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作品紹介

トップページ > 作品紹介 アーティスト

2012-03-30 更新

原題:THE ARTIST
アーティスト
(C)La Petite Reine. Studio 37. La Classe Americaine. JD Prod. France 3 Cinema.
Jouror Productions. uFilm
イントロダクション

 「今どき、白黒のサイレント映画!?」まったくのノーマークだった作品に、そんなどよめきが起ったのは2011年カンヌ国際映画祭。あまりの前評判の良さに急遽コンペティション部門に格上げされ、あれよあれよという間に主演男優賞を受賞。カンヌを<幸福な大騒ぎ>に巻き込んだのが『アーティスト』だ。カンヌのダークホースは、今や賞レースのトップを独走するオスカー最有力候補に。世界が大注目の心に沁みるラブ・ストーリーが、ついに日本に登場する。

 構想10年、白黒のサイレント映画を撮りたいと願い続け、ついに実現させたのは『OSS 117 私を愛したカフェオーレ』のミシェル・アザナヴィシウス監督。最新の映像技術が追い求められる現代において、彼はスクリーンに<映画の歓び>、すなわち<人生の歓び>を極めてシンプルに映し出した。本作では仰々しい特殊効果はおろか、色やセリフまでもが姿を消してしまっている。しかし、俳優の眉の動きが伝えるニヒルさ、視線で語る恋心、そして背中で魅せる哀愁など、私たちが頭ではなく心で感じ取ることのできる感情のエッセンスが溢れており、それが故に、本作は甘美でこの上なく美しい。

 またアザナヴィシウス監督は、敬愛するフリッツ・ラング、ジョン・フォード、エルンスト・ルビッチ、F・W・ムルナウ、ビリー・ワイルダーら名匠たちにオマージュを捧げており、映画ファンにとっては、宝探しのような歓びに満ちた作品にもなっている。

 かつての名声に囚われ、虚栄心に身を滅ぼしながらも、男の品格とチャームを失わないジョージを演じるのは、ジャン・デュジャルダン。アザナヴィシウス監督作品の常連で、本年度カンヌ国際映画祭の主演男優賞を獲得した。太陽のように天真爛漫に輝くペピーにはベレニス・ベジョ。楽屋にかけられたジョージのタキシードにそっと腕を通して自らを抱きしめる場面は、切なくもロマンティックな名シーンだ。

 さらに忘れてはならないのは、主人の危機を救う忠犬ぶりを熱演したジャック・ラッセル・テリアのアギーで、彼は2011年のカンヌ国際映画祭「パルムドッグ賞」を見事受賞している。

 その他、ジョン・グッドマン、ジェームズ・クロムウェルらハリウッドの名脇役たちが、監督の映画愛に共鳴し、味わい深い演技で台詞のないスクリーンに心にだけ聴こえる言葉を与えている。



ストーリー

 1927年のハリウッド。サイレント映画界屈指の大スター、ジョージ・ヴァレンティンは、新人女優ペピーを見初め、人気女優へと導いていく。強く惹かれあう二人――。

 しかし、折しも映画産業はサイレントからトーキーへの移行期。サイレントに固執するジョージが没落していく一方で、ペピーはスターの座を駆け上がって行くこととなり……。

(2011年、フランス、上映時間:101分)

キャスト&スタッフ

監督・脚本:ミシェル・アザナヴィシウス
出演:ジャン・デュジャルダン、ベレニス・ベジョ、ジョン・グッドマン、ジェームズ・クロムウェル、ペネロープ・アン・ミラー、ミッシー・パイル、アギー(犬)ほか

配給
ギャガ
4月7日(土) 全国ロードショー

オフィシャルサイト
artist.gaga.ne.jp

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