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『グランド・マスター』ジャパン・プレミア

2013-05-30 更新

トニー・レオン、ウォン・カーウァイ監督

グランド・マスターgm

配給:ギャガ
5月31日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほかにて全国ロードショー開
© 2013 Block 2 Pictures Inc. All rights Reserved.

 ブルース・リー唯一の師、伝説のグランド・マスター葉問(イップ・マン)を描く『グランド・マスター』のジャパン・プレミアが5月30日(木)TOHOシネマズ六本木ヒルズで開催された。

 カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭等の審査委員長を歴任するなど、圧倒的な映像美とドラマチックなストーリーテリングで世界を魅了する名匠ウォン・カーウァイ監督と、この映画で<グランド・マスター(宗師)>を演じるため、47歳でカンフーに初挑戦、4年にわたる過酷なトレーニングを積み、専門家も絶賛する武術を披露したトニー・レオンが来日を果たし、舞台挨拶を行った。

 拍手喝采のなか客席を通って現れた二人は、ファンから握手やサインを求められ、揉みくちゃになりながら交流を楽しみ、舞台に登壇。『レッドクリフ PartⅡ』(09)以来4年ぶりの来日したトニー・レオンは、「約10年経ってウォン・カーウァイ監督と一緒に仕事ができ、ここに来られて嬉しいです。皆さんに気に入ってもらえるといいのですが」と日本に来られたことへの喜びの言葉を述べた。

gm 構想17年、準備期間8年、撮影に3年という長い年月をかけて完成された本作を製作しようとしたきっかけは「刺激的でスリルがある素晴らしい武術映画を見せたかったんです。イップ・マンは普通の武人ではなく、文人の気質を持っていて、起伏の激しい人生を歩みました。もとはお金持ちでしたが晩年はすべてを失います。しかし、彼は最後まで自分を奮い立たせて生き様を貫き、グランド・マスターとなった人物ですので映画のテーマに値すると思いました」と監督は語る。

 そのイップ・マンに抜擢されたトニー・レオンとは、7度目のタッグを組む。アクション俳優ではない彼を起用した理由は「文人の気質は、目が優しく学者の気質を持っている。そしてロマンチストであること。最良の選択だったと思います。彼はとても武芸の才能があります。初めての武術訓練で素晴らしい腕を見せてくれました」と、イップ・マンはトニーにしかできない役であったという。

 それに対して、トニーは「嬉しいですね。ブルース・リーを見て育ちました。その師匠の役ができることは本当に嬉しいです」と優しい笑顔をふりまきながら語る。4年に渡る過酷なトレーニングについては、「トレーニングを始めてある程度出来るようになってから、骨折をしました。療養のため半年休むと、またゼロからスタートになるから大変です。そしてクランクイン初日に2度目の骨折をしました。完成して達成感でいっぱいです」と壮絶なエピソードを明かした。

 今回、ウォン・カーウァイ好きという理由から、カンヌ国際映画祭で出演作『そして父になる』が審査員賞を受賞し世界進出を果たした真木よう子が、日本公開を祝福して花束を持って駆け付けた。真木は「細部にこだわる映像がすごくて感動しました。『受け継がれるのは技よりも心』という言葉は映画全体が語っているもので心に響きました」と緊張気味に本作を絶賛。その言葉に監督は「優秀な女優が心に染み入ったことは嬉しい」と笑顔で応えた。真木が「カンフーやってみたい」と言うと、「すごく大変ですよ」と答えるトニーに、監督は「トニーさんはいいコーチですよ。特に女性に教えるのは得意です」と笑いを誘った。

gm さらに、AIとシェネルが登壇、この作品のイメージソング「After The Storm feat.シェネル」をパワフルに歌い上げ、「感動しました。イントロを聞いて雨のシーンを思い出しました。デュエットもいいですね。人は一人では生きていけない、誰かと支えて生きていかなければいけないという本作のテーマとリンクしてよかったです」と、息のあった二人の姿を見て、監督もご満悦な様子であった。

 最後に、「映画を気に入っていただけることを祈っています」(トニー)、「カンフー映画を好きな人はぜひ観て欲しい。もしカンフー映画を初めて本作で観るのであれば、素晴らしい始まりになると思います。本作は二人の武術家の人生、グランド・マスターになる姿を描いています。観た後、中国武術と中国人に対して新しい認識をもっていただけたら嬉しいです」(監督)と笑顔で語り、イベントは終了した。


(オフィシャル素材提供)


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