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『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』完成披露イベント

2021-04-07 更新

登壇者:田中 圭、土屋太鳳、山田裕貴、眞栄田郷敦、小坂菜緒(日向坂46)、飯塚 健監督
ゲスト:西方仁也、原田雅彦

ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~hinomaru-soul 配給:東宝
5月7日(金)全国公開!
©2021映画「ヒノマルソウル」製作委員会

 長野オリンピックを題材にした映画『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』の完成披露イベントが都内で行われ、主演の田中 圭、共演者の土屋太鳳、山田裕貴、眞栄田郷敦、小坂菜緒(日向坂46)とメガホンを取った飯塚 健監督が出席して作品について語った。当日は、作品のモデルとなった西方仁也氏と、長野五輪金メダリストの原田雅彦氏がゲストとして登壇した。


 本作は、1998年の長野オリンピックでのスキー・ジャンプ団体金メダルを陰で支えた25人のテストジャンパーたちの秘話が史実に基づきオリジナル・ストーリーで描かれる感動のヒューマン・ドラマ。リレハンメル五輪に出場するも銀メダルに終わり、4年後の長野五輪では代表に落選し、テスト・ジャンパーとして参加した西方を田中が演じている。

 1年ほど前の公開予定だった作品だが、コロナ禍で延期となって5月7日(金)の公開が決定した。

 西方仁也役を演じた田中は、客席に向かって「みんなに観てほしいという思いが、1年延びてしまいましたが、やっと公開が決まって、すごくワクワクしています。今日を迎えられたことをとても嬉しく思っています。皆さんがスクリーンの中で体感した感動を多くの人に伝えてください」と笑顔で語りかけた。


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 西方の妻役を演じた土屋も「今コロナ禍の中でスポーツの感動が模索されていると思われますが、その感動がスクリーンで体感できると思います」と田中に同調した。

 山田や他の出演者たちも口々に「皆さんに観ていただけると思うと嬉しいです」と公開が決定した喜びを口にした。


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 田中は役作りについて、「実在の人物をモデルに演じる場合、(演じている役の)ご本人から“嫌だな”と思われるのが一番嫌だと思っているので、脚本は、西方さんの気持ちをどれだけ正確に書いているのだろう。西方さんがジャンプする仲間に向かって“落ちろ”なんて思うわけがない……」とずいぶん悩んだことを明かす。後に、西方から「声には出さないけど、似たようなことを思っていたよ」と聞かされ、「(撮影の)最初に会って聞いておけば良かった~」とぶっちゃけて笑いを誘った。


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 また、好きだったシーンや印象に残っているシーンに話が及ぶと、田中は、古田新太との共演シーンを挙げ、「2人でトンネルの中で無言で見つめ合うシーンで、あの人僕の名前を完全に忘れていました。でも、『ごめん忘れた』とか一切言わないんです(笑)」とベテラン俳優との間に起こった撮影時のエピソードを暴露して会場を沸かせた。

 土屋はリレハンメルから帰ってきた西方に「おかえり」というセリフがどう言っていいのか難しくて印象の残っているそうで、「ちょっと緊張していましたが、圭さんのお芝居で私も頑張ろうと思いました。圭さんへの安心感、心と心をつなげてくださる芝居に助けられました」と振り返った。さらに、「田中座長は素晴らしい。いいところがいっぱいあります。皆さんを何度もご飯に連れていってくれて、仲良くさせるために、『自分がいっぱい飲むぞ』みたいな感じで、みんなを楽しませてくれたり……。圭さんはすごくチームを大切にし、現場を引っ張ってくれました」と田中への信頼が止まらない。


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 山田は「(完成作品を観た後)試写室を出た時に、本当にいい映画に参加させていただいたと感じました」としみじみ。山田は聴覚障害を持つテストジャンパー・高橋竜二役を熱演。


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 眞栄田は「今でも鮮明に覚えているのは、高橋さんが飛ぶ前に西方さんを見て笑っていたところです」とコメント。


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 女子高校生テストジャンパー・小林賀子を演じた小坂は「最後、私のセリフで周りのみんなの空気を変えるシーンがあったんですけど、普段の自分だったらそんな思い切ったことを口に出したりできないのですが、女の子ひとりの言動で、みんなの気持ちを動かすことができたっていうあのシーンはすごく印象に残っています」とコメントした。


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 終盤、ゲストが登壇し、長野オリンピックの話で盛り上がった。西方は「正確に細かく演じていただきました。私の気持ちが言葉になって、映像になって、皆さんにお伝えすることができて感謝しています。ありがとうございました」とキャスト陣に感謝を伝えた。フォトセッション時には、スキージャンプ団体の長野五輪金メダリスト・原田氏から田中の首に金メダルをかけるというサプライズがあり、田中は「ぐっと来ちゃいました」と感動の面持ちを見せていた。


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 最後に田中は「観終わった後に、自分も負けてられないな、明日からまた頑張るぞというメッセージをくれる映画です」と呼びかけた。



(取材・文・写真:福住佐知子)



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