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舞台挨拶・イベント

トップページ > 舞台挨拶・イベント > 『Little DJ ~小さな恋の物語~』第20回東京国際映画祭舞台挨拶

第20回東京国際映画祭舞台挨拶

2007-12-11 更新

神木隆之介、福田麻由子、広末涼子、佐藤重幸、村川絵梨、石黒 賢、永田 琴監督

Little DJ ~小さな恋の物語~

配給:デスペラード
12月15日より、シネスイッチ銀座、シネ・リーブル池袋、渋谷シネ・アミューズ、
シネマート新宿ほか全国ロードショー!
(C)2007 Little DJ film partners

 ラジオのDJ番組が全盛期だった70年代の函館を舞台に、入院中の少年と少女の初恋を当時の名曲にのせて描いた『Little DJ~小さな恋の物語~』が完成し、東京国際映画祭でのお披露目では、短い時間ながら主要出演者と監督が本作への熱い想いを語った。

 当日登壇したのは、主役の高野太郎役の神木隆之介と海乃たまき役の福田麻由子、そしてサプライズな役どころの広末涼子、太郎の主治医・若先生役の佐藤重幸、太郎の叔母でもある担当看護士役の村川絵梨、太郎の父・正彦役の石黒 賢、そして『渋谷区丸山町』でその実力が高く評価された永田 琴監督だ。
 時間のない中、ひと言ずつコメントを求められたゲストたちは、「今回はラブ・ストーリーに初挑戦ということで、もう何がなんだかわからず、すごく緊張しましたが、その緊張感で、太郎がドキドキするシーンなどがとてもリアルになっていると思うので、逆に緊張して良かったなと思いました。このようなラブ・ストーリーを通じて、生きるということを改めて考えさせられる映画だと思うので、観おてくださった皆さんが生きるという大切なことを改めて考えてくださればと思います。どうもありがとうございました」(神木)、「私は、まだ恋をしたことがないので、恋をする気持ちがなかなか判らなく、それを理解するのが大変だったのですが、神木さんとお芝居をして、恋をするってこんな感じなのかなというのが判ったような気がします。この映画は、人を好きになるのは良いなとか人を好きになって良かったなと観た後に思える作品なので、皆さん、ぜひ楽しんでいってください」(福田)、「ちょっとサプライズな役なのですが、皆さんは2時間後に判ると思うので、今言うのは控えさせていただきます。この映画を観て、主役の2人がすごくピュアでスウィートなので、すごく切なくなりました。私は誰なんだろうと思うくらい、福田麻由子ちゃんや、西田尚美さんや自分自身に感情移入をして、気持ちも涙もあふれてしまいました。観客としても、この作品にかかわることが出来て良かったな、観て良かったなと心から思えた作品だったので、これからご覧になる皆さんもこの映画を満喫して、幸せな気持ちで帰っていただけるとうれしいなと思います」(広末)、「北海道出身と言いますか、僕は現在北海道在住で、今日もこれが終わったら北海道に帰ります。我々北海道民からしてみると、とっくに知っていると思っていた海や山や夜景といった函館の風景が、映画というフィルターを通すと全く違ったもの、もっともっときれいな美しい街に見えました。僕自身もすごくビックリし、僕らの街である函館という場所を監督がきれいに撮ってくれたことが本当にうれしかったです。北海道民として、北海道以外の人にはもちろん観ていただきたいのですが、北海道の人にも、北海道の街、函館という街の魅力を再発見していただきたいという思いです。結局、全国の人に観てもらいたいという気持ちでいっぱいです」(佐藤)、「本当の看護婦さんと一緒にお芝居をしましたが、やはり結構プレッシャーを感じました。年齢設定も実際よりかなり上だったので、動きなども浮かないように気をつけて演じました。“かなえ”という役でこの作品にかかわれたことを、本当にすごくうれしく思っています。今日は、ハンカチを片手にぜひ楽しんで帰ってください」(村上)、「この物語は1977年が舞台になっていますが、神木君が演じた太郎の役と僕自身が同年代なので、映画に出てくる小道具や王貞治選手のホームランには、私自身も懐かしい思いをいろいろと感じながら演じさせていただきました。僕が演じている神木君のお父さん役は、私自身の父にも重なるところもあり、なかなか子供と一緒に過ごす時間がもてない当時の父親ならではの不器用さや、子供との時間を計りかね距離感をなかなかうまくつかめない男を出せたらいいなと思いながら演じていました。神木君と麻由子ちゃんは、本当に素晴らしいです。自分が出た映画を良いと言うのは当たり前なのですが、本当にこれは良い映画ですよ。ゆっくり楽しんでください」(石黒)、「この映画を撮る時に、まず“想い”を伝えることをテーマにしようと動き始めました。想いを伝えることは簡単なようですが、きっちり伝えることはすごく難しいことだと思います。そういう想いを、主人公をはじめ、たくさんの登場人物の想いを、丁寧にきちんと描いていきたいなと思いながら撮りました。必ず楽しんでいただけると思いますので、今日はゆっくりご覧になってください」(永田監督)と、それぞれ語った。

 本作のプロモーションで、12月8日には初のDJに公開生放送で挑むことになった神木隆之介。「まさか自分がDJをやらせていただけるなんて思ってもいなかったのですが、太郎そのままの落ち着いた雰囲気で、精一杯太郎になりきって頑張りたいと思います」と答える姿からは、天才子役から大人の役者に育とうとしているばかりか、活動の領域も広げつつある限りない可能性を感じさせた。
 ちなみに、入院患者である幼い二人がお昼の館内放送のDJを通じて親しくなっていく本作で、重要な役割を果たしているのが70年代のヒット・ナンバー。サディスティック・ミカバンドの「タイムマシンにお願い」やキャンディーズの「年下の男の子」、QUEENの「愛にすべてを/SOMEBODY TO LOVE」など名曲の数々は、当時を体験した世代にとってたまらないばかりか、若い世代にも心に染み入る魅力があるはずだ。

(文:Kei Hirai、写真:オフィシャル素材提供)


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