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作品紹介

トップページ > 作品紹介 ひまわりと子犬の7日間

2013-03-17 更新

ひまわりと子犬の7日間himawari
© 2013「ひまわりと子犬の7日間」製作委員会

イントロダクション

 2007年、宮崎県の保健所で実際に起きた実話をもとに、平松恵美子監督自らが手がけた脚本は、犬と人間の絆という、今までの動物映画の感動を受け継ぎながら、さらに一歩進んだ物語となった。平松監督は、今の日本で飼い主のいない犬が置かれる状況を、逃げることなく真っ直ぐに描き出す。そこでは、「命を守りたい」という一途な想いと、厳しい現実が音を立ててぶつかりあう。

himawari けれども、その不協和音が、悲しみよりも大きな、動物と人、さらには人と人とのつながりを生み出していく。愛されて育ったからこそ、自分も必死で子犬を守ろうとする母犬。その母子犬の小さな命を救おうとする男。その男を応援する家族。彼らの姿に心を動かされる周囲の人々─。次々と結ばれていく絆に涙した後、私たちは気づく。そんな愛の連鎖こそが、ほんの少しずつではあるけれど、何かを変えられるのかもしれないと─―。

 現代の日本映画界において、最も広く長く愛され続けている監督の一人、巨匠・山田洋次。『たそがれ清兵衛』を始めとする数々の傑作を世に送り出し、世界の映画史にもその名を刻んできた。その巨匠のもとで共同脚本・助監督を20年にわたって務めてきた、一人の女性がいる。彼女の名は、平松恵美子。観る者が共感する、どこにでもいる家族や、弱い立場の下級武士を温かく見つめる山田洋次監督の精神をしっかりと引き継ぎながらも、独自の視点と感性を磨き続けてきた。そんな彼女が今、時が満ちて果実が実るがごとく自然に、持てる力のすべてを注ぎ込んだ、注目の初監督作品を完成させた。

himawari 主人公の彰司には、『武士の家計簿』『ツレがうつになりまして。』の堺 雅人。純粋なあまり不器用にしか生きられない父親という役どころを丁寧に演じた。母犬に語りかけるクライマックスのシーンは、観る者の胸を揺さぶり、いつまでも消えない感動を刻むだろう。本作が堺の新たな代表作の一本となるのは間違いない。彰司を時には厳しく励ます、幼なじみの獣医・五十嵐美久には、中谷美紀。さらに、口うるさいが気持ちはやさしい彰司の母親に吉行和子、さりげなく彰司の力になる保健所の先輩にでんでん、かつて母犬の飼い主だった夫婦に夏八木勲と草村礼子、動物を愛する喜びを教えてくれた彰司の亡き妻に檀れい、保健所の厳しい上司に小林稔侍など、数々の映画賞に輝く実力派の豪華キャストが顔を揃えた。また、映画初出演となるオードリーの若林正恭が、彰司を見て成長していく青年を自然体で好演し、スクリーンに爽やかなユーモアを加えた。

 主なスタッフには、『武士の一分』『母べえ』『おとうと』の山田組スタッフが集まり、その確かな腕で、平松の監督デビューを飾った。手から手へ、命の大切さを、ゆっくりと、しかし確実に伝える、深くやさしい愛の物語が誕生した。

ストーリー

himawari ある日、母犬と生まれたばかりの子犬が、保健所に収容される。母犬は子犬を守るため、近寄る人すべてを激しく威嚇する。そんな母犬を複雑な想いで見つめる職員の神崎彰司。彼は一匹でも多くの犬を助けようと、日々里親探しに奔走していたが、人になつかない犬は受け渡すことができない。何とか母犬の心を開かせようと奮闘するが、彰司の想いは伝わらない。妻を亡くしてから、懸命に育ててきた二人の子どもたちも、犬たちの無事を切に願っていた。

 彰司は娘の里美に、親子犬を引き離さないと約束する。母犬との心の距離を少しだけ縮めた彰司は、母犬がかつて人に飼われ、うんと愛されていたはずだと確信する。だが、犬たちの命の期限は刻一刻と近づいていた─―。

(2013年、日本、上映時間:117分)

キャスト&スタッフ

監督・脚本:平松恵美子
原案:山下由美「奇跡の母子犬」(PHP研究所刊)
主題歌:ソナーポケット「花」(徳間ジャパンコミュニケーションズ) 
出演:堺 雅人、中谷美紀、でんでん、若林正恭(オードリー)、吉行和子、夏八木勲、草村礼子、左 時枝、近藤里沙、藤本哉汰、檀れい(友情出演)、小林稔侍ほか

配給
松竹
全国公開中

オフィシャルサイト
www.himawari-koinu.jp

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