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作品紹介

トップページ > 作品紹介 イエローキッド

2010-01-02 更新

イエローキッド


イントロダクション
 監督・真利子哲也の劇場長編デビュー作となる本作は、わずか200万円の制作費と2週間の撮影期間で作られた東京藝術大学大学院の修了制作作品。メイン・スタッフも平均年齢26歳の同大学生である。
 『イエローキッド』は映画館大賞を毎年実施している独立系映画館主のネットワーク、「シネマ・シンジケート」によって、最も将来性を期待される新人監督作品「New Director/New Cinema 2010」に選ばれ、全国主要都市の独立館を中心に、順次公開されていく。
 漫画とボクシングという一見すると両極端に位置するものを並列に描き切り、現実と虚構とを縦横無尽に駆け回る真利子哲也の演出は、パワフルかつ正確で、まだ28歳の若さで、本作が長編映画デビューというのが信じられないほどに、成熟した印象を与える。
 ボクサー志望の青年田村と、隠れファンを持つ漫画家服部という二人の登場人物を軸に物語は展開し、その有無を言わさぬ説得力と冷徹な人間観察は、渇望感溢れる日本映画界に一石を投じるに違いない。
 彼の映画を撮ることに対する気負いは、商業映画としての観客への意識と、映画作家としての表現の間を目指した結果であり、今最も注目すべき若手映画監督の一人と断言して間違いはない。
 ボクサー志望の青年田村役には、今回が映画初主演で、『クローズZERO』で800人が参加したオーディションに勝ち抜き、デビューを飾った遠藤 要。漫画家服部役には、岸田國士戯曲賞受賞作家である三浦大輔率いる人気劇団、ポツドールの舞台に数多く出演し、演劇・映像の両方で活躍を続ける岩瀬 亮。元ボクシング・チャンピオン三国役には、『クローズZERO』『ドロップ』など、数多くの話題の日本映画に出演する、名バイプレーヤー波岡一喜。服部の元恋人麻奈役には、劇団毛皮族の看板女優であり、主演映画『美代子阿佐ヶ谷気分』での記憶も新しい、町田マリー。他にも今回が本格的な映画初出演ながらも、榎本役で強烈な印象を残した玉井英棋、ボクシング・ジム会長役として、安定感溢れる演技で、作品の脇を固めたでんでんなど、多くの実力派の俳優陣が出演している。
 音楽を担当したのは、すでにバンド、チャンチキトルネエドの一員として、国内外を問わずに幅広く活躍している鈴木広志と大口俊輔。漫画制作を担当したのは、大脇勇亮と川崎秀和。


ストーリー
 舞台は現代の日本。東京の片隅に住まうボクサー志望の青年・田村は、痴呆を患った祖母澄代の面倒をひとりで見ながら暮らしている。バイトもクビになり、夢も希望も金もない、最低な毎日の中で彼は生きている。唯一ボクシングだけが心の拠り所だったが、そこでもタチの悪い先輩榎本にそそのかされ、当たり屋をやって金を稼ぐなどしている。
 そんなある日のこと、田村の通うボクシングジムへ、新進気鋭の漫画家服部が現れた。


(2009年、日本、上映時間:106分)

キャスト&スタッフ
監督:真利子哲也
出演:遠藤 要、岩瀬 亮、波岡一喜、町田マリー、玉井英棋、三浦 力、でんでん、小野敦子ほか

配給
ユーロスペース
提供
東京藝術大学大学院映像研究科
2010年1月30日(土)より、ユーロスペースにて公開!

オフィシャルサイト
http://www.yellow-kid.jp/

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