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『食べて、祈って、恋をして』来日記者会見

2010-08-30 更新

ジュリア・ロバーツ、デデ・ガードナー(プロデューサー)

食べて、祈って、恋をして

配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
9月17日(金) TOHOシネマズ有楽座ほか全国ロードショー

 映画『食べて、祈って、恋をして』の来日記者会見が都内某所で行われ、主演のジュリア・ロバーツとプロデューサーのデデ・ガードナーが登壇した。
 本作は、世界中の女性たちから絶大な支持を受けるエリザベス・ギルバートの自伝的ベストセラー小説を、ジュリア・ロバーツ主演で映画化。離婚と失恋を経たヒロインの再生する姿を描くヒューマンドラマ。
 イタリア、インド、インドネシア・バリという、エキゾチックなロケーションも見どころとなっている。

 来日していない最後のハリウッド・スターとして知られていたジュリア・ロバーツが待望の初来日を果たし、溢れる“ビッグ・スマイル”で報道陣の前に現れた。

 「フラッシュがスゴイので、ちょっと怖いわ」と、まぶしそうに目をしばたかせてから、「(日本語で)コンニチハ」と挨拶した後、初来日の感想を、「本当に幸運だと思う。今回、運の巡り合わせで日本に来ることができた。東京の素敵な人たちと一緒にいることができてうれしいわ」とコメントした。
 その後もジュリアは、自分のペースで、ウィットに富んだ受け答えを続け、集まった報道陣を爆笑させた会見となった。

 原作について、ジュリアは「何年も前にこの本を純粋に本として楽しんだの」と絶賛し、タイトルにもある「食べる、祈る、恋をする(Eat, Pray, Love)」について、重要な順は?という質問には、「3つは全て同列よ。全部が揃って初めて生活できるし、幸せになれると思う」と答えた。

 本作には、プロデューサーとしてブラッド・ピットも名前を連ねているが、「ブラッド・ピットって誰!?」とジョークを飛ばして、会場を爆笑に包んだ。
 ピットがこの作品にどのように関わったかについての質問に、プロデューサーのガードナーは「ブラッドは素晴らしいパートナーであり、今回もとても協力的で、いろいろなアイデアを出してくれたわ。もちろん脚本も読んでいるし、ジュリアとも長年の友だちなのよ。とにかく最高のプロデューサーだったわ」と、称賛した。

 自分探しの旅で心を再生していくヒロインにちなんで、自身、変えたいところは? との質問にジュリアは、「自分を変えたいと思うことは何もないわ。今のままで十分よ」ときっぱり。「整形したりして、人工的に外見を変化させることには、あまり賛成しないわ。自分の中にある物を見つめ直して掘り下げ、何が一番自分に充足感を与えてくれるか、自分の内面を変えていくことが大切だと思うの」と語った。

 本作への出演をきっかけに、ヒンズー教徒に改宗したと報じられたジュリアだが、そのことについて尋ねられると、あるライターから食事をしながらの取材を受けたと話し、「そのときに(ライターが凝縮して)とったメモが、インターネットを通して誤解されたままあっという間に広がってしまったの。今回ヒンズー教に初めて出会ったわけではなく、何年も前からヒンドゥー教は勉強していたのよ」と説明した。

 今年5月、米「People」誌の“世界で最も美しい人100人”で4度目の1位に選出されたジュリア。「母がたくさん投票してくれたみたい」とジョークで答えてから、美しさの秘訣を聞いた質問には「いつもハッピーでいることかしら。それと、ランコムのアイ・クリームも手伝ってくれているかも(笑)」と自らがイメージ・キャラクターを務めている化粧品のPRもしたので会場は爆笑。

 ハリウッドのトップ女優であり続ける秘訣についても「秘密は教えられないわ」とジョークで切り替えしてから、「本作を通じて改めて分かったけど、クリエイトするプロセスがとても大好きなの。好きなことをやることが人生に喜びをもたらせてくれる」と女優業への想いをこめて語った。

 また、現在3人の子供の母でもあるジュリアは、女優業との両立については「色々とサポートや手助けは必要よ。他のお母さんと同じように、完璧にこなせる日もあれば、そうでない日もあるわ。ベストを尽くすことね」とコメントした。

 最後に、「今の自分に満足しているわ。何かを変えるということは、自分の内面を見つめ直すこと、充足感を与えてくれるものは何かを探求することが大切よ」とメッセージを贈った。

ファクトリー・ティータイム

 『ブリティ・ウーマン』の大ブレイクから20年、やっとジュリアが来日してくれた。ウィットに富んだ、受け答えを楽しませてくれた。
 会見の翌日に行われたジャパン・プレミアのレッド・カーペットではファンサービスに努め、ファンを熱狂させていたが、報道陣の前に立ったジュリアの笑顔はあまりに短かった。それでもジュリアの“ビッグ・スマイル”はやはり、抜群に美しかった。「日本嫌い」というウワサはあくまでウワサだったようだ。
(文・写真:Sachiko Fukuzumi)


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