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『とんび』公開直前イベント

2022-03-25 更新

阿部 寛、北村匠海

とんびdreamplan ©2022『とんび』製作委員会
KADOKAWA イオンエンターテイメント
4月8日(金) 全国公開

 映画『とんび』の公開直前イベントが都内で行われ、舞台挨拶に親子役を務めたキャストの阿部寛、北村匠海(DISH//)が出席してクロストークを繰り広げた。


 本作は、2013年に連続ドラマ化もされた重松 清の同名小説を映画化。瀬戸内海に面した備後市を舞台に、妻を事故で失った運送業に就くヤス(阿部)が周りの仲間たちに助けられながら、不器用にも男手一つで息子・アキラ(北村)を育てるさまが描かれる。メガホンを取ったのは、『糸』『護られなかった者たちへ』などの瀬々敬久監督。

 初共演で親子役を演じた阿部と北村。父親のヤスを演じた阿部は「初めて会ったときに、(僕と)ちょっと似ているかな?って思い、親近感を感じました(笑)。北村くんはしっかりしていて、いつもいい意見を言ってくれます」と話す。


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 ヤスの息子アキラを演じた北村も「阿部さんがちょっと父に似ていたりもします。うちは父、母、弟も(顔が)濃いです(笑)。8歳の頃にスカウトでこの世界に入って、少しずつ顔が濃くなっていったんですが、将来的に阿部 寛さんのようになっていくんじゃないかという期待を背負っていた時代もありました。今回、親子役をやれたのは光栄でした」と笑顔で阿部との共演について語った。


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 初共演の感想を聞かれ、阿部は「劇中に僕が北村くんに怒られるシーンがあるのですが、普段の北村くんとのテンションの違いに驚きました。あまりに大きな声で、びっくりして、その日はリアルに1日ショックを受けてしまいました」と北村の意外な一面について語った。


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 一方、北村は「阿部さんには静かなイメージがありましたが、情熱を持って作品に向き合っておられて、大黒柱として現場にいてくださいました」とコメントした。また、「お子さんの話をするときにキラキラしていて、リアルな親子トークを聞いてほっこりしました。とてもチャーミングな方です」と印象を語った。

 阿部は「お子さんのいる杏さんも出演されていて、子どもトークさせてもらいました」とにっこり。


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 親子の絆が描かれる本作にちなんで、当日は親子限定で招待客が集まった。“聞いてくれッ! 親の言い分!子の言い分!”をテーマに、3組の親子が、普段言えない思いやお願いを、親から子へ、子から親へ披露するコーナーが設けられていた。

 中1で13歳の娘を持つ父親が「最近学校のことを話してくれないし、一緒に出掛けてくれない」と思いを吐露。すると、娘が「今まで秘密にしていたけど、彼氏ができた」と告白し、父親は激しく動揺。思わず、阿部は「お父さん、つらいですね……」と父親に同情する。北村は「大人の階段を上っていっているので、温かく見守ってあげてください。今の時代はスマートフォンも普及しているからか恋愛するのが早いですね。映画界が恋愛映画をやりすぎなのかな?」と持論を展開した。

 続いて、母親と21歳の息子が登壇。息子が林間学校に行っているときなどに内緒で、夫婦で旅行していたことを明かす。息子は「地方のお土産のお菓子があったので、なんとなく気づいていました」とほのぼの親子トークが繰り広げられた。

 3組目は母親と21歳の娘が登壇。娘を心配しすぎるという母親の話を聞いていた阿部は「親子ってそんなに器用じゃないんですよね。心配しても言えなかったり、言い方が分からなかったり……。人間ってなにか欠けているからこそ、支え合って生きていくものだと思います」と心配性の母親にアドバイス。

 最後に、北村は「年齢を重ねるにつれて親のありがたさがわかってきます。そんなことが、この映画にも描かれています。親子の愛情・絆はいつまでもつながれているということを再確認できる映画です」と作品の見どころをアピール。

 阿部は「親も子も器用じゃないけれど、そこに感動するドラマがある。今の時代だからこそ観ていただきたい映画です」とメッセージを伝えた。


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(取材・文・写真:福住佐知子)



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