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作品紹介

トップページ > 作品紹介 Dr.パルナサスの鏡

2010-01-05 更新

Dr.パルナサスの鏡
(C)2009 Imaginarium Films, Inc. All Rights Reserved.
(C)2009 Parnassus Productions Inc. All Rights Reserved

イントロダクション
 ヒース・レジャー最後の出演作にして、すでにテリー・ギリアム監督最高傑作との呼び声も高い『Dr.パルナサスの鏡』が、ついに第62回カンヌ国際映画祭で、様々な噂と伝説に彩られたベールを脱いだ。撮影半ばでのヒースの急逝により、一時は製作中止とまで言われた本作は、10分間の熱いスタンディング・オベーションで、その完成を称えられた。  まだ俳優として未知数だったヒースを『ブラザーズ・グリム』に抜擢して以来、公私にわたる親交を深めてきたギリアム。彼にとってヒースの死は、自分のイマジネーションを体現する才能あふれる主演俳優と、愛する息子のような存在を同時に失うという、耐え難い衝撃だった。その、あまりに悲しく大きな穴を埋めたのが、ヒースの親友であるジョニー・デップと、ジュード・ロウ、コリン・ファレルら友人たちだった。ヒースのために集まった、この豪華キャストのおかげで、一時は暗礁に乗り上げた映画は奇跡的に救われた。
 謎の青年トニーを演じたのが、『ダークナイト』のジョーカー役で、アカデミー賞助演男優賞を受賞したヒース・レジャー。故人としては、史上二人目の栄誉だ。彼が急死したのは、現実世界のシーンを撮り終えた後だった。残されたのは、鏡の中の幻想世界。一座に加わり、博士の舞台に集まった観客を甘い口上で鏡の中へと誘い込むのが、トニーの役目だ。幻想世界では、観客の願望に従ってトニーの容貌も変化するというアイデアを思いついたギリアムは、脚本を変えなくとも撮影を続けられると確信、新たなるトニー役を探す。

 ヒースの代役を最初に快諾したのが、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのジョニー・デップ。かつて『ロスト・イン・ラ・マンチャ』でも描かれた『The Man Who Killed Don Quixote』の製作中止で、監督と出演者として同じ痛みを味わった盟友ギリアムの頼みを断るわけにはいかなかった。さらにヒースの映像を見て、深い感銘も受けたという。続いて『クローサー』のジュード・ロウ、『マイアミ・バイス』のコリン・ファレルも、コリン言うところの「痛みを伴う名誉」を引き受けた。「監督はヒースだったと言ってもいいくらいだ」とギリアムが語るように、ヒースの映画への愛と情熱が、ギリアムの想像力さえも超えて、驚愕のファンタジー・ワールドの傑作として、本作を完成へと導いた。

ストーリー
 舞台は、2007年のロンドン。1000年の時を生きてきたと語るパルナサス博士を座長とする旅芸人の一座が、劇場仕立ての馬車で街から街へと巡業を続けている。座員は、博士の美しい娘ヴァレンティナ、頭のキレるこびとのパーシー、曲芸師の心優しい若者アントン。出し物は、人が密かに心に隠し持つ欲望の世界を具現化して見せる「イマジナリウム」。博士の瞑想に導かれて魔法の鏡を潜り抜けると、その向こうに広がる自らのめくるめく幻想の世界を体験できるのだ。人々の心を操り、その気になれば世界を変える力さえ持っているのに、博士は何かに脅えていた。かつて博士は “不死”と交換に、生まれてくる娘を悪魔に差し出す約束を交わしたのだ。期限は、間近に迫った娘の16歳の誕生日。そんな折、ヴァレンティナが橋の下に吊るされていた記憶喪失の青年トニーを助けたことから、一座の運命は思いがけない方向へと転がり始める……。

(2009年、イギリス・カナダ、上映時間:124分)

キャスト&スタッフ
監督:テリー・ギリアム
脚本:ヒース・レジャー、クリストファー・プラマー、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレル、リリー・コール、アンドリュー・ガーフィールド、ヴァーン・トロイヤー、トム・ウェイツほか

配給
ショウゲート
1月23日(土) TOHOシネマズ有楽座ほか全国ロードショー

オフィシャルサイト
http://www.parnassus.jp/

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