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舞台挨拶・イベント

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『ナイン・ソウルズ』9年ぶり公開記念トークショー

2012-07-08 更新

板尾創路、渋川清彦、豊田利晃監督

ナイン・ソウルズ9souls

配給:東北新社、リトル・モア
渋谷ユーロスペースにてニュープリント公開中! 8月25日(土)より、シネ・リーブル梅田にてニュープリント公開!

 豊田利晃監督作品『ナイン・ソウルズ』が、9年ぶりにニュープリントで帰ってきた! 公開中の渋谷ユーロスペースにてトークイベントが行われ、この作品に出演したことで映画の楽しさを知ったという板尾創路、豊田作品に欠かせない存在の渋川清彦、豊田利晃監督が登壇、9年前の撮影現場について語り合った。

ご挨拶をお願いいたします。

豊田利晃監督: 今日は9年前の映画を映画館に観に来ていただき光栄に思ってます。ありがとうございます。

板尾創路: 僕も監督と同じ気持ちです。今日は雨の中……もっと楽しい事あるんちゃうかな……と思うんですが……そんな中、これを楽しいと思って来てくださった方……大好きです。ありがとうございます(笑)。

渋川清彦: Ladies and Gentleman……(笑)。

板尾創路: はい。すべりましたぁ~(場内笑)。

渋川清彦: (失笑)何か最近こういう事というか……結構やらされたり、するんですよ……。

板尾創路: 急にそんな事されたら、ビックリするわ!

渋川清彦: すみません(笑)。僕にとって『ナイン・ソウルズ』は一番なんです。そんな作品に来てくださってありがとうございます。

『ナイン・ソウルズ』を一番最近見たのはいつ頃ですか?

板尾創路: DVDで2年前くらい前に見ました。

印象的なシーンは?

板尾創路: 雨の中、原田さんがずっと走っているシーンがあるんですが、当時原田さんは、「なんで虎吉は雨の中、走るんだ!」って言ってて……何かすごく怒ってて……それがすごく印象的で。僕はそのシーンにはかかわってなくて、確かに一番最初に観た時は、何とも思わなかったんですが、何度か公開時に映画館で観た時に“あ~、この虎吉の雨の中を走るシーンは、いいなぁ~”って。機会があれば、原田さんに言おう言おうと思っていたのに……。すごく意味のあるシーンで好きなんですが、本人は「何故、虎吉はあそこで走る!?」ってずっと言ってて……。原田さん自身が、今、どう思っているのかなってすごく知りたいです。

渋川さんはどうですか?

渋川清彦: 昔の自分はどうだったのかって見直した時があって、僕も確か2年前位に一度見た覚えがあります。

板尾創路: それってどうやねん!

渋川清彦: いや、自分がどう成長したかの意味もあって見直したりするんです。一番印象的なシーンは田んぼのシーンです。田んぼの中で龍平と芳雄さんがワンカットでやっている時に、まだ春先で寒くて、皆で田んぼのところに横になってたら……。

板尾創路: 田んぼの中で泥だらけになるシーンの後、泥だらけで着ているものもぬれているのにスタッフの人が心配して毛布をかけたら、「ぬれてる服の上に毛布かけたら余計寒いだろ!」って怒ってて……。見てる人は、寒いから暖めてあげようと思ってるのに……震えながら、怒ってました。

渋川清彦: そんな姿を監督はニヤニヤしながら、いいシーンが撮れたって喜んでた。

板尾創路: なぁ。そうそう。そうやった。

豊田利晃監督: あの時芳雄さんに「憶えておけよ!」って言われ、すごく怖かった(笑)。

原田さんとの現場でのエピソードはありますか?

渋川清彦: 俺がいなくなるシーンで……何か改心のシーンだったんだけど、そのシーンを自分で観たら全然それが伝わってこなくて……。自分の中で、もやもやした気持ちが残っていて、その日の打ち上げで酔っ払って芳雄さんに「俺、全然分からないっすよ」って言ったら、芳雄さんが「俺だって分かんねぇよ」って言われて……。だから、あれだけ長くやってる人も分かんないんだったらいいのかなって思えて、その言葉に救われました。その時の事は今でも憶えてます。

撮影日誌の中で当時、10カットぐらい撮るシーンを当日2カットぐらいに変更されたとありましたが、渋川さんが撃たれるそのシーンの事、憶えてますか?

渋川清彦: 憶えてますね。確か「あんたに俺の気持ちなんか」っていうシーンだったと思いますが、もともとなかった台詞を監督が俺に言えって……。最後に芳雄さんがどう言うか……シリーズです(笑)。どっきりを仕掛けるっていう……。

板尾さんにもありましたか?

板尾創路: ありましたね。僕が去るシーンで、アダルトビデオ渡して「こんな男でも結婚できますかね?」って言う台詞はなかったんです。それも、監督に直前に言えって言われ、芳雄さんがキャンピングカーの横に乗って言ったのを憶えてます。

豊田利晃監督: よく憶えてるね~(笑)。

板尾創路: 当時、原田芳雄さんとお芝居するって、ちゃんとリハーサル通りやろうとする後輩の役者の気持ちなんて分からへんやろ(場内笑)。怒られたらどうしよう……思うよなぁ~。(渋川、うなずく。)

監督の演出意図なんでしょうか?

豊田利晃監督: いや、必要だと思ったからそうしたんです。でも、芳雄さんだから、こうしようと思った理由ではなく、対等でありたかった。下からいくのはいやだったので……。

板尾創路: 確かに他のキャストはまだ若くぺエペエだったからね~それでちょうど良かったかもしれないです。今、思うとね。

豊田利晃監督: どうやって変えてくるのかなって楽しみがありましたよね~。

板尾創路: あった(笑)。でも、ドキドキもしたなぁ~。

豊田利晃監督: 皆で喫茶店で食事をするシーンで、「あなたの夢はなんですか?」って聞くんですが、「そんなもんねえよ」って芳雄さんが即答で返し、横にいるジュニアがじろって見る……というのはアドリブでした。

豊田監督と一緒にお仕事をしてみて、豊田組の魅力はなんでしょうか?

渋川清彦: 言葉にできない。空気みたいな感じです。人間が面白いからだと思います。

板尾創路: 僕は『ナイン・ソウルズ』が本格的な映画出演だったんですが、その時に映画ってこういうものなんだぁ~って思いましたけど、他の組に行ったら全然違うし……。監督はあんまり言ってこないので、自分で思うようにできたのか……試されてるのか……常に見られてる感じがします。人間そのものを引き出されるというか……怖い気がします。

今度は逆に監督からお二人の魅力についてお願いします。

豊田利晃監督: 僕は学生時代から板尾さんのテレビをずっと見てたので、そんな方に自分の映画に出てもらえるなんてすごく嬉しかったです。渋川さんは、「東京ラブ」っていう写真集を見てそのうちの1枚のポストカードを自分の部屋に貼っていたら、偶然、『PORNOSTAR ポルノスター 』のオーディションに来て……。好きな人、尊敬できる人と、僕は仕事してる感じです。

板尾創路: 『ナイン・ソウルズ』だけじゃなく、新しい作品『I'M FLASH!』も僕たち出てるので、そちらもお願いします。


(オフィシャル素材提供)


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