなことを噛みしめたい」と語った。

kinejun 『愛の渦』『ヤミ金ウシジマくん Part2』などの作品で新人女優賞を受賞した門脇は、会場で見守る両親に、「複雑な想いもありながら、応援してくれてありがとう」と感謝の言葉を述べつつ、「これからもいろいろな作品に出合えるように 仕事を続けて、全力を注ぎ続けようと思います」と笑顔を見せていた。


 今年の主な受賞作品・受賞者は下記のとおり。

■日本映画作品賞:『そこのみにて光輝く』(呉 美穂監督)
■外国映画作品賞:『ジャージー・ボーイズ』(クリント・イーストウッド監督)
■文化映画作品賞:『鳥の道を超えて』(今井友樹監督)
■日本映画監督賞/読者選出日本映画作品賞:呉 美穂(『そこのみにて光輝く』により)
■外国映画監督賞/読者選出外国映画作品賞:クリント・イーストウッド(『ジャージー・ボーイズ』により)
■日本映画脚本賞:高田 亮(『そこのみにて光輝く』により)
■主演男優賞:綾野 剛(『そこのみにて光輝く』『白雪姫殺人事件』により)
■主演女優賞:安藤サクラ(『0.5ミリ』『百円の恋』により)
■助演男優賞:池松壮亮(『ぼくたちの家族』『海を感じる時』『紙の月』により)
■助演女優賞:小林聡美(『紙の月』により)
■新人男優賞:東出昌大(『寄生獣』『クローズEXPRODE』『アオハライド』により)
■新人女優賞:門脇 麦(『愛の渦』『ヤミ金ウシジマくん Part2』『シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸』により)
■キネマ旬報読者賞:細野晴臣(キネマ旬報連載『映画を聴きましょう』により)


(取材・文・写真:Sachiko Fukuzumi)




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