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2020-10-12 更新

英題:An Ant Strikes Back
アリ地獄天国arijigokutengoku
© 2019-2020 Group Low Position/Office Shirahamadai

イントロダクション

 「ブラック企業」や「ブラックバイト」といった言葉が広く認識され、大きな社会問題となった。それでも法律を無視し、不当な労働条件や長時間労働を強いる企業は後を絶たない。大企業での過労死や過労自死も記憶に新しい。政府も「働き方改革」を重要政策とし、労働環境の改善を求めるようになった。だが、新型コロナウイルスの拡大により先が見えない状況の中、いまや世界規模で失業や生活の不安が広まっている。

 本作は、理不尽な労働環境に置かれた30代の社員が個人加盟の労働組合に加わり、会社の改善を求めて闘った3年間の記録である。

 この不安定な世界で、どうしたら働き方を変えて、自らの尊厳を保ち、生きていけるのか。この映画の鑑賞体験は、あなたにそのヒントと、変革の勇気をもたらすかもしれない。


arijigokutengoku

ストーリー

 とある引越会社。社員は自分たちの状況を「アリ地獄」と自嘲する。長時間労働を強いられ、事故や破損を起こせば、会社への弁済で借金漬けになるからだ。

 本作の主人公、西村有さん(仮名)は34歳の営業職。会社の方針に異議を唱え、一人でも入れる個人加盟の労働組合(ユニオン)に加入した。するとシュレッダー係へ配転させられ、給与は半減。さらに懲戒解雇にまで追い込まれた。ユニオンの抗議により解雇は撤回させたが、復職先はシュレッダー係のまま。会社に反省の色は見られない。

 西村さんは、「まともな会社になってほしい」と闘いを続け、次第にたくましく変わってゆく。


arijigokutengoku

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(2019年、日本、上映時間:98分)

キャスト&スタッフ

監督・撮影・編集・構成:土屋トカチ
取材協力:プレカリアートユニオン
ナレーション:可野浩太郎
主題歌:マーガレットズロース「コントローラー」

配給
映像グループ ローポジション
2020年10月24日(土)より渋谷・ユーロスペース、11月1日より北区・シネマ・チュプキ・タバタにて公開ほか 全国順次公開

■ オフィシャル・サイトari2591059.com (外部サイト)



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