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『ムーンライト・シャドウ』
完成報告会見イベント

2021-09-02 更新

小松菜奈、宮沢氷魚、佐藤緋美、中原ナナ、吉本ばなな(原作者)
サプライズゲスト:エドモンド・ヨウ監督(リモート)

ムーンライト・シャドウmoonlight-shadow ©2021映画「ムーンライト・シャドウ」製作委員会
配給:エレファントハウス
9月10日(金) 全国ロードショー!

 1988年刊行、世界30ヵ国以上で翻訳され、社会現象ともいえる大ヒットを博した吉本ばなな著「キッチン」に収録される短編小説「ムーンライト・シャドウ」が、33年の時を経て映画となって生まれ変わる。この度、映画公開に先駆け、9月1日(水)に『ムーンライト・シャドウ』の完成報告会見イベントが実施された。会見には主人公・さつき役を務めた小松菜奈さつきの恋人・等役の宮沢氷魚、等の弟・柊役の佐藤緋美、柊の恋人・ゆみこ役の中原ナナ、そして原作者の吉本ばななの超豪華メンバーが勢揃い! イベントでは、吉本ばななも太鼓判を押すほどそれぞれの役柄にぴったりとマッチした4人の、ほっこりエピソードや撮影の裏話、現場にも足を運んでいたという吉本ばななの映画化への想いなど、本作にまつわるお話をたっぷり語り尽くした。さらに、マレーシアからリモートでエドモンド・ヨウ監督がリモートで登場するサプライズも!


 いよいよ来週に公開を控えた本作の完成報告会見が実施された。まず小松が「最初は一人のシーンから撮りはじめて、冬場の撮影で肺に入る空気さえも冷たくて、孤独を感じる時間も多かったのですが、やっとみんなと再会できた時の嬉しさはすごく愛おしい時間でした。そして今日この会見には来れなかったエドモンド監督の想いも、私たちが届けられたらいいなと思います」、宮沢が「いよいよ9月10日に皆さんにお届けできると思うと、とても嬉しく思います! 今日はいろいろな話が出来ればと思います!」、佐藤が「柊役で出演することができてとても幸せに思います。エドモンド監督含め、キャストの皆さんと笑顔で作品作りに携われて、まもなく公開を迎えると思うと嬉しい気持ちでいっぱいです」、中原が「今日はこの場に立ててすごく光栄です。よろしくお願いいたします」、吉本が「宝物のようで、ご褒美とも思える素晴らしい作品になりとても嬉しいです。いろいろなことを乗り越えて、無事に撮り終えられたことに感謝しています」とそれぞれ挨拶。

 続いて、小松が主演を務めたときの気持ちについて「私が生まれる前から原作はあって、ばななさんが『キッチン』を書かれたのが24歳で、私がさつきを演じたときも24歳だったので、不思議な縁を感じてとても光栄で嬉しく思いました」と明かした。吉本は「小説を書くときは頭の中の人たちの思いだけを描くんですが、映画では小松さんがさつきを演じてくださったことで、肉体のぬくもりを失ったんだなということが伝わりました」と絶賛すると小松は安心した様子を見せていた。

 劇中で、さつきと等が「鈴」をきっかけにして導かれるように出会い、恋に落ちていく姿が描かれていくことにかけ、「忘れられない出会い」について話が及ぶと、小松は「友達の友達が地方に住んでいて古着屋をやっていると聞いて、偶然その土地に仕事で行くことがあったんです。その時は相手の方の名前も場所も知らなかったんですが、ふらっと入った古着屋で出会った方がなんとその友達で、こんな素敵な引き合わせあるんだなと思ってすぐに友達に報告しました(笑)。そこで購入した服もとても印象的に残っています」、宮沢は「舞台で3度共演した俳優さんがいるんですが、その人がいるから今の自分がいるなと思うんです。初めて会った稽古場で若手メンバーだけでリハーサルしてたんですが、その時にダボダボの古着に真っ赤な靴下を履いて、サングラスをかけてオールバックの怪しい人だったんですよ。異様な空気感が漂っていて、仲良くなれるか不安だったんですが、稽古初日からすごく仲良くなったんです。人は見かけによらないなと改めて思いました」、佐藤は「犬を飼っているんですが、実は犬アレルギーなんです(笑)。でも犬が大好きで大きい犬を飼いたいなと思っていたら、家族が飼うことを考えていたんです。トイプードルとチワワのMIXですごく小さいんですが、一瞬で虜になってしまいましたね。モジャモジャなので“モジョ”という名前をつけました(笑)」、中原は「この作品が初めての映画出演で、演技も初めてだったんですが、皆さんが温かく迎え入れてくれて、この映画との出合いが私にとって人生の中で忘れられません」、吉本が「自分の子どもを産んだ時ですね。お腹にいるときは超音波ではどんな顔をしているか分からないから、苦手な顔が出て来たらどうしようと不安だったんです(笑)。でも産まれて来てくれた時の表情を見たらすごく好きな顔だったので、それが一番忘れられないですね」と貴重な出会いを嬉しそうに語った。


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 さらにここでマレーシアに住んでいるエドモンド・ヨウ監督がなんとリモートでサプライズ登場! エドモンド監督は「皆さん、こんにちは。よろしくお願いいたします」と日本語で丁寧に挨拶した。予想外の監督との久しぶりの再会に一同は大喜びの様子。監督はまず原作者の吉本へ「僕が『ムーンライト・シャドウ』を読んだのは22歳の頃でした。吉本先生が原作を書いたのも22歳頃と聞いて不思議な縁を感じています。親しみを持っていた作品を映画化するのは奇跡のようなことだと感じています。そして尊敬する吉本先生の作品を映画化出来て、とても光栄に思います」と学生時代から触れていた思い出深い作品の映画化に万感の思いを吐露すると、吉本が「もともと『ムーンライト・シャドウ』は全部が夢かもしれないという話なんです。監督の撮る映像を観たら本当に夢のようで、ぴったりだなと思いました」、さらに監督はキャスト陣に向けても「小松さんについては彼女がいないとこの作品は成立しなかったと思います。佐藤さんと中原さんは演技経験は浅いとは思えないほど、本当に熟練したような俳優さんのように思えました。等は宮沢さんしか考えられなかったので、僕が選んだ皆さんに間違いはなかったんだと思いました」と、キャスト陣へ絶賛のコメントを寄せた。


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 あっという間に会見も終了に近づき、吉本が「原作自体は夢みたいなストーリーが描かれています。それが映画になった時に、何を見たのか不思議な感覚に陥り、また観たいと思える作品になっていると思います。時間が立って何度か観ていただいた後に、何か変わるきっかけになると良いなと思います」、エドモンド監督は「いまマレーシアでは映画館が休館しているので、日本の映画館で上映されるのはとても嬉しいです。“ムーンライト・シャドウ”ファミリーが努力してこの作品を作り上げたことをぜひ観て欲しいです!」、宮沢が「いま大変な状況の中、この作品でさつきや柊が愛した人を亡くしたように、皆さんもいろいろなものをなくしたと思います。誰かの背中を押せるような作品になったら良いなと思って作りました。少しでも希望を持ってもらえたら嬉しいです」、最後に小松が「この作品の好きなところは言葉ではない内面に秘めている感情を、監督が美しく儚く、希望の光のようなキラキラしたまなざしまでも撮ってもらいました。この映画は、自分なりの一歩で良いんだなとそっと背中を押してもらえる作品になっています。私たちが届けたいものが詰まっていると思います」と映画公開を心待ちにしているファンへ向けて、メッセージを贈り、終始和やかな空気の中、会見は幕を閉じた。


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(オフィシャル素材提供)



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