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『グリフィン家のウエディングノート』
オフィシャル・インタビュー

2013-12-30 更新

ジャスティン・ザッカム(監督・脚本・製作)


グリフィン家のウエディングノートwedding
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ジャスティン・ザッカム(監督・脚本・製作)

 ニューヨーク大学芸術学部を卒業後、映画の仕事に就くためロサンゼルスに移り、初の長編映画『Going Greek』(01・未)を監督。本作同様、脚本と製作も担当したこの作品は、人づきあいの嫌いな男子が、入学した学校で最もワイルドでイケイケな社交クラブに入るハメになるというコメディーだった。2003年、ドキュメンタリー映画『The Fastest Man in the World』(03・未)に脚本、製作として参加。そして2007年に脚本と製作総指揮を務めた、ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマン出演の『最高の人生の見つけ方』の大ヒットにより一躍注目を集め、本作への大抜擢となった。

 奇跡の超豪華キャストが、まさかのエッチ発言連発? ロバート・デ・ニーロ、ダイアン・キートン、スーザン・サランドン、ロビン・ウィリアムズら豪華キャスト競演のウェディング・コメディ『グリフィン家のウエディングノート』で監督・脚本・製作を兼ねたジャスティン・ザッカムのインタビューが届いた。


ロバート・デ・ニーロ、ダイアン・キートン、スーザン・サランドン、ロビン・ウィリアムスといった大御所や、アマンダ・セイフライドなどの若手と挙げればキリがない程の豪華キャストが作品の魅力でもありますが、こうしたメンバーと一緒に仕事をするのはいかがでしたか?

 最高の現場だったと言っても過言ではなかったね。今回は本当に裏表がなく楽しい面々ばかりが揃っていたし。俳優としての力量も言う事なしで、監督としては楽だった。もちろん役者として、演出をされたいという気持ちもあり、出してくれるアイデアも豊富、演出の意図を全員がすぐに汲んでくれるなど、楽しくスムーズな現場だったよ。


撮影時のエピソードや、豪華キャストたちの面白いエピソードなどがあればお聞かせください。

 ある作品で、アレック・ボールドウィンが髭をたくわえて撮影に臨んだ時に、プロデューサーに主演俳優は髭があってはならないと剃るように指示をされ、激怒してトレーラーで半分だけ髭を剃って出てきたことがあったんだ。その後、この話を基にそのプロデューサーをロバート・デ・ニーロが演じるという作品があった。そして本作で彼は髭のある役を演じたわけだけど、同じく主演は髭を生やしてはダメだとスタジオから怒られてしまったんだ。その時にデ・ニーロとも「なんとも皮肉だね」と話していたんだ。もちろん見ての通り僕らは髭を剃らない判断をしていたんだけどね。そうしたら、その話をどこで聞きつけたのか、今回キリスト教の神父役で出演するロビン・ウィリアムスが参加初日に、カメラを回し始めたら、なんとユダヤ教のラビのような髭をつけて登場したんだ! あまりに面白かったから、そのまま撮ってスタジオに送ったよ。ものすごく怒られるかと思ったら、彼らにも大ウケだったよ。ロビン・ウィリアムスが参加した日は本当に現場が常に笑いに溢れていたね。


作品に登場するキャラクターたちは全員が非常に強烈な個性を持っていますが、モデルになった人物などがいるのですか?

 特定の人というわけではないけど、僕が育った環境で周りにいた人たちを参考にしているんだ。周囲は裕福だったけど僕の家はそうでもなく、友達の家に遊びにいったりすると豪邸だったりしてたんだ。でもその中で、お金があってもハッピーというよりはむしろクレイジーだったりするんだと実感したよ。特に揶揄するわけではないけど、そういったところを参考にした。簡単ではなかったけれど、一旦仕事に入ったらとても楽しかったよ。


本作は、豪華キャストが、あけすけにセクシャルなワードを連発するところが意外性もあるのですが、その点は狙ったものでしょうか?(※ちなみに日本ではPG-12指定となっている)また、その際のキャストの反応は?

 キャストは脚本を読んで参加しているからセリフ等は問題はなかった。誰もが実際はこうした話をしていると思うよ。公には認めないけどね。でも恋愛や人間関係、結婚などについてはこれくらいフランクに語っていると思う。この作品において大切なのは”正直であること”で、自分はこう見られたいと思う以上に、特に家族が相手になれば尚更自然な自分が出てくる。
 ロバート・デ・ニーロが演じるドンがあけすけな言葉遣いをすることに関してはキャラクターとして必要だし、スーザン・サランドン演じるビービーともセックス・ライフの充実が2人の関係性において重要になっている。アメリカ映画でシニア世代を描く時は、孫の代からのイメージに基づいた描き方をされていることが多いが、それはしたくなく、ありのままの彼らの世代の生活を描きたかったんだ。


前作に引き続き大物俳優が出演する監督作が多いのですが、こういった強力なキャストの出演許諾を取れるポイントがあれば教えてください。あなたの作品には、前作含め大物キャストがこぞって出演していますが、その理由は?

 大きな銃で脅すんだ(笑)……というのは冗談で、秘密はないよ。自分が興味を持ってやれることをするだけ。『最高の人生の見つけ方』ではモーガン・フリーマンをイメージして当て書きもしたけど。とはいえ、良いキャストが出てくれるのはラッキーとしか言いようがない。


前の監督作から久しぶりの監督業でしたが、当時とはどんなところに違いがありましたか?脚本のみ担当する時と、監督もされる時では作品へのアプローチは変わりますか?

 監督を他の人に託すのは赤ん坊を預けるみたいで、落とさないようにと心配になったりもする(笑)。そういう意味では最後まで見通せるから自分で監督をするのは満足度が高いね。あとからこうしたらと思ってしまうことはつきまとうけれども。ただ、作品を作る上で脚本を書く段階ではどれも同じく取り組んでいる。興味を持てる題材に対して楽しく、どうやれば面白くなるかやるだけ。自分で監督をするなら、多少のプラスアルファをして頑張るけどね(笑)。


日本の俳優でご自身の作品に起用してみたい方などはいらっしゃいますか? もしいらっしゃればそれはどんな役柄ですか?

 まだ日本の俳優とは仕事をしたことがないんだ。だけど実は今、ある日系女性の物語についてのプロジェクトの話があって、それについてある俳優と話をしたことはあるよ。


日本の映画で好きな作品や影響された作品などはありますか? もしあればそれを本作に活かした点などはありますか?

 ニューヨーク大学で映画を学んでいた時にいた時に、小津安二郎や黒澤 明監督の作品はよく観ていた。特に『羅生門』は初めて観た時に、あまりの衝撃と監督がどういう意図で作ったかを考えたくてそのまま5~6回は繰り返し観たね。『七人の侍』というシリアスな作品にもユーモラスなキャラクター(菊千代と平八)を入れられるというのは彼の技量が光っていると思う。『最高の人生の見つけ方』の撮影の時もジャック・ニコルソンと、優れた作品はシリアスさとユーモアを同居させているといった話をしたこともあった。


監督が経験した、日本にまつわるエピソードをお聞かせください。

 15年くらい前に日本に行ったことがある。親友が英語を教える仕事を日本でしていて、日本の女性と結婚したからね。結婚式は山口県で行われたんだけど、友人たちと新幹線で向かう途中に広島に立ち寄った。その時、広島市民球場で20~30人の子供たちが野球をしていたんだ。そして僕らは皆野球経験があったので、混ぜてもらって一緒にプレーしたんだよ。もちろん言葉は通じなかったから、唯一みんなが知っていた「サダハル・オー」を合言葉に、誰かが打ったりすると、「サダハル・オー」と声を掛け合ってたよ(笑)。


日本の観客の皆さんにメッセージをお願いします。

 観ていただけることを楽しみにしています。とても笑えて、少しセクシーなところもある作品です。でもやはり家族の物語になっていて、人生の中で家族が大切なものだと感じてもらえたら嬉しいです。


(オフィシャル素材提供)


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