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記者会見

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『王になった男』来日記者会見

2013-02-02 更新

イ・ビョンホン

王になった男masquerade

配給:CJ Entertainment Japan
2013年2月16日(土) 新宿バルト9、丸の内ルーブルほか全国ロードショー
© 2012 CJ E&M Corporation, All Rights Reserved

 ハリウッドに進出、『G.I.ジョー』などに出演し、国際派スターの仲間入りをしたイ・ビョンホンが初挑戦した韓国時代劇『王になった男』の来日記者会見が都内ホテルにて行われ、主演のイ・ビョンホンが登壇した。

 本作は、実在した朝鮮15代目の王の史実にフィクションを織り交ぜて描いた歴史大作。朝鮮時代の韓国を舞台に、陰謀渦巻く宮中で王の影武者を務める平民の男が少しずつ民のことを思いやる本当の王として尊敬を集めるようになる過程を映し出す。監督を務めるのは『拝啓、愛しています』のチュ・チャンミン。

masquerade ビョンホンが出演作のPRを日本で行うのは『悪魔を見た』(2010)以来約2年ぶりとなる。本作は、昨年9月に韓国で封切られ、観客動員1200万人を超えるヒットを記録。ビョンホン出演作のなかでも、最大のヒット作だった『グッド・バッド・ウィアード』(08)の688万人を大きく上回った。

 初の時代劇出演で、暴君とその影武者という一人二役に挑んだビョンホンは「時代劇も初めてなら、王を演じるのも初めて。時代劇だから挑戦しようとしたわけではなく、物語が非常に素晴らしく、楽しい作品に思えたので決めました。撮影も楽しむことができましたね。新しい経験で、多くのことを学べました」と出演を振り返った。

masquerade 本作は、韓国では観客動員数歴代3位の大ヒットを記録。ヒットの理由を聞かれたビョンホンは「イ・ビョンホンが出ているから」とジョークを飛ばし、すぐに「ジョウダン」と日本語で応え、会場を沸かせた。「この映画は史実を基にしていますが、映画で描かれている15日間は空白になっています。そこをフィクションで描いてみせました。史実がベースであることも興味を引く理由のひとつでしょうが、朝鮮王朝の歴史や文化を知らなくても楽しんで観られる作品になっていると思います」と分析した。

 王と俳優の共通点について聞かれると、「表面的には似ていますね。周りの視線を集め、行動も制限され、権力を乱用してはいけません。でも、違う部分もあります。王は民の声に耳を傾け、そのことをやっていきます。でも、俳優はファンの好みだけでに合わせてしまうと、自分のカラーを見失ってしまったり、初心を忘れてしまいます」と興味深いコメントをした。

masquerademasquerade また、「俳優として、気を付けていることは?」という質問にビョンホンは、「僕はよく、後輩に『分別を持ってはいけない』と言っています。俳優、アーティストというのは奇抜なアイデア、創意工夫が必要ですから。いくつになっても少年の気持ちを持っていたほうがいいですし、そのほうが色々な良いアイデアが浮かび、それをまた表現できます」と演技に関する持論を展開した。

 最後に「もし自分が王様だったらどうだったか、と考えながら観ると楽しむことができますし、痛快な気分を味わえる作品です。韓国の歴史や文化を知らなくても気楽に観ることができますから大丈夫です。L.A.のプレミアでもイギリスの観客にも楽しんでもらえましたよ」と自信たっぷりにアピールした。

ファクトリー・ティータイム

 久々に面白い韓国映画に出合った。時代劇初挑戦で一人二役の暴君と道化師を見事に演じ切ったイ・ビョンホンの演技力の高さに驚かされる。会見会場は満席状態、キラー・スマイルは健在!

(文・写真:Sachiko Fukuzumi)

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