インタビュー・記者会見等、映画の“いま”をリポート!

Cinema Factory

Cinema Flash




記者会見

トップページ > 舞台挨拶・イベント > 『おもいで写眞』

『おもいで写眞』完成報告会見

2021-01-15 更新

深川麻衣、高良健吾、香里奈、熊澤尚人監督

おもいで写眞omoideshashin 配給:イオンエンターテイメント
1月29日(金) 全国公開
© 「おもいで写眞」製作委員会

 映画『おもいで写眞』の完成報告会見が都内行われ、主演を務めた元乃木坂46の深川麻衣、共演の高良健吾、香里奈とメガホンを取った熊澤尚人監督が出席してトークセッションを繰り広げた。


 本作は深川、高良、香里奈が所属するテンカラットの25周年企画映画。東京で夢に破れた女性(深川)が祖母の死をきっかけに帰郷。お年寄りの遺影写真を撮る仕事を通してさまざまな境遇の人々と交流することで人生に希望を見いだす、心温まる人間ドラマが描かれる。熊沢監督のオリジナル・ストーリー。

 当日は、ロケ撮影の様子を捉えた写真が散りばめられたパネルを前にトークが開始され、キャスト時は撮影時を振り返った。

 音更結子役を務めた深川は、「撮影は2019年の初夏です。無事に公開が決まって嬉しいです。早く皆さんの感想を聞いてみたいです」と感無量な様子で挨拶。作品については、「プレッシャーもありましたが、同じ事務所の先輩方と同じ作品で、ご一緒するのも初めてで、得るものもきっと大きな作品になるんだろうと純粋に楽しみでした」と撮影を振り返った。


omoideshashin

 結子の幼馴染役を務めた高良とソーシャルワーカーの樫井美咲役を務めた香里奈は事務所の後輩でもある深川と共演した感想を聞かれると、「しっかりしていました。現場では、頼りにしていました」と口をそろえて称賛した。


omoideshashin

 高良は「深川さんが監督にしごかれる様子や、どんどん結子に近付いていく姿を近くで見ることができた。間近で深川さんの変化を見られたのはいい経験でした」と深川の頑張りを称賛した。


omoideshashin

 その声に深川は「自分自身は毎日がいっぱいいっぱいでした(苦笑)。今作は(結子の)怒りの感情にすごく向かい合った作品で、監督には丁寧に撮っていただきました。監督の要求に応えられないのは悔しかった。いい経験をさせてもらいました」としみじみと撮影を振り返る。

 そんな深川に熊澤監督は、「(劇中で怒るシーンの多い深川に、役作りで)撮影現場では深川さんの笑顔を禁止しました。『今、笑ったよ』と何十回も深川さんに注意しました。印象に残っています」と話す。さらに、熊澤監督は「この作品は結子が持つ“人を許せない”という気持ちがポイントになっています。誰もが持つ気持ちで、なかなか消し去れないし、どうしても感情的になってしまう。それを主人公が受け入れて成長していく話を作りました」と説明した。


omoideshashin

 また、本作の企画について熊澤監督は、「約9年ほど前に遺影を撮りたいと言っても『縁起でもない』という理由でなかなか撮らせてもらない。そうすると集合写真を引き伸ばして作ることになるので、ピントが甘くボケた写真が多いという新聞記事を読んだことが発端です」と明かしていた。「苦労したけれど、すばらしい俳優さんたちのおかげで、すごくいい映画になりました」としみじみ。


omoideshashin

 終盤、映画の内容にちなんで、キャストたちによる“おもいで写眞”を披露するコーナーが設けられた。

 深川は2~3歳頃に母が撮ったという、地元の祭りに参加した際の写真を公開。「小さい頃からお祭りが大好きで、屋台の上に乗って法被を着て、母が撮ってくれた写真です」と嬉しそうに明かした。共演者からは「可愛いですね~」という感想が寄せられた。高良は小学校の入学式のときの写真を披露。香里奈も少女時代の写真を披露した。

 最後に深川は「成長物語でもあり、家族愛、人間愛、いろんな愛を描いた作品になっています。ぜひ、たくさんの方に観ていただきたいです。よろしくお願いいたします」と頭を下げた。


omoideshashin

omoideshashin


(取材・文・写真:福住佐知子)



関連記事

Page Top