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2012-06-24 更新
エリック・トレダノ監督&オリヴィエ・ナカシュ監督
配給:ギャガ
9月1日(土) TOHOシネマズシャンテ 新宿武蔵野館 他全国順次ロードショー
(C)2011 SPLENDIDO / GAUMONT / TF1 FILMS PRODUCTION / TEN FILMS / CHAOCORP
6月21日(金)より開催された20thアニバーサリー フランス映画祭において、『最強のふたり』(9/1より全国ロードショー)がオープニング作品として上映された。本作の監督を務めたエリック・トレダノ監督とオリヴィエ・ナカシュ監督が来日し、上映後に観客とのティーチインを行なった。
エリック・トレダノ監督: 皆様にこうして映画を観ていただくことができて大変感動しております。会場の隅で、皆さんの反応を見ておりましたが、すごく楽しんで観ていただいたので胸が熱くなりました。
オリヴィエ・ナカシュ監督: 何度観ても感動する映画ですね(笑)。フランスから遠く東京に来て、皆さんに泣いて笑っていただいて、とてもうれしいです。
オリヴィエ・ナカシュ監督: 2003年に、(映画のモデルになった二人の)テレビ・ドキュメンタリーを夜、二人でホテルで見ていたんです。私たちは、実際に、普通は出会わないような二人が出会う、そのドキュメンタリーにとても感動したんです。これまでに3本エリックと一緒に撮っていた長編があったんですが、この話を僕らの4作目にしようと決めました。本当に可能性がある映画だと思ったんです。
エリック・トレダノ監督: もちろん。完成し、関係者に試写をする前に、真っ先に観てもらいました。全身麻痺のフィリップのモデルの方は「両手で拍手をしたいです」とジョークを言い、ドリスのモデルになったアルジェリア人の方は「僕って本当は黒人だったんだ」と言っていました(笑)。二人とも、この映画をとても気に入ってくれ、我々にとっても、彼らにとってもとても感動的な時間でしたね。
エリック・トレダノ監督: 二人の出会いの場面や、二人とも女性好きというエピソードは、本当の実話です。絵画のくだりや、オペラ鑑賞するシーンはコミカルにみせるための創作です。二人の間のユーモアや辛口なやりとりは実際のものに少しだけシナリオを加えてより感動的にしました。オマール・シーの方が実物よりダンスがうまいですよ(笑)。
オリヴィエ・ナカシュ監督: 今、ヨーロッパは経済危機など、さまざまな問題を抱えています。かつてのヒーロー像は超人的で人間離れしたものが多かったですが、今の人々に受けるヒーロー像は、リアルで普通の人間です。
本作の主人公二人は、障害や、移民の問題で社会から排除された人間と言えるでしょう。誰も、そういう境遇になりたくないと思っていますが、その「怖い」とか「不安」という気持ちの上に「笑い」を入れることで、彼らがリアルなヒーローに見えるんです。それがヨーロッパで受け入れられたのではないかと思います。
エリック・トレダノ監督: 意見は常に食い違い、撮影中は死闘を繰り広げ、ボクシングでなぐり合いました(笑)。
オリヴィエ・ナカシュ監督: そうなんです。でも、実際はほとんど僕一人で作りました(笑)。
エリック・トレダノ監督: いえ、作ったのは僕です。この人はコーヒーを入れるだけでした(笑)。
オリヴィエ・ナカシュ監督: それは冗談ですが、思春期のことから自然と二人で一緒にやるようになりましたし、今後も二人で映画を作りますし、次の計画もありますよ!
(オフィシャル素材提供)
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