
2010-07-14 更新


イントロダクション
グッチを立ち直らせ、イヴ・サンローランを改革し、2005年には自身の名前を冠したブランドを立ち上げた、稀代のファッションデザイナー、トム・フォード。彼が次なるステージに選んだのは、かねてから惚れこんでいた映画の世界だった。そして遂に完成したフォードの初監督作品が、2009年のヴェネチア国際映画祭を皮切りに、世界中の映画祭で熱狂を巻き起こした。
フォードの出現は、かつてアルモドバル、タランティーノ、テリー・ギリアム、フランソワ・オゾンら不世出の才能が、初めて世に出た瞬間に全世界に与えた衝撃と興奮を思い出させた。当時の彼らのように、映画で何が出来るのか果敢に戦いを挑んだ作品が高く評価され、20の映画祭で14部門受賞、23ノミネートという栄誉に輝いた。
ジョージには、『マンマ・ミーア!』『ラブ・アクチュアリー』のコリン・ファース(ヴェネチア国際映画祭最優秀主演男優賞、英国アカデミー賞主演男優賞受賞)、チャーリーには『ハンニバル』『ブラインドネス』のジュリアン・ムーア。また、ジョージのパートナーのジムに『マッチ・ポイント』のマシュー・グード、教え子のケニーには『アバウト・ア・ボーイ』のニコラス・ホルトと、期待の若手俳優が扮し、それぞれの存在感溢れる美しさを放っている。聴く者の魂の深みに分け入るような抒情的な音楽は、フォードがたっての希望で指名した『花様年華』の梅林 茂。
「愛する者がいない人生に意味はあるのか?」──ジョージと同じように、私たちは生きている限り、幾度となく問いかけるだろう。そして、この永遠の問いかけにひとつの希望を与えてくれる、そんな作品が誕生した。
ストーリー
その日は、ジョージにとって特別な一日だった。16年間共に暮らしたパートナーが交通事故で亡くなってから8ヵ月、日に日に深くなる悲しみを自らの手で終わらせようと決意したのだ。
ところが、今日が人生最後の日だと思って眺める世界は、ほんの少しずつ違って見えてくる。英文学を教えるLAの大学の授業でいつになく自らの信条を熱く語り、ウンザリしていたはずの隣家の少女との会話に喜びを感じ、かつての恋人で今は親友のチャーリーを訪ねると、身勝手で孤独な彼女に振り回されながらも慰められる。そして一日の終わりには、彼の決意を見抜いていた教え子のケニーの思いがけない行動に心を揺さぶられる。
過去に生きていたジョージの瞳に、“今”が輝きだした運命の一日。果たしてその幕切れは──?
(2009年、アメリカ)
![]()
キャスト&スタッフ
監督:トム・フォード
脚本:トム・フォード、デヴィッド・スケアス
原作:クリストファー・イシャーウッド
出演:コリン・ファース、ジュリアン・ムーア、マシュー・グード、ニコラス・ホルトほか
![]()
提供・配給
ギャガ GAGA
10月2日より新宿バルト9ほか全国順次ロードショー
![]()