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作品紹介

トップページ > 作品紹介 TAKAMINE アメリカに桜を咲かせた男

2011-06-05 更新

TAKAMINE アメリカに桜を咲かせた男
(C)2011「TAKAMINE」製作委員会

イントロダクション

 「世界は広い! いつか必ずこの海を渡るぞ!」150年前、化学を志す一人の少年がいた。後の世界的化学者となる高峰譲吉である。

 その後若くして海を渡った彼は、タカヂアスターゼ、アドレナリンといった世界的発明をし、アメリカで成功するも、日本とアメリカの文化の違いに苦労した。彼を支えたのはアメリカ人妻だった。日露戦争下の中、日本とアメリカの二つの国を愛した彼は、心と心で結ばれた絆をつくろうとした。ニューヨークのハドソン川に桜を咲かせたい。彼はそう願った。

 同じ時期、ワシントンD.C.で、彼と同じ思いを持った女性がいた。旅行家兼文筆家で首府社交界の華であったシドモア女史である。彼女は20代の頃に来日し、横浜で見た満開の桜に魅了され、ポトマック河畔に日本の桜を植樹したいと願っていた。
 そして、シドモア女史に幸運が訪れる。かねてから親交があった、タフト夫人がファースト・レディとなりこの企画に賛同したのである。さらに幸運は続いた。仕事でワシントンに滞在中の高峰博士が二人のもとを訪れ自費での寄贈を申し入れたのである。足掛け25年――シドモア女史の夢が叶ったのである。

 二人のアメリカ人の淑女の思いを受けて、高峰博士はワシントンのポトマック河畔とニューヨークのハドソン河に、日本からやってきた桜の苗を植樹した。「桜」が友好のシンボルとなるだろう。「桜」が日本とアメリカの懸け橋になるであろう。なぜならば、桜は日本人の心の象徴だから。高峰博士はそう願った。

 日本の真の姿、真の美しさを世界に示した高峰博士と、ワシントンを愛し、ワシントンを更なる美しき場所にと願ったシドモア女史。これは、一人の日本人紳士と、一人のアメリカ人淑女の努力なくしては実現出来なかったことである。

 時は流れ……
 ポトマック河畔とハドソン河に咲く桜は、多くの時を刻み愛され続けてきた。
 そして2012年、日本から海を渡った桜は、アメリカで100年目の春を迎える。

ストーリー

 ある日、一人の日本人女性貴子が、取材をしたいとニューヨークの高峰譲吉のもとに現れる。「私なんて人様に何かお見せ出来るような立派な人間ではありません」と取材を断る譲吉。「しかし……」と必死に嘆願する貴子。そして譲吉はゆっくりと話し出すのであった。

 若くしてアメリカに渡り、タカヂアスターゼの抽出、アドレナリンの結晶化などに成功した高峰博士。彼の名はアメリカの実業界にも知られることとなる。しかし世の中は戦争へと向かい、1904年日露戦争勃発。大国ロシア相手に、日本が敗戦とアメリカ世論は沸き立っていた。心を痛める譲吉。そんな時、譲吉のもとに、高橋是清日銀副総裁と金子堅太郎男爵が訪れる。

 日露戦争終結に向けての事実を話終えた譲吉。譲吉が日米の友好に力を入れていると確信した貴子は、アメリカに桜を咲かせたいというシドモア女史の永年の夢に力を貸して欲しいとお願いする。早速動き出す譲吉であったが、横浜港を出発した2000本の桜の苗木は、害虫がついていることがわかり、シアトルで全て焼却処分となる。肩を落とすアメリカ政府と関係者であったが、譲吉だけは違った。
「これまでも何かを成し遂げようとして簡単に成功した事は一度としてありません。Try Try Again! 再挑戦しましょう!」と。

 譲吉の再挑戦に日本政府も動きだし、桜の苗木が再度海を渡る計画が始まる。

(2011年、日本、上映時間:105分)

キャスト&スタッフ
監督:市川 徹
主題歌:白井貴子「SAKURA SAKURA 幸せの架け橋」
出演:長谷川初範、篠田三郎、渡辺裕之、田中美里、川久保拓司、ナオミ・グレース  ハニー・ローレン、国分佐智子、柴田理恵、六平直政、黒部 進(友情出演)、栗塚 旭、松方弘樹ほか

配給
アーク・フィルムズ
5月28日(土)より有楽町スバル座他全国順次ロードショー

オフィシャルサイト
http://j-takamine.com/

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