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記者会見

トップページ > 記者会見 > 『ワルキューレ』来日記者会見

来日記者会見

2009-03-12 更新

トム・クルーズ

ワルキューレ

配給:東宝東和
3月20日(金・祝) TOHOシネマズ 日劇(旧 日劇PLEX)ほか全国ロードショー
(C)2008METRO-GOLDWYN-MAYER STUDIOS INC. ALL RIGHTS RESERVED.

 トム・クルーズとブライアン・シンガー監督が初タッグを組み、ナチス将校でありながら、アドルフ・ヒトラー暗殺をもくろんだ実在の英雄シュタウフェンベルク大佐の生き様を描いた『ワルキューレ』。3年ぶりの来日を果たしたトム・クルーズが記者会見に出席し、600名ものマスコミがつめかけた中で質疑応答が行われた。

まずはご挨拶をお願いいたします。

 日本に来られてうれしく思っている。特に今回は家族と一緒なので、よけいにうれしい。昨日はオフだったので、大好物の寿司を食べたり、娘のスリを連れて日比谷公園に行ったんだよ。スリは噴水の周りを走り回ったり、他の子供たちと遊んでとても楽しそうにしていた。

役作りはどのようにされたのでしょうか?

 たくさんの本を徹底的にリサーチすることから始まった。『ラスト サムライ』の時も1年間リサーチしたんだ。主人公が傷をおったときの状況なども詳しく調べた。僕は映画を作るときはいつも事前にライターや監督と綿密な話し合いをするんだ。ブライアン・シンガー監督は実話に忠実に撮りあげてくれた。彼は映画らしい映画を作る素晴らしい監督だよ。

主人公シュタウフェンベルク大佐の決断をどう思われますか?

 僕は主人公の生き様に惹かれた。彼は祖国のためだけでなく、世界の未来に犠牲を払った、その部分に感銘を受けたんだ。彼はナチへの批判を子供たちに話すことはしなかった。話すことでほかに漏れるのを防ぐためだね。僕はいつもオープンに子供たちと付き合っているので、彼は信じられない立場にいた人だといえるね。人間の犠牲的精神や人のために勇気を出して立ち上がるという行為は『ラスト サムライ』でも描いている。大変な障害を乗り越えて行動したシュタウフェンベルク大佐はほんとうに素晴らしい。時代を超えて称賛されるべきだと思う。

今回は緊迫したシーン多いのであなたの笑顔はほとんど見られませんでしたが、撮影時の楽しいエピソードはありませんか?

 場面上、シリアスならシリアスなほど、現場は笑いに満ちているものなんだ。僕の好きな飛行機を飛ばしたりもしたしね……(笑)。戦車の上を戦闘機が飛んで、まるでエア・ショーのようだったよ。それと、家族も呼んで、みんなで砂漠でキャンプ生活もしたんだ。僕は映画を撮るときは“ベストを尽くせ”という方針で作っているけれど、楽しく作る部分もちゃんと残してあるんだよ。

アイパッチをつけての演技は大変ではなかったですか?

 アイパッチをつけると、バランスをとりにくくなるんだ。慣れるのにずいぶん時間がかかったね。カメラの配置も違ってきて、監督もずいぶん苦労していたけれど、とてもいい効果が出たと思う。シュタウフェンベルク大佐は指と目を失ってもすぐに、元の自分に戻ったと聞いている。それを聞いて“僕にも出来る”と思ったんだ。それと、映画的にはとてもクールだね。かつてジョン・ウェインもつけたことがあるよ。

シュタウフェンベルク大佐の遺族の方たちにはお会いされたのでしょうか?

 ロンドンでお会いした。シュタウフェンベルク大佐は大家族のようで、たくさんのご家族が見えていたよ。たしか60枚~70枚はサインを書いたと思うよ(笑)。ロンドンで『ワルキューレ』のプレミアをしたときには、10分間のスタンディングオベーションがあったんだ。

ベルリンにも行かれましたが、本作への特別な思いはあったのでしょうか?

 たくさんあったね。今までベルリンには何度か行っている。ベルリンは美しい町だけれど、その裏には忌まわしい歴史がある。今回も歴史を考えながら、感慨深い思いにふけりながら歩いたよ。二度とこんな過ちを起こさないようにしなければいけないね。
俳優の特権は世界を旅することが出来るということ。様々な出会いもあって、新たな映画作りにまたかかわることが出来るんだ。

シュタウフェンベルク大佐の役作りで工夫した部分は?

 僕と彼の共通点は家族を愛しているということ。彼は目と指を失うというすごい人生を歩んだ人。病院にいっても痛み止めを使わなかったと聞いている。痛み止めを使うと中毒になるからという理由で。
この映画はアクション・サスペンス映画だけれど、シュタウフェンベルク大佐が家庭に帰っときに小さな娘と見つめ合う場面がある。忘れられない場面だね。奥さんの精神的な強さもいい。本作では、暗殺決行の日、シュタウフェンベルク大佐は大きな任務を背負っているのに何度も家族に電話をする場面を入れることで悲劇性を持たせたんだ。ラストシーンは詩的なものになっていると思うよ。シシリアスな中にも娯楽性を持たせて観客の心をつかまなければならないということが大変で、苦労したよ。


トム・クルーズ、愛妻ケイティ、愛娘スリと初来日! 六本木にヘリで華やかに登場!

 今日は寒い中、出迎えてくれてありがとうございます。『ワルキューレ』のプロモーションで、大好きな日本に戻ってくることができとても嬉しく思います。ヘリコプターでのフライトは、すごく楽しかったよ!




ジャパン・プレミアにトム様登場! 2時間を超えるファンサービスに場内大興奮!

 こんなに寒い中長い時間待っていてくれて本当にありがとう。私がこの国をどんなに愛しているか皆さんわかりますよね。

雪も舞っていましたが、寒くなかったですか?

 ファンの皆さんのおかげで心は温かくなりました。

今回の来日はご家族と来てますよね。

 今回はスリとケイティと来ています。日本は『ワルキューレ』のワールドツアー最終地なので特別なキャンペーンを行います。明日はファンの皆さんと大阪に行くので楽しみです。

成田空港から六本木までヘリコプターで来たんですよね。眺めはどうでしたか?

 景色は素晴らしかったです。スリもヘリコプターが大好きなのでとても喜んでいました。

作品についてお話しください。

 私が演じたシュタウフェンベルクは大変興味深い役で、彼の持つ信条には強い共感を覚えました。また、監督を始めとするスタッフや共演者も素晴らしかったです。

最後にファンの皆さんに一言お願いいたします。

 何と言っていいかわからないほど皆さんを愛しています。『ワルキューレ』はサスペンス、ヒューマニズム、ロマンスもある映画です。皆さんぜひ楽しんでください!

ファクトリー・ティータイム

実在の人物を演じるのは『7月4日に生まれて』以来、2度目のトム。『ワルキューレ』は、シリアスなドラマの中に映画としてのエンタテインメント性も盛り込み、見ごたえのある作品に仕上がっている。
今回は妻のケイテイ、愛娘のスリちゃんと一緒に来日したトム。3年前の来日時よりもスリムになり、精悍さもまして、まさに男盛り。笑顔の大サービスはいつもどおり。ほんとにこの人は気配りNo.1のハリウッド・スターだ。
(写真・文:Sachiko Fukuzumi、※ポスターを背景に手を振る写真および、記者会見以外の写真はオフィシャル素材)


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