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『リクはよわくない』完成披露イベント

2021-09-04 更新

坂上 忍、くっきー!、森川智之、松本梨香、坂上家のワンちゃん(テンちゃん)

リクはよわくないriku ©坂上忍/くっきー!/インプレス/MMDGP/リクはよわくない製作委員会
配給:東京テアトル/チャンスイン
10月1日(金) 全国ロードショー!

 坂上 忍が動物たちと深く向き合うきっかけとなった愛犬リクとの出会いと別れを書き下ろし、野性爆弾のくっきー!がイラストを描いた絵本「リクはよわくない」。5歳の「ぼく」が子犬の「リク」といのちの大切さを学んでいく物語は、多くの子どもたち、そして動物を愛する人々の心を温かな感動で包んだ。これをアニメーション映画化した『リクはよわくない』が10月1日(金)に公開、それに先立ち映画の試写と舞台挨拶を行う完成披露イベントが行われた。


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 原作の坂上 忍を始め、絵本のイラストを担当した野性爆弾のくっきー!、チワワのツトム役を演じた森川智之、ストーリーテラーとなる「ぼく」とナレーションを務めた松本梨香が登壇。映画完成の裏話や作品の見どころ、そして人間の良き家族である犬たちについて、子どもたちへ届けたい想いを熱く語った。

 イベントが始まり、登壇者が順に呼ばれ舞台上に上がり始めた時――坂上が連れて会場入りしていた、坂上家のワンちゃん「テンくん」が、坂上さんを追って会場に乱入。客席をぐるっと一周走りまわって場内はプチパニックに! 壇上から降りて抱っこでテンくんを捕獲した坂上は「お疲れ様でした」と言ってそのまま退場するなど、開始一発目に場内は笑いに包まれた。


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 試写会にきた親子連れの観客に向け坂上は「くっきー!と一緒に作らせていただいた『リクはよわくない』という絵本が映画となって完成したということで今日という日を迎えることができました。とっても素敵な映画になったのでこれから観られる皆さんはぜひ、楽しんでいってもらいたいと思います」と意気込み、くっきー!は「坂上さんにお声をかけていただいて、絵を描かせてもらいましたが、まさか映画化されると思っていなかったので、これから観られる方は(涙をふくのは)ハンカチでは足りないと思いますので、バスタオルの準備をお願いいたします。こんにちは!」とくっきー!らしく挨拶。長男の佐藤ツトムの声を担当した森川は「犬の兄弟全員がしゃべるので楽しみにして下さい!」、松本は「完成した映画を観させてもらったんですが、本当に最初から最後まで泣きました。ハンカチを握りしめて観ていただけたらと思います」と映画への期待を煽った。


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 坂上は産みの親として今の気持ちを「絵本を作った時はまさか映画になるとは思ってもいなかったので、森川さん、松本さん含め今ものすごく忙しい声優さんが手を挙げて参加して下さったのは、自分事なんですけど他人事みたいな気分です。すごく素直に嬉しいですね」とコメント。絵本を書こうと思ったきっかけについては、「『バイキング』で毎年東北の被災地に寄らせてもらっている時に、たまたま幼稚園の先生から読み聞かせをやってくれませんか?と言われて。読み聞かせはやったことなかったんですが、やってみたら子どもたちがものすごく熱心に聞いてくれてビックリして。物書くのが好きなので本とか出してきましたが、絵本を通して動物と暮らすということは楽しいこともあるけど大変なこともあるんだよ、ということを伝えられたらなと思ったのがきっかけです」と語った。

 また、個性豊かなキャラクターはどのように産み出されたかと聞かれたくっきー!は「いろいろな角度を描かないといけないので、坂上さんに資料を頂いて、ワンの前、横、後ろ、真上とかを壁一面に写真を貼って描きました。一時、部屋が坂上さんの犬まみれの時がありました。坂上さんのワンちゃんの写真に囲まれてその中に僕が立っていたので、僕が坂上 忍さんでした(笑)」とここでもくっきー!独特の表現をし、それを聞いた坂上は「あれだけ詳細な写メを送っているのに大きさが全く違った。あんまりこの人参考にしてないんだなと感じましたよ」と混ぜっかえすと、それを聞いたくっきー!は唐突に「さかむけから血が出て痛いです。(松本に)ばんそうこう持ってませんか?」と松本に助けを求めた。


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 また、くっきー!は絵本の物語を読んで「儚いなあと感じた」そうで、「結末は描きたくなかった。辛くて、最後の1ページ描くのにすごい時間掛かりました。4年半ぐらい……」と真顔で語ると、坂上が「いや、絵本が出来上がるのに1年間ぐらいしかないので、4年半はないよね」とツッコミ。くっきー!は「時空がちゃうので……人それぞれ時間の捉え方って違うんです。精神と時の部屋に入っていたので」と反論するが、MCに「ちょっと、先に進めますね」とスルーされる場面も。

 絵本や映画の中に、隙あらば坂上さんのレコードのジャケットが出てくることに関して、MCからくっきー!さんの遊び心でしょうか?とのコメントに、坂上は「遊んでるんじゃないですよ、イジっているんですよ。映画の中で」とぼやく一面も。くっきー!は「イジッってます。(坂上さんは)CDデビューしているんだよ」とまたもや煽り合戦を繰り広げた。

 吹替を担当した松本、森川も犬と暮らしたことから受けた影響について、松本は「影響を受けたというよりも家族ですね。ペットとかいうことではなく。あの子たちは自分でやれることが少ないので、私がちゃんと正面で向き合ってちゃんと育ててあげないといけない、寿命も人間より少ないので、短い凝縮した時間を一緒に愛をもって生活したいと思っています」と語ると、森川は「犬のおかげで人生が豊かになったと思っています。昔ラブラドールの“アクセル”を飼っていて、天国に行ってしまったんですけれども、今も彼が僕の身体の中にずっといるみたいな気持ちでいます。つまり僕はもう犬です(笑)」と深すぎる動物愛を語った。


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 ナレーションと「ぼく」の声を務めた松本は、監督から「お母さんが読み聞かせをするように、男の子にならないで欲しいと言われた」と要望があったと語った。

 犬役での特別な役作りがあるのか聞かれた森川は「基本は変わらないです。トム・クルーズの声もやってますけれど、トムの作り方とツトム君の作り方は“トム”だけに変わりません」と人役も犬役も分け隔てないことを語った。

 坂上にとって動物はどんな存在なのか聞かれ、坂上は「(もちろん)家族なんですが、くっきー!と一緒に『坂上どうぶつ王国』という番組もやらせていただいてるので、ライフワークといいますか。この先何歳までこの仕事やるか分からないですけど、“動物とかかわる”ということは最後までと思っていますので、もしかしたらお仕事よりも長いお付き合いになるもう一つのお仕事みたいな感覚はあります」と語った。

 本作を観る子どもたちに向けたメッセージとして、松本は「命の尊さですね。地球は一個しかないけど人間だけじゃなくていろいろな動物たちと共存しているよ、ということを感じ取っていただけたらいいな、と思います」と語り、森川は「(動物を飼うということは)命を預かるということ。命の尊さを感じてもらうと共に、楽しいこと、悲しいこともいっぱいあるので、いろいろ体験してもらい、動物と一緒に心豊かに過ごしてもらうきっかけになればいいなと思います」とアピール。くっきー!は「命は一個しかないんだ。すごく優しい“ぼく”、儚い“リクくん”、すごく切ない映画なんですが、主人公の“ぼく”と坂上さんをだぶらせたら映画を見る目線が変わってしまうと思うので、坂上さんとは別物だと思ってもらえれば。自分なりの“ぼく”を作って欲しい、ぼくはそれを言いたい」と最後までくっきー!語で作品をアピール。坂上も「自分でいうのもなんですが、ストーリーは完璧なんですよ。あんまり完璧だと鼻につくので、くっきー!の下手くそな絵でバランスをとってます」と笑いに誘いながら「観ていただいたお客様の感想が全てなので、楽しんでいただければ!」と本作への期待を語って舞台挨拶を閉じた。



(オフィシャル素材提供)



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