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インタビュー

トップページ > インタビュー > 『ヴィクトリア女王 世紀の愛』エミリー・ブラント オフィシャル・インタビュー

エミリー・ブラント オフィシャル・インタビュー

2009-12-21 更新

ヴィクトリア女王はとても情熱的で情感豊かな人だった

ヴィクトリア女王 世紀の愛
(C)2008 GK Films,LLC All Rights Reserved.

エミリー・ブラント

 1983年、ロンドン生まれ。
 2002年にチチェスター映画祭で舞台「ロミオとジュリエット」のジュリエット役を演じ、女優へのキャリアをスタートさせる。
 翌年、テレビ・シリーズ「Foyle's War」、「キング・オブ・ファイヤー」に出演。このシリーズは、2003年度国際エミー賞最優秀TV映画賞を受賞した。
続く『マイ・サマー・オブ・ラブ』(04)では、イブニング・スタンダード賞最優秀新人賞を受賞し、英インディペンデント映画賞最優秀新人賞にノミネートされ国際的に名を馳せた。他にも『ナターシャの歌に』(06)で、2007年度ゴールデン・グローブ賞最優秀助演女優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)を獲得。『プラダを着た悪魔』(06)では、ゴールデン・グローブ賞及び英国アカデミー賞最優秀助演女優賞にノミネート。また、2006年度ティーン・チョイス・アワードでは、ブレイクスルー女優部門にノミネート、同年、ヤング・ハリウッド賞最優秀新人賞に、さらに2007年度英アカデミー賞最優秀新人賞にもノミネートされた。他にも、『ジェイン・オースティンの読書会』(07)、『ザッツ★マジックアワー ダメ男ハワードのステキな人生』(08)、『サンシャイン・クリーニング』(08)などに出演。
 最近では、ジョー・ジョンストン監督の『The Wolfman』(09)、イギリスのブラック・コメディー『Wild Target』(09)に出演。次回作『ガリバー旅行記』の映画版『Gulliver's Travels』(10)を撮り終えたばかりのブラントは、この作品でヒロインのリリピューシャ王女役を演じる。
 他にも、マット・デイモン共演の政治サスペンス『The Adjustment Bureau』(10)に出演している。


配給:ギャガ
12/26(土) Bunkamuraル・シネマ、TOHOシネマズシャンテ他全国順次ロードショー
http://www.kuhio-movie.com/

 18歳で即位し、英国を最強の国家に導いた若き女王。その愛と真実の物語『ヴィクトリア女王 世紀の愛』でヴィクトリア女王を熱演、ゴールデングローブの主演女優賞にもノミネートされたエミリー・ブラントが、インタビューに応じた。

実物のヴィクトリア女王について

 彼女があれほど気丈で意志が強く、外向的で、社交性に富んだ女性だとは思わなかったわ。彼女の日記や、彼女が書いた手紙を読んだけれど、本当にそうとしか思えないの。彼女はイタリック体で字を書き、これでもかというくらい、太い下線を引いていた。彼女の日記を読むと彼女の声が聞こえてくる気がする。とても率直なの。自分の人生にも、アルバートとの生活にも、アルバートとの性生活にも、すべてにおいてね。彼女のそういう一面を見られて面白かったわ。それに彼女は、オペラ、バレエ、音楽、ダンスを愛していた。そういうすべてが彼女を情感豊かな人間にしている。実際、情感豊かな女王だったわ。そこにアルバートがチュートン様式をもたらし、彼女を変化させた。でも元々彼女はとても情熱的で情感豊かな人だったの。

ヴィクトリアとアルバートの関係について

 アルバートは、ヴィクトリアの統治も何もかも含めて、彼女が得た最高の功績だった。おそらく面白いことに、彼が彼女を必要とした以上に彼女は彼を必要としていたと思う。彼がいなければ、この頑固で気丈な女性は、国家的な問題を引き起こしていたかもしれない。事実、彼が現れる前に、すでに無茶をしていたわ。ヘイスティングス夫人のスキャンダルでは政府を屈服させようとした。最悪の間違いをいくつも犯している。強情と強さを取り違えていた。そこにアルバートが現れたの。彼はとても論理的な男性だった。ふたりはまったく違っていたけれど、お互いのバランスを取っていた。彼女は彼から笑いや喜びといった感情を引き出し、彼は彼女を抑えて、もっと理論的に物事を考えるように彼女を説得しようとした。彼女は考える前に攻撃するタイプだったけれど、彼は正反対だったの。だから二人は完ぺきな、運命の相手だったと思うわ。

ルパート・フレンドについて

 ルパートはこの役にピッタリだわ。入ってきた瞬間に彼だと分かった。アルバートのような人物に必要な落ち着きと真面目さがある。申し分ない人だわ。彼はこのキャラクターを徹底的に調べ上げて、完全にアルバートに変身したの。

ジャン=マルク・ヴァレ監督について

 英国人監督やヨーロッパ人監督でなくてよかったと思う。ヴァレー監督はこの時代に過度な思い入れがないから。私たち全員が、堅苦しく、近寄り難くなってしまう傾向にあるわ。あの時代にみんな思い入れがあると思うの。英国人やヨーロッパ人なら特に、あの時代はこうあってほしいという夢を抱く。だからこの世のものとは思えない優美さを想像してしまうの。でもヴァレー監督はとても現代的なアプローチをしている。それに「彼女は反逆児だ」と初めてのミーティングで私に言ったの。最初はびっくりしたわ。でもヴィクトリア女王を反逆児と表現した彼は、恐ろしいほど正しかったと思う。

プロデューサーたちについて

 グレアム・キングは優れた人で、素晴らしい審美眼の持ち主だわ。彼は観客に媚びたり、ヒット作を狙ったり、映画会社の利益を計算した俳優ではなく、まさに適役をキャストしたいと思っている。配役されるべき人が配役されることにこだわる人なの。素晴らしい影響力をもっているわ。それにデニス・オサリヴァンはセットで私たちと一緒にいてくれて、エネルギーを与え、心の支えになってくれる。まるで本当の家族みたいな気がするわ。見張られて、偉い人がメモを取っているみたいな感じはまったくないの。安心感があって、得るところの多い仕事環境だわ。

ロケ撮影について

 スタジオにこもるのが好きな人はいないわ。重苦しいし、空気は汚れてるし。外に出れば、トラックだらけ。ここは素晴らしいわ。完ぺきな世界観に浸れて、最高の環境なの。現場に来て、クールに演じて。演じるというより、そうね、この場所に溶け込む感じ。とにかく圧倒されるわ。すべての部屋に圧倒されるの。

(オフィシャル素材提供)


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