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『キャラクター』完成報告会

2021-04-28 更新

菅田将暉、Fukase(SEKAI NO OWARI)、高畑充希、中村獅童、小栗 旬、永井 聡監督、長崎尚志(原案・脚本)

キャラクターhinomaru-soul 配給:東宝
2021年6月11日、全国東宝系にてロードショー
©2021 映画「キャラクター」製作委員会

 映画『キャラクター』の完成報告会が都内で行われ、菅田将暉とFukase(SEKAI NO OWARI)、高畑充希、中村獅童、小栗 旬、メガホンをとった永井 聡監督、原案・脚本を手掛けた長崎尚志が出席して作品について語った。


 本作は、浦沢直樹作品を数多く手掛けてきたストーリー共同制作者の長崎が、構想10年で企画を実写映画化。脚本には、長崎と永井監督のほか企画担当の川村元気、プロデューサーの村瀬 健によるアイデアも用いられている。

 一家殺人事件の現場に遭遇し、犯人を目撃してしまう漫画家の山城圭吾役を務めた菅田は、漫画家の役には初挑戦。「漫画は大好きなので、憧れの漫画家さんの一部に触れられて楽しかった」と笑顔を見せる。


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 普段はミュージシャンとして活躍しているFukaseは演技は初体験で、山城(菅田)と出会って運命を狂わす天才的な異常殺人鬼・両角(もろずみ)を演じている。菅田はFukaseについて「緊張している感じには見えなかった」と印象を語ったが、Fukaseは「めちゃくちゃ緊張しました。身体が震えた」と菅田との初共演を振り返った。

 菅田は「挙動みたいなものすべてが、役作りの一貫に見えた。すべてが両角という役の不気味さのプレイでやっているものなのかなと思った」とFukaseの俳優ぶりを称賛。さらに、「Fukaseさんは、すごく一つひとつ丁寧に考えているのが新鮮だった」とFukaseの俳優としての熱心なアプローチに感心しきり。


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 Fukaseは、俳優・菅田から多くを学んだと明かす。「カメラが回って、シーンが始まる前に菅田くんの呼吸が変わるんです。呼吸で感情を作っているのかなと思ったので、それを参考にして、僕も歌を歌う前に曲の主人公の感情になろうと、呼吸を変えるようにしたら、すごく評判が良くなったんです(笑)。いいものを間近で盗むことができました」と嬉しそうに話す。

 「本当ですか!?」と驚いた菅田は、「Fukaseさんは感受性が豊かすぎて、僕のことをすごく褒めてくれるんです……」と照れ臭そうに語った。

 難しい殺人鬼の役作りとしてFukaseはスーパーの包丁売り場の前でセリフの練習をしていたことを明かし、会場を沸かせた。「変な人と思われると思い、魚売り場と行った来たりして包丁を選んでいるようにみせていた」と役作りの苦労を語った。

 また、殺人衝動を出すのに苦労したというFukaseは「どうしても言葉にできなくて、理解しようと、油絵に描いたりしました。その絵を監督やプロデューサーに見せたら、『作品の中で使いたいから、2m×2mで描き直してほしい』と言われ、『いやだな』と思ったのですが、依頼に応じました」というエピソードも披露した。この絵は両角(もろずみ)の自室に置かれているので要チェック。


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 圭吾の恋人・夏美役を務めた高畑は「後半は血まみれの撮影が多くて、ちょっと興奮してしまいました」と告白。菅田は「『血だらけー』って言いながら」カメラで撮影していましたよ」と、現場での高畑の様子を笑いながら報告した。


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 隣人13号』(05)以来、16年ぶりの共演となった中村と小栗。中村は「あまり刑事役をやったことがなかったのですが、小栗くんが隣にいてくれて本当に心強かった」と話す。小栗も「獅童さんは温かく包み込んでくれる。お兄ちゃんみたい」とお互いの信頼関係を語った。事情聴取や取り調べに天性の才能を見せる刑事の清田俊介に小栗、清田の上司である刑事・真壁孝太に中村が扮している。


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 最後に菅田が「すごいサプライズや豪華な演出もあるので、飽きずに楽しめる作品になっています」とアピールした。


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(取材・文・写真:福住佐知子)



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