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舞台挨拶・イベント

トップページ > 舞台挨拶・イベント > 『カラカラ』クロード・ガニオン監督×岩井俊二監督 夢の対談!

『カラカラ』クロード・ガニオン監督×岩井俊二監督
夢の対談!

2012-12-09 更新

クロード・ガニオン監督、岩井俊二監督

カラカラkarakara

配給:ククルビジョン、ビターズ・エンド
1月12日(土)より 沖縄シネマQ先行公開
1月19日(土)より新宿ピカデリーほか全国順次ロードショー!!
(C)2012 KARAKARA PARTNERS & ZUNO FILMS

 来年1月19日に公開の映画『カラカラ』のプロモーションで上京中のクロード・ガニオン監督と、長年ガニオン監督を敬愛している『ヴァンパイア』の岩井俊二監督との対談が実現した。

karakara ガニオン監督のデビュー作『Keiko』を高校生のときに観たことがきっかけで、自分でも映画をつくってみようと思ったという岩井監督は、『カラカラ』を観賞し、「監督らしさが健在」とガニオン監督を絶賛した。

 初めてガニオン監督の『Keiko』を見てから30年あまりの月日を経ての対面を心待ちにしていた岩井監督は、対談前に『Keiko』を見直し、「映画監督になったいま『Keiko』を見直しても、俳優たちの自然体の演技が素晴らしいと感じた。」と改めてガニオン監督の演出に敬意を表した。

karakara 岩井監督はガニオン監督最新作の『カラカラ』を一足先に観て、「ガニオン監督らしさは健在でとてもうれしかったです。主演の工藤夕貴さんが、あまりにも普通の人として登場していて、そもそもこの人が映画にとって重要な人なのかすらもわからないぐらい、途中まで工藤夕貴さんだとは気づきませんでした。主人公の二人(工藤夕貴扮する純子と、ガブリエル・アルカン扮するピエール)が、映画の中で自然に関係を築いていくのが面白かったです」と大絶賛。『Keiko』と同様、「掴みきれない人間の複雑な心模様を映し出している」と鑑賞後の感想を語った。

 岩井監督から「この映画でのチャレンジは?」と質問を受けたガニオン監督は、「これはいつものことですが、観客が先を予想できる展開は好きじゃない。『カラカラ』も男女が主人公だけど、単なるラブ・ストーリーにはしたくなかった。ユーモアを取り入れ、常に観客を驚かせようとしています」と答えた。

 また岩井監督は、カナダにて全編英語で撮影をした自身最新作の『ヴァンパイア』に触れ、日本を舞台に映画をつくることが多いカナダ出身のガニオン監督に対し「僕は監督と逆のことをしたんです」と言い、微笑み合う一幕もあった。

 その後も、『Keiko』同様、岩井監督が気に入っているガニオン監督の『KATAMATAKI-窯焚-』の撮影秘話や、俳優論など、お互い語り尽くせない様子で話は多岐にわたって盛り上がった。

クロード・ガニオン監督プロフィール

 カナダ・ケベック州出身。20歳で来日し、70年代を日本で過ごす。

 京都に暮らす23歳のOLの日常をドキュメンタリー・タッチで描いた『Keiko』(79)で長編監督デビューし、外国人初の日本監督協会新人賞を受賞。

 87年、下半身のない少年を主人公にした『ケニー』で、カナダ人初となるモントリオール世界映画祭グランプリ、ベルリン国際映画祭UNESCO賞を受賞。同作はフランスで50万人を動員するなど大ヒットを記録し、世界中に配給された。

 2005年、日系カナダ人の青年と日本人陶芸家の叔父の交流を描いた長編7作目『KAMATAKI-窯焚-』で、モントリオール世界映画祭の監督賞、観客賞、国際批評家賞を含む史上初の5部門受賞を果たし、ベルリン国際映画祭のキンダー部門でも審査員特別賞を受賞。

 これまでのキャリアにおいてベルリン国際映画祭への出品は4回を数え、フランスのセザール賞にも外国作品としてノミネートされるなど、日本、北米、ヨーロッパで高い評価を集めている。


(オフィシャル素材提供)


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