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2013-02-05 更新
新潮社主催の公募新人文学賞「女による女のためのR-18文学賞」の第七回大賞授賞作、蛭田亜紗子著「自縄自縛の私」(新潮社刊『自縄自縛の私』所収)。選考委員、唯川恵、山本文緒、角田光代に絶賛され、多くの読者の共感を呼んだこの小説を映画化したのは竹中直人。
竹中監督は、細やかでみずみずしい、フェミニンな資質を見事開花させ、新境地を見せた。楽しいことばかりではない、社会人としての日常。けれども、ひとは「ひみつ」を持つことで強くもなれるし、前に進むこともできる。監督は、絵本のような語り口も駆使し、絶妙な距離感で、女の子ならではの心象を丁寧に編み上げていく。
スレンダーで透明感ある女優としても同性からの熱い支持を集める平田 薫。ヒロインの複雑な心もようを、さらりとした演技で表現する姿に、誰もが共感するだろう。
そして、『スマグラー おまえの未来を運べ』で更なる進化を見せつけた安藤政信、お笑い界きってのイケメンのひとりとして人気絶大の綾部祐二(ピース)、北野 武、黒沢清作品の常連にして現代日本映画を支える若き名優・津田寛治ら豪華キャストが脇を固め、想像を超えるクライマックスに連れてゆく。
主題歌は、リスナーの圧倒的共感力を呼び起こすバンドLOVE PSYCHEDELICO。本作のためのオリジナル楽曲の「No Reason」は、胸に沁み入るサウンドで、あたたかな余韻を授けてくれる。
OLの百合亜は、奴隷のようなサービス残業など、蓄積されるばかりのストレスを解放する手段として、大学の頃から密かに趣味としていた“自縛”にのめり込んでいく。
そんな中、ブログ経由で知り合った「運命のひと」との出会いから、次第に大胆な冒険を重ねて……。
(2013年、日本、上映時間:105分)
キャスト&スタッフ
監督:竹中直人
原作:蛭田亜紗子「自縄自縛の私」(新潮社刊)
脚本:高橋美幸
主題歌:「No Reason」LOVE PSCHEDELICO
出演:平田 薫、安藤政信、綾部祐二(ピース)、津田寛治、山内圭哉、馬渕英俚可、米原幸佑(RUN&GUN)、銀粉蝶、松尾 諭、平田敦子、児玉絹世、鈴木奈々、福士誠治、蛭子能収、吉田照美、つみきみほ、杉本 彩ほか
配給
よしもとクリエイティブ・エージェンシー
新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開中
オフィシャルサイト
http://www.r18-jijojibaku.com/
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