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現役正社員の3年におよぶ労働争議に密着した問題作『アリ地獄天国』
劇場公開決定!

2020-10-12 更新

アリ地獄天国arijigokutengoku
© 2019-2020 Group Low Position/Office Shirahamadai
配給:映像グループ ローポジション

 国際映画祭で数々の賞に輝くドキュメンタリー映画『アリ地獄天国』(監督:土屋トカチ)が、2020年10月24日(土)より渋谷・ユーロスペース、11月1日より北区・シネマ・チュプキ・タバタでの公開および全国順次公開が決定した。


 2015年〜2018年の3年間、とある引越会社における労働争議を密着取材したドキュメンタリー映画『アリ地獄天国』。この争議は、テレビ東京系の人気番組「ガイアの夜明け」等でも取り上げられ、その年の最高視聴率を記録した。本作品の映像素材の一部も番組内で使用された。

 監督は『フツーの仕事がしたい』『ブラック企業にご用心!』『ブラックバイトに負けない!』『コンビニの秘密』など、日本の労働問題に関する映像作品を多く手掛けてきた、叩き上げの実力派・土屋トカチ。

 すでに国際映画祭では、山形国際ドキュメンタリー映画祭日本プログラムに公式出品されたことを皮切りに、第20回ニッポン・コネクション(ドイツ)ニッポン・オンライン賞(観客賞)、ピッツバーグ大学(米国)第2回日本ドキュメンタリー映画賞・グランプリ、門真国際映画祭ドキュメンタリー部門優秀作品賞を受賞。その他、貧困問題への理解と意識を持ち、正確にかつ継続的に報道するなど、顕著な報道活動を行ったジャーナリスト個人を対象とした貧困ジャーナリズム賞2019も受賞している。

 2020年秋、コロナ禍で雇い止めされた日本の労働者は6万人を超えたと報道された。先の見えない経済状況の中、観客からは「苛立ちで途中何度か泣きそうになった。仕事が人としての尊厳を奪うなんて、絶対にあってはならない」など、主人公への共感をつづった感想がSNS等を通じて発信されている。


 すでに名古屋シネマスコーレ、大阪シアターセブン、横浜シネマリンで公開されていたが、この度ようやく東京都内での劇場公開が決定した。

 10月24日(土)より渋谷区・ユーロスペース、11月1日より北区・シネマ・チュプキ・タバタにて公開。そして、横浜シネマリンではアンコール上映も決定している。今後、全国のミニシアター系で公開を準備中。

 貶められ辱められても会社に残ることを選択し、心が壊れるような過酷な環境でひたすら真面目に黙々と日々の作業をこなしながら、内側から会社を変えようと闘い続けた一人の青年と、それを支え続けた人々の壮絶な記録を撮り上げた土屋トカチ監督。「映画『アリ地獄天国』は、人の心を失ってしまった人々へ、スクリーンを使った復讐であり、ラブレターです。命と地球環境を大切にしない考え方に“ノー”と意思表示ができなければ、世界は持続可能できなくなり、あっという間に終了します。これからはじまる2020年代。人間社会が“アリ地獄”だらけとならないよう、本作がその一助になれば嬉しいです。でも、そう簡単には変わらないでしょう。残念ながら、当分は『アリ地獄天国』が続きそうです。次は、あなたが声をあげる時です」と語る監督の、本作に込めた想いは必ず、観る者の心に届くことだろう。



(オフィシャル素材提供)



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