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『明日の食卓』初日舞台挨拶

2021-05-28 更新

菅野美穂、高畑充希、尾野真千子、和田聰宏、大東駿介、藤原季節、瀬々敬久監督

明日の食卓ashitanoshokutaku ©2021「明日の食卓」製作委員会
配給:KADOKAWA/WOWOW
大ヒット公開中

 映画『明日の食卓』が5月28日(金)に公開を迎え、神奈川県・横浜市の「イオンシネマみなとみらい」にて舞台挨拶が開催。菅野美穂、高畑充希、尾野真千子、和田聰宏、大東駿介、藤原季節、瀬々敬久監督の総勢7名による舞台挨拶が行われた。


 この日は横浜での舞台挨拶となったが、瀬々監督は「ここへ来られたこと、この出会いが嬉しいです。こんな時期でも、物語という宝物をプレゼントすることができます」と映画公開の喜びを口にした。

 主演を務めた菅野は、コロナ禍の中で「公開になるのかな?という気持ちで過ごしてきましたが、映画館でこうして皆さんとお会いすることができて嬉しいです。コロナ禍で、物語の持つ力を改めて感じています。誰かの元気の素になるといいなぁと思いながら、今日という日を待っておりました」と初日を迎えての思いを語った。

 この日は、映画の中で夫婦を演じた菅野と和田、尾野と大東、そして姉弟を演じた高畑と藤原という3組のペアが登壇しており、それぞれの共演について振り返った。

 菅野は、和田が演じた劇中での夫について「うちのダンナはビールばっかり飲んで、子どもとは遊んでくれるけど、私がやってほしいことはやってくれない(笑)」と話して笑いを誘いつつ、そんな夫を演じた和田は「菅野さんは、テストと本番で(演技が)がらりと変わるんです」と指摘。菅野は「毎回、全力でただ投げ込むだけでした(笑)。暴投になっていたかも……」と照れくさそうに語る。

 そんな2人の激しいケンカのシーンについて、和田は「(菅野さんが放り込まれることになる)プールの水が汚かったんです。女優さんが入るので心配してたんですが、菅野さんは『全力で入れてください!』と言うので、それに応えて思い切りやりました」と明かした。

 菅野も2人の激しいやり取りを振り返り「夫婦のことって2人にしか分からないこともあるので、私もよくないところが絶対にあったはずなんです。育児って毎日ギリギリで、綱渡りですけど、ちょいちょい綱から落ちるもの。そういう怒りは分かりますので、ケンカのシーンは確かに凄かったですね……。極限状態ですけど、和田さんがしっかり受け止めてくださって、監督もグッと熱量が上がる瞬間があり、やりがいのあるシーンができてるな、と思いながらやっていました」と充実した表情を見せた。

 続いて、高畑は藤原が演じた弟について「どうしようもない弟でしたけど、季節さんだったからなのか?どうにも嫌いになれなくて……」と困ったような表情で語る。一方、藤原は、高畑との近距離での芝居について「体臭とか大丈夫かな?と心配してました。瀬々監督の映画に出るってことで、“匂い立つ”感じが出ればと、お風呂に数日入らなかったんです」と驚きの告白! 高畑は全く気付かなかったそうだが、藤原は熱いさなかの撮影で「胸ぐらをつかまれるシーンもあって『入ればよかったな』と思ってました……」と申し訳なさそう。高畑は「知らなくてよかったです」と驚きつつ、笑みを浮かべていた。

 尾野と大東も、劇中でかなり激しいやり取りを見せているが、尾野は「私たち、関西人でして、気を抜くとすぐに関西弁になる危機感を持ちながらやっていました(笑)」と述懐。大東曰く、2人とも関西弁の中でも「かなりコテコテのほう」とのこと。そんな2人は壇上で、現場でのやり取りを再現。尾野がコテコテの関西弁で「標準語でいきたいねん、今日は」と言えば、大東が「そやな。シュッとしよ、今日は」とこれまた関西弁で返し、笑いを誘う。さらに尾野が、大東が演じたとんでもない夫について「イヤですね。でも、全部が全部、イヤじゃなかったような気もしました」と言うと、大東は「それは……?大東くんが……?演じているから……? って、全部俺が言うてまったやん! 言ってくれや(笑)!」と返すなど、見事な夫婦漫才を繰り広げ、これには共演陣も大笑いだった。

 最後に菅野は「女性が日々抱えているモヤモヤ、孤独感は『自分だけのものじゃないんだ!』と思ってもらえる何かがある映画だと思います」と映画をアピールし、「大きな声で『劇場にお越しください』と言いづらい世の中で、今日は横浜に参りましたが、物語の持つ力を私は今、改めて感じているし、今日こうして皆さんが劇場に来てくださったことに励まされました! この映画との出合いに感謝しています。“明日の食卓”が豊かなものになりますように」と感謝の思いを口にした。

 瀬々監督は「いま、すごく辛い状況だと思います。この映画も辛い状況を扱っていますが、そんな状況でも出会いがあったり、別れがあったり、気持ちが昂って感動的な瞬間が訪れたりするんだということを描こうと思い、作った映画です。こういう状況の中でも、皆さんの中にそんな出会いや『いいなぁ、今日は』という瞬間が訪れることを願っていますし、そういう映画になっていれば幸いです。皆さん、Twitterとかでこの映画について『苦しい」とか『つらい』と書くと思いますが『でも、よかった』と最後に足してください。お願いします!」と呼びかけ、舞台挨拶は幕を閉じた。



(オフィシャル素材提供)



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