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作品紹介

トップページ > 作品紹介 > イングロリアス・バスターズ

2009-11-09 更新

原題:Inglorious Bastards

イングロリアス・バスターズ
(C)2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

イントロダクション
 新作を発表する度にセンセーションを巻き起こし、世界中の映画シーンを根底から揺るがす鬼才クエンティン・タランティーノ。そんな彼がスーパースター、ブラッド・ピットと組んで新たに送り出す『イングロリアス・バスターズ』は、第二次世界大戦の対ナチ戦を描いている。とはいえ、歴史の教科書をなぞる戦争映画ではない。史実に縛られることなくイマジネーションを拡大し、タランティーノ流のファンタジーを展開させた痛快エンタテインメントなのだ。
 『レザボア・ドッグス』に通じる緊迫感に、『パルプ・フィクション』を思わせる複雑に入り組んだ群像劇、そして『キル・ビル』にも似た復讐劇の要素。『イングロリアス・バスターズ』には、タランティーノ映画のあらゆるエッセンスが詰まっている。ストーリーは寓意を含み、スリリングにして痛快、そして哀愁をも帯びている。言うまでもなく、バイオレンスにあふれ、ポップにして、なおかつディテールにこだわったタランティーノ節は健在だ。それだけではなく、誰よりも映画の知識に長け、誰よりも強い映画愛を持つ彼の意向がオマージュとしてのみならず、ドラマそのものにも強く反映されている。すなわち、『イングロリアス・バスターズ』は、タランティーノの集大成と呼ぶにふさわしい作品となったのだ。
 完璧主義者のタランティーノだから、キャスティングも本物志向。白眉は、やはりブラッド・ピットだ。『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』でアカデミー主演男優賞にノミネートされたのも記憶に新しい彼は、本作の台本を読み、すぐに“これはめったに出会えるシロモノじゃない!”と思ったという。そしてカリスマ性を存分に発揮しつつ、“バスターズ”のリーダー、アルドをふてぶてしさと共に演じ、タランティーノの剛腕に応えてみせた。ここまでアクの強いプラッド・ピットは、誰も見たことがない。そう思わずにいられないほどの熱演と言ってよいだろう。
 さらに世界中から集められた実力派キャストのアンサンブルも大きな見どころとなる。『ナショナル・トレジャー』シリーズのヒロインとして知られるダイアン・クルーガーが二重スパイの女優ブリジットに扮する他、『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』や『ドリヴン』等で知られるティル・シュヴァイガーや、『グッバイ、レーニン!』で注目されたダニエル・ブリュール等ドイツ映画界のスターが結集。とりわけカンヌ国際映画祭で最優秀男優賞の栄冠を射止めたクリストフ・ヴァルツによる、知的で冷酷なハンス・ランダ大佐役の演技は注目すべきものがある。また、監督として、そして女優としてもカンヌを震撼させたフランスの才媛メラニー・ロランによるショシャナ役の熱演も見逃せない。さらにハリウッドからは『オースティン・パワーズ』でおなじみのマイク・マイヤーズや、『ホステル』シリーズの監督で今やタランティーノの盟友イーライ・ロスも顔を見せ、強烈と呼ぶべき怪演を見せている。

ストーリー
 第二次世界大戦期、ナチスに占領され、多くのユダヤ人が犠牲となっていたフランス。そのナチスでさえ恐れをなす部隊が、連合軍には存在していた。その名も名誉無き野郎ども=“イングロリアス・バスターズ”。ナチスと聞けば容赦しない、この部隊はドイツ軍のプロパガンダ映画をプレミア上映することになった映画館を、新たな標的に定めようとしていた。ヒトラーをはじめとするナチスの高官が、その夜集うのだから、バスターズにしてみればナチス根絶のまたとないチャンスなのである。一方で、この映画館を仕切る若き女性館主ショシャナもナチスへの反抗を目論んでいた。ユダヤ人である彼女は、家族を虐殺されたことから、その復讐の機会を密かにうかがっていたのだ。そして、これらのキナ臭い動きを察知したナチスの側も黙ってはいない。“ユダヤ・ハンター”の異名を取り、ショシャナの家族を殺害したランダ大佐は、抜け目なく不穏分子の存在をつかんでいた。勝利するのはバスターズか、ショシャナか、はたまたナチスか? ヒトラーの抹殺、ナチスの撲滅という途方もなく大胆な作戦が進行する中、運命のプレミアの夜が幕を開ける!

(2009年、アメリカ、上映時間:152分)

キャスト&スタッフ
監督・脚本:クエンティン・タランティーノ
出演:ブラッド・ピット、メラニー・ロラン、クリストフ・ヴァルツ、イーライ・ロス、マイケル・ファスベンダー、ダイアン・クルーガー、ダニエル・ブリュール、ティル・シュヴァイガー、マイク・マイヤーズ、ジュリー・ドレフュスほか

配給
東宝東和
11月20日(金)より全国ロードショー

オフィシャルサイト
http://i-basterds.com/(外部サイト)

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