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映画『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』初日舞台挨拶

2021-04-13 更新

田口トモロヲ、松重 豊、光石 研、遠藤憲一、濱田 岳、柄本時生、菜々緒、高杉真宙、芳根京子、北香那、松居大悟監督

バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~byplayers 配給:東宝映像事業部
絶賛公開中!!
©2021「映画 バイプレイヤーズ」製作委員会

 数々の作品に出演している名脇役たちが本人役で出演する「バイプレイヤーズ」。2021年1月からは、シーズン3となるドラマ新シリーズ「バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~」が放送。今までのバイプレイヤーズの規模を大きく越え、若手からベテランまで総勢100人を超えるバイプレイヤーが集結し、大きな話題となった。業界視聴率30%とも言われている本作が遂に映画『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』として映画化! 4月9日(金)より全国公開となった。そんな本作の初日舞台挨拶が、同日TOHOシネマズ日比谷で行われ、豪華バイプレイヤーズが集結した! 元祖バイプレイヤーの田口トモロヲ、松重 豊、光石 研、遠藤憲一に加え、若手バイプレイヤーの濱田 岳、柄本時生、菜々緒、高杉真宙、芳根京子、北香那、に加え、ドラマシリーズから携わり本作のメガホンもとった松居大悟監督の計11名が登壇すると、会場からは大きな拍手が!

 田口は「今日が初日ということで、感慨深いです。僕らのリーダーは大杉 漣さんです。きっとこの日を迎えたことを漣さんも喜んでいると思います」、松重は「100人の中に本当に選ばれて良かったと思います。昨日も一昨日も別の現場でいろいろな俳優さんから、呼ばれてないけど、という話ばっかり聞くので、100人が出るってそういうことなんだなと思うと、この場にいられて幸せです」、光石は「このバイプレイヤーズは4、5年前にテレビドラマの深夜枠から始まりました。その時から大杉さんは映画になったらいいねとおっしゃっていました。それが映画になりました」、遠藤は「(いろいろ豪華になっていて)これ同じバイプレイヤーズなの?って感じになっちゃって、大杉さんもびっくりするんじゃない?すごい変化です」と挨拶した。


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 続いて柄本は「こんなに大勢の方に観ていただけるのは本当にありがたいことなので、ぜひ楽しんでください」、菜々緒も「豪華な100人のキャストの皆さんの一員になれてすごく嬉しいです」とそれぞれが晴れやかな表情で喜びを語り、ジャスミンを演じた北は「ニーハオ! お前ら! ジャスミンだよ~」と役になり切って挨拶を切り出し、「やろうか迷ったんですけど……初日なのでやらせていただきました!……笑」と照れながら北自身の言葉に戻ると会場が笑いに包まれ、「今日は映画を楽しみに来てくださった皆さんとお会いできてすごく嬉しいです」と笑顔をはじけさせた。


 MCから、こだわったシーンや今だから言える撮影での裏話を聞かれた監督は、「冒頭の銃で撃ちあうシーン、発砲が1発5000円くらいするんですよ。出来るだけ、50発くらいにとどめて欲しいと話していたんですが、皆さん集まると自由になってしまって、特に遠藤さんが、3発入れてたんですけど足りないといって。もっといっぱい入れたいというので、結果300発くらい撃ってしまい、あれはお金がかかりました……笑」と苦笑い。これをうけて遠藤は「僕は3発を4発にしたかったんです。バンバンバン、というのと、バンバンバンバーンと、この一発があるのと無いのとは結構大きいんで」と答えるも、松重が「僕らも呆れていたんですよ。なんか4発にこだわってらっしゃって。3発で決着がつくくらいのカットなんですけど。4発じゃないと気持ち悪いんだよ、と言って必ず一発込めさせていたので」と語り、日本を代表するバイプレイヤーたちの貴重なゆるい撮影エピソードで会場を楽しませた。


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 また、本シリーズは全員が“本人役”での出演ということで、現場でのお互いの呼び名に話が及ぶと、濱田は「役名が名前なので、その分距離が縮まるのが短かった気がします」とコメント。菜々緒は「私は濱田さんのことを岳なんて呼んだことはないので、そこは台本通りというか、新鮮でした」と明かすと、すかさず濱田は「実はちょっと、(嬉しくて)ハァハァしてました(笑)」とおどけ、会場を笑わせた。

 ここで、本作のメインキャストともいえる犬の「風」(ふう)が、公開初日をお祝いするべくサプライズ登場! スクリーン上には「風」とキャストとの貴重な現場写真も投影された。久々の「風」との再会に今の気持ちを聞かれた菜々緒は、「本当におとなしくて、撮影もスムーズでした」と喜びを隠せない様子。スクリーンに映された写真を見た高杉も「すごく仲良さそうな写真で、この画面に映されると恥ずかしいですね。風はすごくかわいくて、人懐っこくて。人が好きなんだな、ということを一緒にやっていてすごく感じました」と撮影時を振り返り、芳根も「手を出すとポンと載せてくれるので、ハイタッチのような写真が撮れたんです。すごくかわいいです!」と思い出を語った。

 「風」の名前の由来を聞かれた監督は「大杉 漣さんには風とトラという愛犬と愛猫がいまして、そこから風という名前をとりました。なのでバイプレウッド撮影所を愛している“風”という存在が、漣さんのような存在として、この映画に映ったらいいなとも思っていました」とコメントした。

 最後に田口は、「まだまだ苦しい環境が続きますが、だからこそ映画のような癒しが必要なんだと思います。」、松重は「トモロヲさんがさっき舞台袖で「ああもうこれで終わるね」って言ったときにグッときました。大杉さんが僕らの前から突然いなくなって、にわかに信じられなかったし、もう3年経つんですけど、まだどこかに信じられない気持ちがあって。今日もスクリーンの裏で待機していて、みんなを驚かせてやろうとしているおちゃめな大杉さんがいる感覚がずっと抜けないんですね。全国のスクリーンで公開されるということで、全国の「風」にのって大杉さんが日本中のスクリーンの裏でみなさんの喜ぶ姿を見ているんじゃないかと思うとこちらもぐっとくるものがありますし、その魂が届けばいいなと思います。」、光石は「今回は100人の俳優が出ております。今日は僕らがこうやって立っていますけど、この後ろに100人の俳優がいます。その100人がみんな大杉さんの遺志をついでこの映画に出ています。」、遠藤は「30代の時、光石さんも一緒に出ましたけれども低予算の映画で公開初日、単館系でお客さんがたったの4人でした。それを考えるとこんなに綺麗な劇場で、これだけのお客さんが来てくださって本当に幸せを感じます。漣さんもそれなりに傷つきながら頑張って生きてきた人なので、今これを見ると、「バイプレイヤーズ」がこうなったっていうのはびっくりしていると思います。ありがたいことです。」、監督は「漣さんがいない中で作っていいのかって迷っていたんですが、この映画の中には「風」だったり漣さんの魂だったりを存在させることが出来たと思うので、今日この日を迎えられて感慨深い気持ちでいっぱいです。見て頂いて、映画は完成すると僕は思っているので、良かったらバイプレイヤーズを育ててください」と話し、イベントは大盛況のまま幕を閉じた。


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(オフィシャル素材提供)



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