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『哀愁しんでれら』完成報告会

2021-01-21 更新

土屋太鳳、田中 圭、COCO、石橋 凌、渡部亮平監督

• 作品紹介

　映画『哀愁しんでれら』の完成報告会が都内で行われ、キャストの土屋太鳳、田中 圭、COCO、石橋 凌、メガホンをとった渡部亮平監督が出席してトークセッションを繰り広げた。

　本作は、TSUTATA CREATORS' PROGRAM FILM2016グランプリ作品。渡部監督が脚本をつとめたオリジナル・サスペンス。数々の不幸に襲われるも、裕福な開業医と出会って結婚し、幸せを手にした小春（土屋）が、その後に世間を震撼させる凶悪事件を起こしてしまう姿が描かれる。禁断の“裏”おとぎ話サスペンス。開業医・大悟に田中、大悟の連れ子ヒカリにCOCO、小春の父親・正秋に石橋が扮している。最初は完成披露試写会が予定されていたが、コロナ禍により、配信で行われた。

　美しい真っ赤なドレス姿で登場した土屋は、配信を視聴しているファンに「画面を通してご覧になっている皆様、本当にありがとうございます。本当は会場でお会いしたかったです」と挨拶。田中も配信カメラに向かって笑顔で手を振った。

　役作りについて聞かれた土屋は「小春は（児童相談所に勤める）ごく普通の女性なんですが、普通でいるということは幸せになるのと同じぐらい大変なことなんです。幸せでいたいと思うことで、押し殺す気持ちが出てきます……。特別に何かしようとしたわけではなく、ごく普通に演じました」と語った。共演の田中については「寒い中での撮影でしたが、あたたかい飲み物を差し入れしてくださったり、細やかな気遣いの方でした」とにっこり。

　開業医・泉澤大悟役を務めた田中は「撮り方なんか、監督も含めて相談しながら撮影しました。大悟の部屋には説得力がありますね。サイコパス的な部分が……」と撮影時を振り返った。共演の土屋については「カメラが回っているときとそうでない時のギャップが大きい。メリハリがスゴイ。普段は大体中に浮いてる感じです(笑)」と話す。

　そんな、田中の感想に土屋は「田中さんは、お芝居に対して爆発力というか、本番に対してバンってぶつける感じがステキでした。いいシーンが獲れるようについていかせてもらいました」とコメントした。

　土屋の父親役を演じた石橋は「監督が実際にあった事件にインスパイアされて書いた脚本だと聞きました。監督が求めている、普通の家庭の雰囲気や親子の関係、昭和を意識して、当たり前のことを当たり前のように教える普遍的な親父像を演じました」と自身の役柄を分析した。

　ヒカリ役を務めたCOCOは、60万人以上のフォロワーを持つキッズ・インスタグラマーとして知られる。演技は初挑戦。「初めのシーンはちょっと緊張しました。皆さんが優しくサポートしてくれたので、楽しく演技することができました」としっかりとしたコメントで周りを感心させる。思い出のシーンを聞かれると「絵を描くシーン。土屋さん、田中さんとお互いの似顔絵を描きあって、楽しかったです。太鳳さんが一番上手でした」と笑顔で振り返った。そんなCOCOに土屋は「COCOちゃんは難しいシーンが多いのに、頑張ってくれました。この作品がちゃんと成り立ってるのは、COCOちゃんのお芝居があったからこそ」と称賛し、優しい笑顔を向けた。

　渡部監督も「厳しい稽古も苦しいのに頑張ってくれました」と称賛した。田中は「COCOちゃんは初演技と聞いて、ビックリ。やたらおしゃれだなとは思ってました。インスタグラマーと聞いて、ビックリ。COCO、スゲーェ―。かっこいい！」と絶賛の声を送っていた。

　最後に渡部監督は「シンデレラのアフターを描きたいと思っていました。誰でも『自分の話？』と思える映画になっていると思います」と作品をアピール。

　土屋は「小春、大悟、ヒカリ、個性的なキャスト陣ですが、どこか皆さんの心の中やお隣にいるかもしれない人たちです。改めて『人を愛すること』『幸せとは何か』を考えなおしてもらえる映画になっています。皆さん、健康には気をつけて！　お身体を大切にしてください！」とメッセージを送った。

（取材・文・写真：福住佐知子）

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