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作品紹介

トップページ > 作品紹介 > ジェリーフィッシュ

2008-03-19 更新

ジェリーフィッシュ
(C)2007 - Les Films du Poisson / Lama Productions LTD / ARTE France Cinema

イントロダクション
2007年のカンヌは、誰もが心の宝箱にしまっておきたくなるような珠玉の作品『ジェリーフィッシュ』に湧き立ち、やさしい感動で包まれた。豊かな色彩と繊細なタッチでイスラエルに生きる様々な人々の人間模様を独創的に描きながら、観る人に普遍的な感情をこみ上がらせるこの作品は、美しい海辺の街テルアビブを舞台に3つのエピソードが並行して語られる。そこには親子や夫婦間の切ない心の機微が、過去と現在がさりげなく詩的に混在するシーンや死のイメージによって紡がれてゆく。伝えたくても言葉にできないそれぞれが心に秘めた思いは、味のある俳優たちによるリアルとファンタジーが混じり合った演技と、繊細なカメラワークと豊かな色彩による美しい映像、そしてピアノやチェロなどのアコースティック楽器を多用した静謐な音楽によってスクリーンから溢れ出し、やがてその思いは美しい海へとそそぎ込まれる。
監督はイスラエルが誇る人気作家エトガー・ケレットとやはり詩人で劇作家でもあるシーラ・ゲフェン。二人は実生活でもパートナーで、初めて長編を手掛けた本作で2007年のカンヌ国際映画祭でカメラ・ドール(最優秀新人監督賞)を受賞。脚本はシーラが自らの体験を、多くの登場人物に様々な形で投影しながら完成させた。豊かな色彩を多用し繊細なカメラワークで美しい映像を作り上げたのは『まぼろし』のアントワーヌ・エベルレ。独特な時間の流れを見事な編集で表現したのは、『グラン・ブルー』『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のフランソワ・ジュディジエ。そして登場人物の切ない心に寄り添うように静かに響く音楽は、話題のブルーマンの初期メンバーでもあったクリストファー・ボーウェン。俳優陣はゴダールの『アワーミュージック』で重要なイスラエル人役に抜擢されたサラ・アドラーをはじめ、イスラエル演劇界の重鎮から全くの素人までを役柄に合わせて完璧に配役。これらの瑞々しい感性が集結した絶妙のアンサンブルによって、観終われば誰もがやさしい気持ちになれる、そんな宝物のような作品が誕生した。

作品紹介
結婚式場で働くバティアは、海辺で不思議な少女に出会う。体に浮輪をつけ、一言も話をしない少女は、なぜかバティアの後をついてくる。警察にも迷子の届け出はなく、バティアは週末だけこの子を預かることになる。花嫁のケレンはバティアが働く式場で披露宴の最中に足の骨を折ってしまい、新婚旅行を諦める。代わりに夫婦は海が見えるホテルに泊まるが、そこで花婿のマイケルは謎めいた女性に出会う。フィリピンから出稼ぎに来たジョイは一人暮らしの老女マルカのヘルパーとなる。気難しいマルカに戸惑いつつも、やがてジョイはマルカと長らく仲違いしている娘ガリアとの関係を修復していく事になる。寄せては返す人生の波に揺られ、流れのままに彷徨うしかない人々。それでも誰もが切ない思いを胸に抱えながら、かすかな希望の光を求めて“今”を生きてゆく――。
(2007年、イスラエル=フランス、上映時間:82分)

キャスト&スタッフ
監督:エドガー・ケレット、シーラ・ゲフェン
出演:サラ・アドラー、コニル・ライドマン、ゲラ・サンドラー、ノア・ノラーほか

配給
シネカノン
3月15日(土)より 渋谷シネ・アミューズほか全国順次公開

オフィシャルサイト
http://www.jellyfish-movie.com/(外部リンク)


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