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『妖怪大戦争 ガーディアンズ』
完成披露試写会
2021-07-16 更新
寺田 心、杉咲 花、大沢たかお、大島優子、三浦貴大、赤楚衛二、三池崇史監督
©2021『妖怪大戦争』ガーディアンズ配給：東宝、KADOKAWA
８月13日より全国公開
映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』の完成披露試写会が都内で行なわれ、舞台挨拶にキャスのト寺田 心、杉咲 花、大沢たかお、大島優子、三浦貴大、赤楚衛二とメガホンをとった三池崇史監督が出席して作品についてクロストークを繰り広げた。
本作は、神木隆之介の主演で映画化された『妖怪大戦争』(2005)に続く冒険ファンタジー。妖怪獣の出現によって危機が訪れた世界を舞台に、妖怪ハンターの血を継いだ小学生の渡辺ケイ（寺田）が、世界の存亡をかけたバトルに挑むさまが描かれる。
寺田は「作品が映画館で上映されることをとても幸せに思います」とコロナ禍での上映に喜びもひとしおの様子。共演の杉咲については「お姉ちゃんのように、家族のように仲良くさせていただきました」と印象を語った。妖怪に扮したキャスト陣と共演していた寺田は「今日皆さんと素顔で初めましてという感じでお会いして、不思議な気持ちです」とコメントした。
ワイヤー・アクションにも挑戦した寺田は、「人間離れした動きをすると、自分が魔法使いや超人になったような気分になれました」と楽しそうに撮影を振り返っていた。
杉咲は狐面をつけての出演で「仮面をつけると視界が狭くて、大変でした」と演じる苦労を語った。また、「髪をコーンロウにしていたのですが、１週間は解くことが出来なくて、帽子をかぶるのを忘れて、コンビニに行ってしまったことがあって、驚かれました(笑)」とうっかりエピソードを披露した。寺田の印象については、「普段は、すごく礼儀正しいのに、ご飯を食べるときはいつもテンションがあがるんです。栃木でギョーザを食べるときは、『早く行こ―』って、私の手を握って、無邪気で嬉しそうでした(笑)」と寺田の子どもっぽい部分を明かした。
狸の総帥・隠神刑部役を演じた大沢は「妖怪を演じるなんて、長い俳優業行で始めて。毎日楽しかったです」と笑顔を見せる。完成作品については「肝試しみたいで、大人でも結構怖いんです。覚悟して観て下さい」と作品をアピールした。大沢は大勢の狸を従え、炎のバイクにジャンプして飛び乗るシーンなど、魅せる場面満載。
雪女役を務めた大島は狸の総帥・隠神刑部に惚れている役で、いつも背中に寄り添う役。「今日は素顔を拝見できて嬉しいです」と大沢に向かってにっこり。
天狗役の三浦は「顔を真っ白にメイクして、僕だと分かってもらえるかな」と心配顔。また、「長い鼻が邪魔で水を飲むのに苦労しました。生えている羽が重くて、腰痛になりました」苦労を吐露。キャスト陣はそれぞれに妖怪メイクに３時間ほどかかったという。
天邪鬼（あまのじゃく）役を務めた赤楚は「撮影中は、後ろから『ワッ！』と驚かされたりして、心くんにず―っとイタズラされていたんです」とコメント。寺田が「洞窟の中でのイタズラが、一番楽しかった」と無邪気な笑顔を見せると、赤楚は「怖いの、ニガテなんだよね」とぼやき節だった。
さらに、赤楚は「メイクをした鼻の穴が小さくて、当時は花粉症だったので鼻水が詰まって苦労しました」とぼやいていた。
三池監督は「妖怪を作っていく作業は楽しかった。それぞれの個性豊かな魅力を感じ取って欲しい」と余裕の笑顔を見せる。
誰が一番妖怪っぽいか？という質問には、三池監督の名前を挙げるキャストが多かった。寺田が２番目だった。
最後に、三池監督は「力や勇気を与えてくれる作品になっています。作品を観て、明日少し楽しくなってほしい」と伝える。寺田は「作品と役柄を通して、ひと回りもふた回りも成長した気がします。その機会を与えてくださった皆さんに感謝します」と13歳とは思えぬしっかりとした言葉で感謝を伝えていた。
過去に「妖怪三部作」として製作されている今作、2005年版『妖怪大戦争』で主演を務めた神木隆之介が、ケイの担任の先生役で出演している。他の共演者に、安藤サクラ（姑獲鳥役）、大倉孝二（猩猩役）、SUMIRE（茨木童子役）、岡村隆史（小豆洗い役）、遠藤憲一（夜道怪役）、石橋蓮司（大首役）、大森南朋（ぬらりひょん役）など豪華なキャスト陣が妖怪役を演じている。
（取材・文・写真：福住佐知子）
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