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舞台挨拶・イベント

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『サヨナライツカ』完成披露舞台挨拶

2009-12-28 更新

中山美穂、西島秀俊、石田ゆり子、イ・ジェハン監督

サヨナライツカ

配給:アスミック・エース
2010年1月23日(土)、新宿バルト9、丸の内TOEI②他全国ロードショー
(C)2009 CJ Entertainment, Inc. All Rights Reserved.

 『私の頭の中の消しゴム』のイ・ジェハン監督が、辻 仁成の小説を映画化した『サヨナライツカ』の完成披露舞台挨拶が行われ、中山美穂、西島秀俊、石田ゆり子、イ・ジェハン監督が登壇した。


 1975年のバンコク。高級ホテル暮らしをする沓子(中山美穂)は、金に不自由なく、男性から愛される奔放な日々を送っていた。ある日、沓子はバンコクに赴任してきたエリート・ビジネスマンの豊(西島秀俊)と出会い、二人は激しい恋に落ちる。しかし、豊には東京に残してきた光子(石田ゆり子)という婚約者がいた。

 黄色のドレス姿で登場した中山は、「やっと……という思いで完成しました。何度も観てほしい作品です。皆さんがどう思うか楽しみです」と美しい笑顔をみせて挨拶した。そして、「緊張しますが、うれしい気持ちのほうが大きい。待っていてくれた人たちの期待に応えられる、全ての人たちに感動してもらえる作品になったと思います」と仕上がりに自信をのぞかせた。

 愛されることがすべてと思っていた女性が、運命的な出会いを経て、愛することが本当の愛だと気づく。中山はそんな魅惑的な主人公を見事に演じ切った。

 中山の相手役を務めた西島は、「この作品は、中山美穂さんでなければ完成していない。中山さんは撮影現場を支える存在で、自分のことは考えず作品のことだけを考える姿勢に勇気づけられた」と中山を絶賛した。劇中、二人の官能的なラブ・シーンも注目を集めている。

 西島の婚約者を演じた石田は、「監督は撮影前から『大人の童話を作りたい』と話していたのですが、完成作品を観て、本当に心地よいものを観たなと思いました」と映画についての感想を述べ、「素敵な、スケールの大きい、美しい映画です」と映画をアピールした。

 イ監督は、「選択の岐路に立たされた若い主人公たちの緊張感、そして老いてからの懐かしさを存分に描きたいと思いました。全てのシーンを丁寧に、情感を込めて作りました」と、作品への思いを熱く語った。

 中山は、自身の夫の小説の映画化について「原作と映画は別物で、映画には映画の魅力があると思う」と語り、続けて、「タイの空気感が非常にきれいにあらわれていますし、衣装も見どころのひとつです。原作と同じく人を愛し続けることをテーマに描かれています。映画を観て、愛について、人生について、生きることについてみんなで語り合ってほしい。壮大なラブ・ストーリーを楽しんでください」と映画をアピールした。

 25年に渡る愛の軌跡を描いた『サヨナライツカ』。イ・ジェハン監督から熱烈なラブコールを受けた中山美穂が、『東京日和』以来12年ぶりの映画主演を果たし、愛に生きる強く純真な女性を熱演。25年の時を超えて、恋が愛へと変わる過程がもどかしく、切ない。

 主な舞台となるオリエンタル・ホテルの豪華なスウィートや中山の衣装も見どころ、中山と西島の官能的なシーンも印象的な作品だ。

(文・写真:福住佐知子)


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