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2011-06-30 更新
原題:Pajaros de papel
イントロダクション
本作は、スペイン内戦時代から、フランコ独裁政権という時代を背景に、少年との出会いによって生きる希望を見出す喜劇役者を描いた作品。
監督は、代々続くサーカス・アーティストの家系で、スペインの国民的芸能一家出身のエミリオ・アラゴン。今回が初監督作品だ。
主演はスペインの個性派人気俳優イマノル・アリアス(『セクシリア』『私の秘密の花』)。共演は『抱擁のかけら』のルイス・オマール。少年ミゲルを演じるのは『永遠のこどもたち』の天才子役、ロジェール・プリンセプ。
深い悲しみを背負った主人公と、孤独な少年の心の交流が、生きることの悲しみと喜びを、笑顔ともに教えてくれる――。
ストーリー
フランコ独裁政権下、スペイン・マドリード。
内戦で妻子を失った喜劇役者のホルヘ。1年後、相方のエンリケと再会した彼は、エンリケに引き取られた孤児のミゲルとともに3人で暮らすことになる。しかしホルヘは、息子と同じ年頃のミゲルに、複雑な感情のまま冷たく当たってしまう。
そんな中、軍部はホルヘに反体制派のとして容疑をかける。監視におびえながらも、ホルヘとエンリケは仲間たちとともに舞台に立ち、歌や踊りそして笑いで観客たちの心に灯をともしていく。
やがて、自分を父親のように慕い、必死に芸を覚えようとするミゲルに「いつか、2人だけのネタを作ろう」というホルヘ。ミゲルの存在が、生きる希望を失くした彼の心の傷をいつしか癒していたのだった。
軍事独裁の時代の波が押し寄せる中、力強く生きる彼らに待ち受ける未来とは――。
(2010年、スペイン、123分)
キャスト&スタッフ
監督・脚本・音楽:エミリオ・アラゴン
出演:イマノル・アリアス、ルイス・オマール、ジェール・プリンセプ、カルメン・マチほか
配給
アルシネテラン
8月、銀座テアトルシネマ他にてロードショー
オフィシャルサイト
http://www.alcine-terran.com/paperbird
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