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『神在月のこども』初日舞台挨拶

2021-10-09 更新

蒔田彩珠、井浦 新、新津ちせ、神谷 明、白井孝奈(アニメーション監督)、四戸俊成(原作・コミュニケーション監督)

神在月のこどもkamiari-kodomo ©2021 映画「神在月のこども」製作御縁会
配給:イオンエンターテイメント
全国公開中

 “島国の根”と書く神話の地「島根・出雲」を目指して駆ける少女の成長を描く劇場オリジナルアニメ『神在月のこども』の公開初日を記念して、イオンシネマ板橋で蒔田彩珠、井浦 新、新津ちせ、神谷 明、白井孝奈(アニメーション監督)、四戸俊成(原作・コミュニケーション監督)による初日舞台挨拶が行われた。


 構想8年という時をかけて、ようやく完成した本作について四戸が「僕らは2013年に、この日本の魅力をアニメーションの力で世界に届けることを目指して、2020年のオリンピックの公開を予定していたんですが、それが延期となって2021年になりました。やはり東京から出雲まで走る少女を描くということで、日本に来られない方や、まだ旅行ができない方々にも楽しんでいけたらと思っているので、ようやく今日届けることができて幸せです」と語ると、白井監督も「映像が完成してから今日までソワソワしていました。たくさんの方の手を借りて出来あがった映画なので、関係したすべての方に感謝しています」と謝辞を述べた。

 主人公・カンナを演じた蒔田は、初日を迎えたことについて「やっぱり延期が続いていたので、ちゃんと皆さまにお届けできるのかなと不安に思っていたんですけど、でも(公開までの)時間があったからこそ、いろいろな場所に行けたり、たくさんのイベントができたので。そこは良かったなと思います」と切り出すと、「さっきから(新津)ちせちゃんがすごく緊張していて。わたしもその緊張が移っています」と笑顔。その言葉に「すみません!」と続けた新津は、「初日ということで心臓がバクバクしています」と語ると、会場からは大きな拍手がわき起こった。

 続いてカンナを男手一つで支える父親・葉山典正を演じた井浦は、今回の役について「今だから言えるんですけど、僕は個人的に出雲や、日本の神話にとても興味があるので、この作品に声をかけていただいたことが本当にうれしくて。ただ最初はてっきり自分が好きな神話の住人たちの誰かをやるのかなと思ってワクワクしていたんですけど、ふたを開けたら人間で。正直、ものすごいテンションが落ちたんです」と冗談めかして明かすと、「でもうれしいことに、カンナの声を演じた(蒔田)彩珠さんとは共演経験もあったんですけど、今回、娘と父という関係で演じさせていただけたのは本当にうれしかったです。違う作品では対峙(たいじ)する役だったりしたので。年齢的には親子の役は出来るだろうなというイメージはあったんですけど、こんなにも早く再会できたのはとてもうれしかったです」と笑顔を見せた。

 そして井浦は蒔田のことを「末恐ろしい」と感じているそうで、「きっとオリジナルなんですよね。誰っぽくもないし。彩珠さんは彩珠さんにしか出来ないことを持っているから、どんな現場で共演したとしても、きっと見たことがない彩珠さんが目の前にいるんだろうなと思いました」とコメント。蒔田も「井浦さんとやっと仲のいい役で共演できるんだというのがあって。収録を楽しみにしてたんですけど、収録は別々だったので。今日はお会いできてうれしいです」と続けた。

 そして神谷も「時期が時期ということで、別々に収録するのはやりにくかったんじゃないかなと思いましたけど、出来あがった作品を観たら、そんな心配はふっとんでしまいました。僕は無理を言って、この作品を何度も観ているんですが、観るたびに常に新しい発見があって。良い作品だなと思っているので、ぜひその感覚を味わっていただけたらと思います」と絶賛。

 さらに幼少期のカンナの声を務めた新津も収録が別だったことが残念だったそうで、「アフレコの時に蒔田さんや井浦さんといっぱいおしゃべりできるのかなと思っていたら、誰もいなくてさみしかったけど。でも白井監督とか、四戸さんとかがこんなふうに言ってごらんとアドバイスをくれたので。元気に演じられて良かったなと思います」と述懐。四戸も「そうは言うけど、ブースでは音響監督が、天才とはこういうことだなと。末恐ろしいという意味では、蒔田さんと並んで末恐ろしいです」と“二人のカンナ”を絶賛するひと幕もあった。

 さらに新津が「本当に走るシーンは難しくて。実際に走ってみて、カンナの走るところを表現しました。そこは見てほしいです」と見どころを語ると、カンナが目指す出雲を治める神・大国主を演じた神谷が「走っているシーンというのは本当に難しいんですけど、細かいところまで演じていたので。本当に見てもらいたい。上手だったよ」と呼びかけると、新津も「ありがとうございます!」と笑顔を見せた。

 終盤、サプライズで出雲式の勾玉のブレスレットをプレゼントし、父親の顔をのぞかせると、蒔田もうれしそうに「お父さんみたい(笑)。ありがとうございます」笑顔を見せた。

 そして最後のコメントを求められた蒔田は「わたしもこの映画が初めての声のお仕事だったんですけど、ひとりずつで収録することになったりして、時間もかかったりして本当に大変で。何度も無理だなと思ったんですけど、でもカンナのキャラクターに声を入れていく段階でカンナが前を走りだす姿を自分で演じているうちに、自分も頑張ろうと思ったので。この映画を観た方が同じように勇気づけてもらえたらいいなと思っています」とメッセージを送った。



(オフィシャル素材提供)



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