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舞台挨拶・イベント

トップページ > 舞台挨拶・イベント > 『潔く柔く』第26回東京国際映画祭 トークイベント

『潔く柔く』
第26回東京国際映画祭 トークイベント

2013-10-23 更新

長澤まさみ、新城毅彦監督、古厩智之監督、犬童一心監督

潔く柔くisagiyoku

配給:東宝
10月26日より全国東宝系にて公開
© 2013「潔く柔く」製作委員会
©いくえみ綾/集英社

isagiyoku 第26回東京国際映画祭特別招待作品『潔く柔く きよくやわく』の舞台挨拶前にスペシャルトークイベントが行われ、長澤まさみと新城毅彦監督、長澤にゆかりのある『ロボコン』(2003)の古厩智之監督、『タッチ』(05)の犬童一心監督が出席した。

 少女漫画界で30年以上にわたり第一線で活躍してきたいくえみ綾の初映像化作品で、『ただ、君を愛してる』『僕の初恋をキミに捧ぐ』の新城監督がメガホンを取った本作。高校1年生の夏、交通事故で幼なじみを失い、恋ができなくなってしまったカンナ(長澤まさみ)が、同じく過去に辛い経験をした赤沢禄(岡田将生)と出会い、ぶつかり合いながらも次第に惹かれるようになる姿を描く。

isagiyokuisagiyoku 本作のメガホンを取った新城監督は、長澤を一言で表すと「元気になる」と答え、「真っ直ぐに育ってきた稀有な女優さん。彼女が現場に来ただけで、みんなが元気になる」と長澤の存在感を絶賛した。

 長澤の初主演作『ロボコン』でメガホンを取った古厩監督は、「毎日、女優なんかいやだ。静岡に帰りたいと言っていた。すごく不自由に見えて、もっと体を動かせば良いのにと思っていた。だんだん伸び伸びと動き出すようになったらすごくイキイキしてきた」と当時の長澤を振り返った。長澤は「無個性」であることに葛藤し、「基本的に自信がなかった」とデビュー当時の心境を明かした。

isagiyoku  『タッチ』の犬童監督は女優・長澤を「白いキャンバスのよう」と例える。「『タッチ』は、長澤まさみがスターだということを集約するために撮った映画。彼女をとても魅力的に撮れたと思う」と女優長澤への熱い思いを語る。「僕が長澤さんと初めて会ったとき、17歳だった。今作ではその時よりも若い設定で出ているのに、全く違和感がないのに驚いた。15歳として平気で出てくるんですよ……」と長澤のスター性を絶賛した。

 そんな監督たちの評価に、長澤はテレながらも「10代の頃は自分に自信がなくて、とにかく頑張らなきゃと駆け抜けていた。最近、女優という仕事の意味が、続けることでようやく分かってきました。自分の人生が、映像を通してにじみ出てくることもあるんだなと感じています。不思議なお仕事ですよね。これからも、まだまだ色々あるんでしょうね。こういう機会を与えてくださって、ありがとうございました」と今後にも意欲を示した。

isagiyoku この日のイベントには、主題歌「かげろう」を書き下ろした斉藤和義も花束を持ってサプライズで登場して長澤を喜ばした。その後、会場を移して舞台挨拶も行った長澤は「たくさんの映画が上映される中にこの映画が入れたことを嬉しく思っています」と映画祭への参加を喜んでいた。


(取材 文・写真:Sachiko Fukuzumi)


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