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トップページ > 最新ニュース > 強烈なインパクトでベールを脱ぐ! 高岡早紀主演『モンスター』予告編解禁

強烈なインパクトでベールを脱ぐ!
高岡早紀主演『モンスター』予告編解禁

2013-03-09 更新

モンスターmonster
© 2013「モンスター」製作委員会
配給:アークエンタテインメント

 バケモノと呼ばれた女が、整形手術で完ぺきな美貌を手に入れ、傷つけられた過去への報復とともに秘めた想いを遂げようとする姿を描く、高岡早紀主演の映画『モンスター』。この衝撃作の予告編が、ついに解禁となった。

 かつて“バケモノ”と呼ばれた女・未帆(和子)。畸形的なまでに醜い容姿を蔑まれ、友達どころか、家族の愛すら得られなかった彼女は、度重なる整形手術によって絶世の美女へと生まれ変わる。ある事件をきっかけに故郷を追われた彼女が、かつて自分を虐げた町に戻ったとき、その裏に秘められたせつない愛の物語が浮かび上がる。

 美しくなりたい――女性なら誰しもが抱く願望を、究極の形で突きつめた百田尚樹の同名小説「モンスター」。

 「永遠の0」などで知られる百田作品の中でも、とくに問題作とされる本書は、女の本質ばかりか、男の愚かさ、傲慢さまでも見すえた辛辣な物語が、女性を中心に圧倒的な支持を受け、30万部を突破するベストセラーとなった。

monster 主演を務めるのは、7年ぶりの主演映画となる高岡早紀。しっとりと大人の色気を漂わせる彼女が、“バケモノ”と呼ばれた未帆(和子)の高校時代から、完璧な美貌で男を惑わす姿を一人で演じ切り、愛を求め続けた女の心の叫びをリアルに体現する。さらに、エンディングの曲「君待てども~I'm waiting for you~」は、山下洋輔のピアノ演奏により、高岡自身が歌声を披露。21年ぶりにレコーディングを行った。

 また未帆と関わりを持つ男性たちには、演技派俳優陣が揃う。主人公が幼き頃から恋い焦がれる英介には、ますます男の色香を漂わせる、加藤雅也。また、未帆が整形手術費用を稼ぐために訪れる風俗店の店長には、個性派の村上 淳。そして、整形クリニックの医師には、ベテランの大杉 漣が扮する。

 監督は『東京無印女子物語』(12)の大九明子。脚本を『ばかもの』(10)の高橋美幸が手掛け、女性コンビならではの繊細さと品を感じさせる大人のラブストーリーに仕上げている。そして、撮影には『東京無印女子物語』で大九監督とタッグを組んだ大沢佳子、また特殊メイクにはハリウッドでメイク術を学んだ江川悦子と主要スタッフに女性たちが集う。

 醜く生まれたばかりに過酷な運命を背負わされる和子。自分が美しければ、きっと幸せな人生が待っていたに違いない。そう信じて疑わない彼女の行動は、共感できるものではないかもしれない。しかし、恋したい、愛されたいと願い続けた彼女のせつない女心は、女性として生まれたならば誰の胸にも覚えがあるはず。未帆(和子)が最後にたどり着くのは、破滅か、幸せか。そこから見えてくる狂おしいまでの女の情念に、心を揺さぶられるだろう。

「モンスター」著者 百田尚樹氏コメント

 小説『モンスター』は極めて映像的な作品ながら、これを映画化するのは相当難しいだろうなと思っていた。小説ではヒロイン和子(未帆)は「世にも醜い顔」と書かれているが、どれくらい醜いのかは読者が頭の中で想像してくれる。しかし映画ではそういうわけにはいかない。

 しかも物語の中で、和子は何度も整形手術をして次第に美しくなっていく。目、鼻、口、そして顔の輪郭が作りかえられ、やがて化け物が美女へと変身をとげる。これをリアルに描くことが出来るのはハリウッドでないと無理だろうと思っていた。

 しかし日本の特殊メイクアーティストの第一人者である江川悦子さんは、見事この難題をクリアーした。私が初めて撮影現場を見学に行った時、主演の高岡早紀さんは最も醜い時代のシーンを撮影中だった。休憩時、高岡さんに挨拶された時、私は思わず二三歩退いてしまった。それほどそのメイクの迫力は凄かった。

 今回、そのメイクをさらに際立たせたのは、高岡さんの鬼気迫る演技だ。醜い和子(未帆)はいつもおどおどして、表情も暗く、声も小さい。しかし整形手術で美しくなるごとに、明るくなり、自信に溢れた女性になっていく。顔の変化が体つきや動作にまで大きな変化を見せるのだ。とても一人の女性が演じているとは思えない。素晴らしい演技だ。

 シナリオを書いたのは高橋美幸さん、メガホンを執ったのは大九明子さん、そしてカメラを担当したのは大沢佳子さん。いずれも女性である。つまりこの映画は、「女が女を撮った映画」と言える。

 女性にとって「美」というテーマの重さは男性とは比べものにならない。「美」は女性にとって永遠のテーマの一つでもある。聞けば、撮影前、すべてのシーンについて、三人の女性スタッフが激論を戦わせたという。映画「モンスター」が持つ、恐ろしさ、愚かさ、そして悲しさは、女性でなければ描けなかったと思う。

 でも、今もって不思議なのは、この原作を書いたのは男性であるということだ。


(オフィシャル素材提供)


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